昨日日本画の巨匠「平山郁夫氏」がお亡くなりになりました。
享年79歳。
先日作品を受け取りに松坂屋へ行った際、会場では院展の展示をしており「平山先生もまだまだ元気だなぁ~」と思っていた矢先の出来事でした。
ただ松坂屋の方が平山先生の作品を受け取りに行った時は、お加減は良く無かったと伺っていましたが、まさか・・・こんな早い他界とは・・・
正直日本画家としては早い他界と思いますが、生前の功績は計り知れないものがあります。
特に日本画の地位向上やアジア(中国)を中心に文化貢献し、批判は多々あれど最後まで「日本画壇最高峰」の地位に君臨してました。
頂点と言う作家に対して、各方面では色々なイメージを持たれているかと思います。
(週刊誌に取り上げられる作家なんて平山先生だけでしょう?)
しかし最高峰の画家として「地位」「名誉」「財力」の全てを手にした数少ない作家です。
その意味では作家として理想を体現した存在でした。
平山先生と当家は縁薄くなく、平山先生から送られた手紙は今も大事に残しています。
その文中に「努力80、才能80、これを併せ持って丁度100になる」と。
子供の頃は「合わせれば160じゃん!まぁ私は才能120ですけど」とか自惚れでしたが・・・
才能有る作家がそのくらい努力して、やっと100に満ちると言う意味なんですが、今更ながら思い知る日々です。
作品について平山先生で良く思い出すのが「日本画壇の最高の作家」として父に紹介され、展示を見に行った際「これが日本の頂点か・・・これなら私も日本一になれるな」と思っていた浅はかな小学生の頃を思い出します。
(今考えると正に無知の一言ですが・・・)
今ニュースで何度も取り上げられていますが、お亡くなりになってメディアで取り上げられる作家も少ないでしょう。
千住博先生のコメント
http://sankei.jp.msn.com/culture/arts/091202/art0912021722010-n1.htm
絹谷幸二先生のコメント
http://sankei.jp.msn.com/culture/arts/091202/art0912021547005-n1.htm
宮田亮平・東京芸術大学長のコメント
http://sankei.jp.msn.com/culture/arts/091202/art0912021721009-n1.htm
一時代の巨星が落ち、この先に新しい時代が来るのでしょうか?
此処からが若い作家の腕の見せ所なのかもしれません。
さて次なる「最高峰」に辿り着くために、一歩一歩着実に足を進めますか。
平山先生にはこの場を借りて謹んでご冥福をお祈り申し上げます。