『自転車』を主題に日本画制作をする作家Blog
高松での朝はゆっくり朝食を食べてから出発。
(荷物は出来るだけ軽量化しておく事は忘れずに)
朝時刻を調べると、8時過ぎのフェリーは出ていたので10時のフェリーに搭乗。
出港まで時間があるので、フェリー乗り場近くの「高松城」を見学に。
また高松城は堀の水に海水を取り込んでいるのも面白い。
帽子orヘルメットによる日差しガードは必須です。
しかし城内の庭園は風が抜けると涼しい。
やはり昔の造園設計は抜かりがないなぁ~と感心。
さて10時過ぎから高松から直島へ出港。
蒼い海と高い空、そして見渡す数々の島々。
外の強い風を浴び、船内ではどのルートで行くか最終確認。
そして11時、直島到着!!
まず道の駅でマップを確保してルート確認。
今回は地中美術館→ベネッセハウス→家プロジェクトの王道ルート。
直島の港から、右手に打ち寄せる蒼い海を眼下に一路「地中美術館」へ。
確かに日差しは強く、暑いのは変わりないが、それでも風は心地よくペダリングは正に快調。
基本平坦な道を進むが、急に傾斜が変わるのはクライマー向きか?
それでもアブ!アブ!!とペダルを回すと、思ったより早く地中美術館到着。
ただ直ぐには入館出来ず(人数制限をしています)暫し汗を拭って待機。
11時半過ぎチケットを購入して、いざ!!安藤忠雄の居城へ討ち入りヽ(`Д´)ノ
※館内は撮影禁止のため写真はありません
まず入ってから狭いコンクリートの道は、さながらエジプトはクフ王の墓へ続くよう・・・
そこからコンクリートの階段を上り下り、これドラクエのダンジョンみたいだ。
その安藤ワールドから一変、モネの間は白一面の箱!!(土足不可)
ものすごい高い天井からの自然光、そして圧倒的「白」空間の中の睡蓮。
・・・こりゃ贅沢な展示(演出)方法だわ。
また床面が小さな四角(判子程度)の白石で敷き詰められていて、ドットアートさながら。
ジェームス・ダレルは埼玉で観たことがありますが、ここでの展示、特に一室を使った展示は圧巻!
(騙された!!感じがたまりません((´∀`))ケラケラ)
そしてあの丸い球のウォルターの展示室。
そこは正に宗教、神聖な空気感と空から入る光が一体になった聖堂。
これも「やられた!!」感がたまりません。
まさに此処でしか味わえない「嬉しい不意打ち」
大変楽しませてもらったが、帰りに考えたのは「地中美術館」が東京にあっても、それは意味合い的に面白くはないと思います。
あくまで、この自然溢れる直島と言う「島」の中に存在してこその存在感。
改めて来てよかったと思いました。
さてお次はベネッセハウスへ!!
・・・と思いましたが、この区間(李禹煥美術館から黄色い南瓜まで)は車両進入禁止!!
仕方なく自転車は諦めて、シャトルバスにて「ベネッセハウス」へ。
建築は美術館としては面白い構造ですが、展示内容は現代アート、ポップアート中心で、わざわざ島まで来て観る価値があるか?と言われると(-_-)
勿論面白い作品もあり、ジェニファー・バートレットの「黄色と黒のボート」など絵画ですが、振り返ると同じ光景が眼下の波打ち際に作られていたのは「やるなぁ」と。
ベネッセハウスからは徒歩で黄色い南瓜を観に移動。
そしてシンボル的な作品「黄色い南瓜」
蒼い波打ち際と緑の島々とのコントラストは黄色が映える。
決して良い作品とは思いませんが、愛嬌のあるフォルムはついつい(*´∀`) な感じにさせられます。
実に優雅に見学していると14時過ぎ。
しかし脳裏を横切る高松帰りの最終フェリーが17時。
・・・あと3時間
お腹も空いてきましたが、地中美術館まで戻って家プロジェクトのある本村まで。
途中脇道を抜けて行くとの事でしたが、道を間違って何故か山岳迂回コースに!!
傾斜11度!!正に炎天下の中、ガチこぎで何とか、何とか頂上まで登って下るも、そこは本村から離れた積浦(此処はどこ?)
・・
・・・・
・・・・・・
ウラウラウラウラウララァ~~~~~~!!!!
積浦からは40㎞越えのスプリント走行。
(途中レンタルサイクルの人を何人抜いたか・・・)
余りのマジ走りに現在地を見失う始末(TдT)
途中寄ったうどん屋さんで位置を確認して、本村町のど真ん中に来ていることに気づく始末。
ここに来て「直島」は自分が思っていたより狭い島である事に最後で気付く
遅い昼食を済まして「家プロジェクト」6カ所見学へ。
移動行程はこんな感じ
1,一番近くの角屋(宮島達男)展示を見に行くもチケットが無く、南寺へと。
2,南寺でもチケットが無く、はいしゃに行ってくださいと(´・ω・`)
ただ15時過ぎの整理券をもらう。←これが後で効果的に
ただ15時過ぎの整理券をもらう。←これが後で効果的に
3,はいしゃ(大竹伸朗)で鑑賞チケットをゲット!!!
4,そこから碁会所(須田悦弘)を。
5,角屋(宮島達男)へ戻って入館。
宮島さんの数字の作品は有名ですが、始めて観て、この建築との融合は面白いの一言。
暫し見入ってしまう。
6,その足で護王神社(杉本博司)を。
7,南寺(ジェームス・タレル)で暗闇の世界を鑑賞。
己の視野が如何に脆弱かを思い知らされました(TдT)
8,最後は石橋(千住博)へ。
勿論一番楽しみにしている「千住ワールド」
この6件の中で一番母屋に金をかけている雰囲気満点( ̄ー ̄)ニヤリ
中の作品は大作から襖と「らしい」世界観満点。
しめて1時間半くらい。
日常の家々の中に、突然現れる美術的な感覚は大変面白い試みだと。
最近では新潟などでも、この様な試みがされているが、この狭い「直島」の集落でこれだけの著名な作家が集まり企画されていると、やはり集客率にも比例している。
行く先々に突然作品があって、チラホラと脇道に・・・
そこで猫達と戯れていると16時(ワォ!!)
そこで猫達と戯れていると16時(ワォ!!)
ここからまたもスプリント走行で一気に港まで移動。
(余りの激しさにチェーンが外れるトラブルあり)
・・・ものの5~6分で着いてしまった(゜Д゜)
余った時間をアート銭湯など見学して17時出向。
船内では乗り合わせた香川県民の親子と美術の事で話題が尽きませんでした。
(香川県の方はホントに美術&郷土愛がすごいですねΣ(´∀`;))
改めて「島」をまるまる使って企画された直島。
本当に面白い、ここでしか出来ない展示&演出でした。
美術に興味のある方、無い方も是非一足一見の価値ありです。
・・・まぁ暑い高松、もう少し気候が穏やかな時をお勧めしますが。
この記事にコメントする