制作の合間(もしくは食事後)にtikit眺めながら、あれこれ思案中。
取り敢えず在庫の中から使えそうなパーツを見繕ってみる。
その中の1つ「ボトムブラケット(以下BB)」
TANGE製のシールドベアリング
前に購入したが規格が合わなかったもの。
自転車は回転する部品を良くすると「体感」が変わるが、勿論BBも例外ではない。
BB変更のため、まずクランクを外していく。
たまに固定が堅い物があるが、クランク抜きであっさり取り外し完了。
クランクだけで830グラム(少々重い?)
今後軽量化も考えなければ・・・
このままBBも・・・左側のロックを外し、さて右側も・・・
っとちょっと堅いですね。
ちなみにBBの規格は難解で、左側は正ネジ(つまり反時計回りでゆるむ)右側が逆ネジ。
まぁ常識です。(イタリアン規格は両方正ネジ)
しかし思ったより堅い・・・(;゚ Д゚)
再度BB抜きをセットして、力一杯回す!!・・・回らねぇ!!
軽くストレッチしてフルパワー!!・・・回らねぇ!!!
滑り止め手袋をはめて、レンチにタオル。全体重を掛けて・・・回らねぇ!( ゚Д゚)!!!
やるじゃない!!
マジ気合い入ってきました。
フレーム壊れるくらいの勢いでフルパワー&気合い!!
・・・駄目だ・・・ビクともしない・・・
これを繰り返すこと一時間余り・・・
一体アメリカ人・・・どんだけ締め込んだんじゃい!!
(絶対機械で締め込んだと思った)
手も痛いし・・・(;´Д`)
まぁ・・・今日の所はこれくらいにしてやる!(悪役の捨て台詞)
二日目
同じ工程を繰り返すも回らず。
実は逆回りではないか?との疑心暗鬼に取り憑かれる。
(実際2回程逆回ししたが動かず)
潤滑剤を染みこませ、再度トライも正に「ピクリ」とも動かず。
此処まで動かないと「ショップに任せる」と言う選択肢が脳裏を横切る。
だが・・・まぁ・・・今日の所もこれくらいにしてやる!
三日目
ネットで堅いBBの取り外し技法を徹底的に調べる。
あるショップでは動かないBB、これを「強者」と呼ぶらしい。
今、目の前の奴は正に「モンスター」
取り敢えず「良い」と言われる事は全てする。
まずBB抜きが動く事が、力が逃げる原因の一つ。
これを動かなくする為にCDで挟むアイデアが在ったので拝借。
BB周りをショックハンマーや木槌で叩くと振動でゆるむとの事。
フレームが痛まない程度に叩く。
暖めるのも効果的との事。
アイロンが紹介されていたが、フレームが痛みそうなのでドライヤーMAX。
しかし動かず・・・(´Д⊂
脳裏には「絶望」の二文字と、どの店が良いかなどの逃げ思考。
だが!!G級ハンターは逃げない!!
隙間と言う隙間に潤滑剤を染みこませ、締め込んだレンチをハンマーで殴る!殴る!殴る!
脳裏を横切る、あのティガレックス二頭刈り・・・(゚Д゚)
ウカムルバス・・・残り1分 ヾ(゚Д゚;)ォィォィ
そんな「倒れろ!!」の思いで繰り返すこと、数十回以上。
グ・・・・ラッ・・・
!!!
フレームとBBの隙間・・・0.2~3ミリ動いたか??
更に潤滑剤&ドライヤーと叩きを繰り返すこと数十回。
0.2ミリが0.5ミリになった時、ユルッとレンチが回り勝利を確信しました。
さてBBを外してまず心配したのが「BB周りが痛んでいないか?」
あれだけ殴れば、何処か悪くなっていないか心配しましたが、全く無傷。
新しいBBにグリスを付けて取り付け。
余りに「あっさり」付くので正直拍子抜けですが、前の物より明らかに良く回る。
(指で回すだけで分かる)
さて困難を乗り越え、無事取り付けが出来ましたが・・・
一つ言える事は「二度とモンスター退治はしたくないヽ(`Д´)ノ」
此処まで堅いBBは素直にお店に任せましょう。
ただ自転車の整備は自動車と違って「自分の責任」で出来る事。
終わったから言える事ですが、苦労も愛着の一つ。
悪くなった所を自分で理解し、直せることも大切ではないかと。
まったく・・・良い勉強でした。
ロードバイクのメンテナンス本は何時も御世話になります。