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『自転車』を主題に日本画制作をする作家Blog
今回は長文&写真多いので二部構成です。
(御時間のあるとき一読を)

大阪から東京に巡回してきた「サイクルモード2012」
※毎年東京から大阪なんですが・・・初??

私は基本自由業なんで「人ゴミ」っては最大限、考える限り「極力」避けて行きます。
・・・で昨日平日の14時頃(暇そうな)時間を狙って、いざ「幕張」

今年も幾つか課題を持って見学出来る、貴重な機会。
試乗チケットを受け取って、さて・・・どの様に回るか(´ヘ`;)

基本的は碁盤の目を覗くが如く「隈無く」全て覗くのですが・・・
全てを逐一覗いて居ては、何時間あっても足りません。
何処で「何を」重点的に見て行くか??
そこは「勘」と面白い臭いを嗅ぎつける「嗅覚」
※人ゴミはこの嗅覚を鈍らせます。

実際回っていて、日頃から面白いことを嗅ぎつける「絵描きの視点」がどれだけ効果的か。

ビビッてくる感覚

それは一人旅で良くある「何処にいけば美味いものがあるか?」などに似ている。
これは以下の記載を見て頂ければ、一目瞭然。


さて今回一番研鑽しておきたい課題は・・・
私が此処数年程、気にかけている「チタン(titanium)素材」の自転車。
※これは説明すると長くなるので割愛しますね。

自転車素材&乗り味として研究しているチタンバイク(自転車)
※欧州ではBike(バイク)=自転車。日本のバイクはmotorbike(モーターバイク)

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14時ともいえど人手は多いです。
これが日曜なんて・・・考えると(・∀・|||)

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海外メーカーも嗅覚に合わせて見て行きます。
ピナレロのツール制覇のバイクもチェック

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デローザのキングも今回はスルーです

まず始め、私が一番見たかったのはデローザのチタンバイク。

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(クリックで拡大)
名匠ウィーゴ・デローザの次男坊が溶接制作しているチタンバイク
その溶接は神業の一言

その次男坊が溶接技術を学んだ、チタンバイクの「ライトスピード」

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(クリックで拡大)
チューブに細かな工夫が見られます。
(ビード跡が少々目立ちます)
そのライトスピードもチタン素材でのフロントフォークは難しいようだ
 
試乗してみましたが、私が望む以上の剛性はアルミバイクに近い感覚です。
(流石質実剛健のライトスピードinUSA製)
 

さて会場を回っていると、偶然「新城幸也」選手の対談に遭遇。
 
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こう言ったイベントは土日が多いのですが
 
ツールなどの自転車レースの苦労、目標などを聞いていて・・・
やはり「一つの事に全力で向かっている人は格好いい(半端な覚悟ではない)」
来年3大レースでの表彰台!!期待しています!!!

 
ぐるっと回って、国内最大のチタンバイクメーカーと言えば「パナソニック」
 
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ホント、パナソニックは丁寧な仕事で良い自転車を造ります。
※セミオーダーならパナソニックの自転車は最高です。
 
その最高峰のチタンバイク(今年発売予定)
 
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・・・チタンバイクに塗装はクリアー以外勿体ないと思いますが(;><)

・・・まぁ試乗一周くらいで分かる程、私の足は鍛えられていません。
ただ「アルミより柔らかく、クロモリ(鉄)より堅い」ってのは分かります。
これで耐腐食と軽量化があるのだから・・・ってそうは問屋が卸しません。
※値段もありますが・・・他にも色々と面倒はあります。
 

さてもう一つ気になっていた大阪のチタン専門メーカー「TIG(ティグ)」
 
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(クリックで拡大)
溶接技術は目を見張るものがあります
 
去年はその高い技術力に「面白いメーカーだなぁ」と感心していましたが、今年はチタン素材のフロントフォークを試作しての見参Σ(゚Д゚;)
メーカーさんと名刺交換して「如何にチタン素材の溶接が難しいか?」
ガスの混合率から窒素のことまで・・・その拘りの内容は、大学で受けた素材学の講義も足下に及ばない。
※これも自身の知識と見識が無いと面白くない訳ですが・・・


もう一つ面白かったのは近藤製作所の「GOKISO」
その精度は去年実感しましたが、今年は・・・またまた面白いものを造ってきました。

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チタン素材のハブ(車輪軸)なんて・・・
アホだぁ~Σ(゚д゚;)(最大の褒め言葉)

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またまた試乗もさせて頂きましたが・・・メーカーの方からは
「この距離(試乗)で分かる訳がない、ウチのハブは100~200㎞走ると良く分かる」
って・・・凄い自信にも納得(でもこう言った造り手の姿勢は大歓迎)

あと見つけてしまった「小径車用(74mm幅?)GOKISOハブ」
・・・くっ~~ウチのtikitに装備したら(;^ω^)
怖れながら・・・お値段聞いたら「22万程ですが」ってΣ(´∀`||;)
「でもそれだけの値段を貰う物を造っています」って・・・その自分達の造った物の確信。
これは私も「自分の作品に対して」良く使う言葉です。
将来・経済的に余裕が出来たら購入させて頂きますm(_ _)m
※毎日乗る方の為のアイテムです=成金&オブジェの乗り手には近藤製作所に失礼。

あと今回出展していませんが、幾つか気になるメーカーには自分で足を運ぶとします。
(100以上の出展も日本には未だ未だ面白いメーカーがあります)

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フレーム以外も逐一色々と見ています
 

さて一旦カロリーメイト&ヘルシアを飲んで・・・第二ラウンド(後編)へ。






昨今の気持ちいい気候に、筆も軽い日々。

そんな日々、少し前に飲んでいて話題になった「画家の生活形態」
絵描きが「一番描きやすい時間帯」は何時頃か・・・等々
少々面白かったので記載しておきます。

長く絵を描いている方なら、大体予想が出来ると思いますが・・・
若い画家の殆どは「夜型」

その大まかな理由が
①夜の方が集中出来る(外音が少ない)
②夜しか制作時間が取れない。


・・・大まかに言って、この2点でしょうか?
(早起きできないってのもありましたね( ^∀^))
とても良く分かります( ̄ー ̄)
私も専門学校→大学時代は超ぉーーー夜型コウモリ人間。
※勤めていた時も時間的に夜型。

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大学時代の徹夜制作はこんな感じでしたね。
 


そんな私も今では『朝型』です。
※今回では少数派の「朝型」の制作者。

こちらも理由としては色々と(聞かれた)有ると思いますが・・・

①夜(遅くまで)起きている事ができない徹夜の作業なんて(´Д` )
②夜の仕事が目に堪える。


悲しい話ですが、若い頃のようには出来ない・・・後ろ向きな理由です。
私の場合は、特に2番目が一番大きな理由なんです。
「老眼」って訳では無いのですが、夜の仕事では「明るい色の判別」が難しいこと。
※これはかなり厳密な色彩レベルの話です(´ヘ`;)
そして夜描いていて「良いなぁ」と判断した点が、朝見ると・・・って事があるので。
※今では朝起きて→コーヒー入れて→アトリエで朝食がルーティン化しています。

あと朝型の前向きな点を上げるなら「制作時間の有効性」があるかと思います。
これは実感(?)としか言えませんが「同じ制作時間」でも、夜の仕事は時間経過が速い気がします。

個人の見解故、最後までどちらが良いと結論は出ませんが「自由に(制作)時間を使える」
朝型、夜型は関係なく、一番集中出来る時に「好きなだけ」描ける。
好きな時に何時でも描く事が出来ればなぁ~(´Д⊂ヽって話でした。
※集中している時に筆を置かなければ成らない無念さは・・・(ノД`)

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締め切り前の心境はこんな感じですね。
 

最後に話していて印象的なのは「描きたく無い(辛い)」って後ろ向きな意見が無い事。
※もぉ~今日は描きたくないって意見(場合)はありましたが(ヽ´ω`)

これは描いて(描き続けて)いないと出てこない。(体感)

勿論私自身も描き続けている(前線で戦っている)ことが最低条件に上げられますが・・・
改めて切磋琢磨する、良い人間関係に恵まれているなぁ~と実感します。


さて次回は(制作に)時間をかけた方が良いか」って話を記載したいと思います。


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故・土田世紀先生の編集王の4巻
(私が好きな一巻です)
この作中の晴海先生の行動原理は『制作者』の一面を良く表しています。



 


買い物帰り、大きな本屋に寄ると「面白い発見」があります。
その本屋には、何処に何の本があるのか?
一つ一つ自分の足で巡って行かなくてはいけません。

そこはドラクエのダンジョン(迷宮)のように思えます。

目的の物を購入するだけなら「アマゾン」で良いのですが、それは攻略本を片手にアイテムを手にする様な物。
1階から最上階をくまなく攻略(見て回る)ことが「本屋の冒険」
※心に余裕があるから出来る行動=多面的思考を形成出来る環境(作家の土壌)

さてその冒険の最中、必要のない書籍を捲ったり、はたまた英文(読めないのに)の書籍まで「興味の引かれた」ものは取り敢えず目を通して行きます。
(英文の書籍は美しい装丁&面白い挿絵が目を引きます)
その最中「ビビっΣ(゚Д゚;)」ってくる本が何冊か見つかります。

手に取って「パラっ」っと捲り、棚に返す。
基本私は「画材と書籍」には金銭を惜しみませんが、生憎・・・懐具合が寂しい時(´Д⊂ヽ
う~~ん、、、(´ヘ`;)
早急に欲しい本では無いが・・・しかし気になる。

そう言った本を「購入する」に至る決断の指針は・・・
取り敢えず手に取って数ページ目を通し、後書きをサラッと読む。
その場を立ち去り、荷物などを片手に・・・足はちょっと痛くなる頃。
本屋を一周している最中、その本が頭を過ぎったりしたのなら・・・
帰りに「もう一度」手に取って決めるようにしています。
※近場の本屋なら、また来ても良いのですが(∀`*)ゞ

そう言った中で「気を引かれた」恋人のような本がこちら。

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モーリス・ルブランとアルセーヌ・ルパン
私の少年時代の愛読書です。

 

私の小学時代から中学時代は「推理物大好き少年」
ホームズもルパンもポアロもエラリー・クイーンも・・・「海外」推理物は読破しています。
(洋書かぶれで江戸川乱歩など国内作家の推理小説は全く見ていませんが)
※初めてのフランスも「アルセーヌ・ルパンの舞台か」って浸ったのを思い出します。

そんな20年も前の思い出に「まさかΣ(゚Д゚;)の最後の作品があったとは・・・
実は始め「贋作?」とか疑ってましたが、蛇足でも読みたいと思うのが心情。
1,300円の贋作・・・う~~ん(; ・`ω・´)

しかし最後は「気になる」と言う自身の思い(思い出)が勝りました。

さて秋の夜長、寝付きの悪い時に「パラパラ・・・」と読破。

・・・さて・・・
・・・・う~ん(´ヘ`;)

どう判断して良い物か?

モーリス・ルブランらしい颯爽とした文体、そしてアルセーヌ・ルパンの義理高く愛国的な紳士ぶりは、間違いなくルブランのルパン作品です。
しかし・・・それと同時に、何処か説明不足、抜け落ちた感のある所も多々あります。


この「ルパン・最後の恋」
後書きから、ルブランの息子は推敲が不十分と判断し「未完」として発表を拒んだ作品。
それをルブランの孫が発見して「最後の作品」として発表した訳です。

※ルブラン自身が「Fin(完)」と示していることから「完成作品」ではあります。
※しかし自身が納得出来ず、発表をしなかった作品。
※ルブランは推敲(手直し)を繰り返し、繰り返し行う作家だと。


何とも一読者(ファン)として難しいことです。
推敲を尽くし、ルブランが完成させた「ルパン・最後の恋」しか読みたくなかった気も・・・
でも、この作品で「最後の怪盗紳士」を目にする事が出来た嬉しさもあり・・・
好きな作品だけに、何とも嬉しいような・・・困惑するような気持ちです。

しかし死後70年後の作品に「期待と悦び」を与える事が出来る素晴らしさには感銘です。
そして私自身が、そんな気持ちを抱かせる様な「絵」を描かなければ・・・と。

また一度実家にあるルブランの作品を読んでみてから・・・
・・・死後の世で、ぜひモーリス・ルブランと話してみたいですね。
※あとアルセーヌ・ルパンの情熱的な女性に対する口説き文句・・・そのネタも(´∀`*)



3ヶ月に1回の「歯科」定期検診。
(たまにサボることもありますが・・・(;´∀`))
毎回問題無いので「点検&清掃」で終えてますが・・・

今回は先生と幾つか質疑していて知った・・・衝撃の事実( ゚д゚ )

「歯茎(はぐき)は元に戻らない」

歯茎って「肉」だし、健康的な食生活と、清潔な口内環境で復活すると思っていました。
※私の歯茎は健康ですが・・・少し減っていますか??と質問した事から

では歯茎が減った人は・・・元に戻らない?→YES
歯槽膿漏で歯茎が悪く成った人も・・・復活しませんか→YES
※インプラントも健康な歯茎があってこそ・・・らしい

おおぉ~怖ぇ~怖ぇ~(|| ゚Д゚)


あと言われたのは「電動ブラシで歯茎を擦らないこと」
(電動は強過ぎると)
そして「研磨剤の強い歯磨き粉で歯茎を磨かないこと」
等々、今回は色々と考える機会になりました。

改めて定期的に歯は大切にしていかないと(ノ∀`)
締め切り前に「歯が痛い( TДT)なんてこと・・・笑えませんので。
※ホントに自営業は自己責任&健康第一。


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歯茎のケアはしていたつもりでしたが・・・
あと歯ブラシの毛先は「柔らかい」ものを使うように


 
ようやく今日から「風が気持ちいい」と感じる季節になってきました。
(夏場は何時走っても「ムアぁ~(;´Д`)」とした風でした)

しかし暑さから?長年使っていたハンドルのグリップが「ツルツル」状態。

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赤丸の辺り・・・以外と負荷が掛かっていたのですねΣ(゚Д゚;)

最近グリップを掴んでいて「ツルツル」していることが我慢出来ずに交換を決意。
装着していたドイツのERGON(エルゴン)は実に良く出来ているグリップ。
今回も新しいエルゴングリップに交換すれば良いのですが・・・
何故か違う物も試して見たい訳でして(∀`*ゞ)テヘッ

展示搬入の帰りに、フラっと寄った自転車屋で見つけた「コルク」のグリップ。
コルクは釣り竿のグリップにも使われているのを思い出し・・・

「面白そうだ( ̄ー ̄)ニヤリ」
と言う思いつき(だけ)で購入しました。

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こう言う商品はMade in China が多いのですが、こちらはFinland 製v(´∀`*v)
1,000円少々なので、嫌ならエルゴンに交換して良いかなぁ?と


ちなみにグリップを取り付ける時に「なかなか上手くハンドルに入っていかない」
ってことが多いのですが、ハンドルに台所用洗剤を薄めて散布すると、上手に取り付けることが出来ます。
(このコルクグリップはかなり締め付けが厳しい)

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エンドを少々加工して取り付けました。


さて2週間ほど使っていますが「コルクグリップ」・・・以外と堅いですね(;´Д`)アウ..
ハンドルが炭素繊維なので、そこまで路面からの突き上げはありませが「ゴム」の偉大さを知りました。
あと手触りがサラサラなのは良い点です、、、っが!!Σ(゚Д゚)
一定以上の汗が付着すると、そのサラサラ効果も一転、グリップ滑ります!!!
※長い距離を走る時はグローブを付けて走る必要があります。

ただ、、これから使用し黒沈んできて「味」が出るコルク部品。
その頃の使用感は、また一味違ったものだと・・・
使って分かる知識(失敗込み)は、何より絵を描く上でも最も大切な心見です。
※そう言ったトライ&エラーが新しい表現を模索する楽しみでもあります。


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