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『自転車』を主題に日本画制作をする作家Blog
今日からルートは高松から、坂本龍馬の「高知」へ移動。
・・・勿論自転車では200㎞以上の距離。
(普通なら2日間の距離です)

流石に予定的に厳しいので、今日から二日間の相棒はこちら

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トヨタレンタカーのVitz(ヴィッツ)

さて久々の運転&ナビ。
はっきり言って不安だらけの走行です。
「残り700メートル先・左方向です」
・・・って700?一体どれくらいなんですか?
ナビに目を向ける訳にも行かず、高松で少し迷いましたが、まずは目的地「丸亀」まで。

丸亀には「丸亀城」を見学に。
M田さん一押しの城とあっては寄り道せねばなるまい。
高松を出てからはマッタリ・・・道なりで運転できました。

さてその丸亀城・・・

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・・・うひょーーー!!石垣すげぇ~~!!!

もう現代のジオラマ、なんか周りの現代建築との差が可笑しい(^_^;)
(突然出てきたとしか思えないギャップ)
山城として一面覆う石垣と天守閣は此処でしか見られない格好良さ。
(流石M田さん)

さて遠目からでも山の頂上にある丸亀城の天守。
そこまで行き着くのは、さながら登山。

kame-monn.jpg → kame-monn2.jpg
              此処からスタート

kame-saka.jpg
長ぁ~~~い!!
 
炎天下の日差しがビームの如く降り注ぐ中、三の丸、、、二の丸と上がって・・・

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・・・ようやく天守閣!!!

三層の小振りな天守ながらも、やはり木造の現存天守の造形は美しい。
(鉄筋では外見は良くても中は・・・)

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丸亀を一望する

kame-kaidann.jpg
傾斜角60度!!
毎回天守に上って思うのだが、昔の殿様は健脚だなぁ~と。

久々に歴史ロマンに浸りながら、さて次は高知!龍馬GO!!
・・・と思っていたが、昨日直島帰りのフェリーで乗り合わせた方から

「画家の先生なら絶対!金比羅山の宝物庫と書院は見ていって」
「香川県の誇る歴史遺産ですから!是非!!」


・・・と厚く薦められたの思い出す。

まぁ・・・近くだし・・・ちょっと覗いてみるか。

と思い、一路金比羅山へ。
走りながら、金比羅山って言うくらいだから「金運UP」の効果を期待しつつ、金比羅山着。
(後で知ったがワニの神様なんですね金比羅さん)

琴平の駐車場では受付のお爺さんが「頑張ってね(゚∀゚)ノ 」と。
はて?何を頑張るのか??
この時は知るよしもなかった。

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       駅はモダンな作り。       途中寄った灯籠・・・大きい

さて金比羅山の入り口から780ウン段の行程。
「まぁ700程度なら余裕ですね( ^∀^)」
・・・と浅はか、無知の地獄はここから始まりました。

まず金比羅山、一段が広く勾配がきつい!!
そして何よりこの炎天下(lll´Д`)
吹き出す汗と石段がジワジワと体力を奪っていく。
下で買ったアクエリアスは「ヌルエリアス」に変わる始末。

konpi-1.jpg → konpi-2.jpg
こんなのは序の口
本当の地獄はこれから

土産物屋を抜け、大門に着いた時は既に体力残り30%

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まだ先か!!とまるで富士山8合目

konpi-tyuhuku.jpg → konpi-naka.jpg
まだまだ・・・先は長い・・・
 
もういい加減「宝物庫」「書院」を見て帰る!引き返す!!
と思い宝物庫を脇目に書院まで・・・なんとか・・・。
・・・もう・・・ダメ(;´Д`)

何で車移動で、今日は楽な移動日ではなかったのか?
そんな思いで、でも此処まで来たら意地でも御本宮拝んでやる!!
と暑さに負けそうになりながら、筋肉硬直気味の足を動かす。

最後の勾配を上って・・・本宮!!

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うっしゃぁ~~!!!
 
・・・って思ったら旭社!!ラスト手前でした!!
・・・・・もうヌルエリアスは無く、足はピクピクしてるし・・・

暫し休憩し、足を十分休ませてから(初めからそうしておけば)本殿まで。

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ようやく最後の長い階段を登ると・・・

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まるで登山をしてきたように「金比羅山」の本殿到着

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大木のご神木

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琴平を一望出来るくらいの山頂
 
本殿の造りもさることながら、良くこの頂上に建造できたものだと感心してしまう。
本殿では、何時もの願掛けをして、山頂の風に暫し足を休めて下山。

さて皆さん!金比羅山に登るなら夏!!それもこのような炎天下!!!
それが一番御利益があります。
間違いありません!!!
ですから必ず「炎天下で」「ほとんど休まず」「一気に」駆け上がり
参拝してください。
(私だけこの地獄を味わったのでは割に合わないので)

下山途中、書院では円山応挙の作品を観ることが出来ます。

konpi-syoin2.jpg konpi-syoin.jpg
下山途中で寄りました。
 
確か教科書に載っている「水呑み虎」他、名作が幾つも観れて楽しめます。
またこの暑さの最中、建物を吹き抜ける風が一服の清涼にも。

宝物庫は明治時代に建てられた貴重な建築。

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中では宝刀展が開催。
 
展示品の中には「清水の次郎長」が献刀した刀剣も展示されています。

さてガクガクの足を引きずりながら、下山後に讃岐うどんを食して一服。
※結局四国での昼は全て讃岐うどんでした(ノ´∀`*)

クーラーをガンガンに効かせた車内で、コーラを飲みながら、いざ高知!!
本当は下道をダラダラと行く予定でしたが、思いの外、金比羅山に時間を取られてしまい、渋々高速で移動。

四国の高速は勿論初めてですが、その道は快適そのもの。
・・・ただ山中を車で走るだけ。
本当に「旅をしている」感じが希薄。
ハッキリ言って「つまらない」

ただ坂本龍馬が、この山有り谷有りの道を脱藩したと思うと、余程逃げたかったのか・・・
と感慨に浸ってはいましたが。

さて1時間ちょいで、坂本龍馬の「高知」に。
8月12日は「よさこい祭り」の最終日

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市内は正に人!人!!人!!!
そして駐車場難民!!!

本当に車での旅行は、色々と気を遣う事が多いと理解出来ました。
(そして余りしたくないなぁ~・・・と)

なんとか外れの駐車場を確保し、此処から折りたたみ自転車で移動!!
正にストップ&ゴー!!
スイスイと市内を抜け、目的地は山内容堂公の居城「高知城」

・・・って追手門前!よさこい祭りの本会場かい!!!

スルリと脇を抜け、いざ高知城!本丸へ!!!

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・・
・・・
ウヒョーーー高い! またまた山城!!

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なんか・・・ねぇ、、、今日何度目でしょうか?山登り

爆音のよさこい祭りと油蝉の音を聞きながら、一歩一歩と足を進める。
こりゃ城攻め大変ですよ。
日差しの強い暑さは、此処でも相変わらず
それでも外から見る高知城の外観は雄壮で美しい。

なんとか、、、なんとか、、、足を進めての天守閣。

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高知城天守閣
 
正に高知を統べるに相応しい建造物です。
城内では冷たいお絞りが頂け、正に生き返る気分。
中では龍馬伝の世界が・・・

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あれ山内容堂が居た広間だ

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そして三層の天守を登ると、高知を一望
 
此がその土地を統べる領主の眺めか・・・
暫し高知の領主を味わいながら、名残惜しみの下城。
しかしこの様な形で、形状を保っている城の少なさ。
本当に現存する「本物」の大切さ、そして過去を知る事、学ぶ事が出来る少ない機会です。

暫くは市内でよさこい祭りをしばらく見学して「龍馬記念館」へ。

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なんだか桂浜、奥地の場所に有りますが、外観は普通の記念館
 
中はと言いますと・・・普通の記念館。
資料館としての価値は・・・う~ん(;゚ Д゚)
改めて「坂本龍馬」と言う人の残していった物の少なさを知りました。
ただ館内のナレーションが武田鉄矢なのはクスッとさせられましたが。

あとは桂浜で、かの有名な「龍馬像」を見に。
・・・って此処でも浜まで長い下り道を歩くことに。
(帰りはその長い道を登ると言うこと)

龍馬像
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思っていたより、ずっとずっと大きい
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そして高い
 
暫くは龍馬像を眺めながら、疲れた足を一休み。

そして下まで歩いて桂浜を歩く。
波が荒く、その動きが絵になる美しい浜。

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大河ドラマっぽい構図

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・・・此処も昔、坂本龍馬が歩いていたのか
・・・と思うと感慨深い
 
あと龍馬伝で福山雅治がダッシュしていたので、私も!!
・・と思いましたが、ここ玉砂利で足が沈む。(無理)
よく下駄でダッシュ出来たものだ、、、と感心。

桂浜をマッタリ歩きながら、竜王岬の神社で祈願。

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前の写真で見えていた神社です
 
其処からは長い、長い登りを歩き、ようやく駐車場へ。

既に時間は6時を過ぎ、取り敢えず移動。

日の沈む桂浜を横目に、何故か無性に人恋しく寂しい気分に。
そう、車内は私一人。
自転車では外気と身体の会話が有りますが、車内にはポッカリ空いた助手席。
エンジン音だけが響く車内は「簡素」の一言。
・・・成る程、、、確かに車での一人旅は寂しい。
暗くなって行く外を見て、より一層寂しさが募る。
旅をしていて、こんな感情に苛まれるのは初めてでした。

さてその暗い道程を、途中で寄った道の駅「すさき」で食事。
高知県に来て、やはり食したいのは「かつお」

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此処で新鮮はかつお丼をヾ(*´∀`*)ノ
う・・美味い・・・美味い
 
正にかつおの赤身の味を堪能してご満悦。
後は温泉にも浸かりたいのだが、道の駅の方からは「黒潮本陣の温泉が土佐一番」
と聞けば行かない訳にも行くまい。

道の駅「すさき」からは少々遠いが、其処は車移動。
ナビにも惑わされながら、山を一つ上がると「黒潮本陣」のお宿。

ここ黒潮本陣の宿、建築も去ることながら、温泉は正に「最高」
過去幾つもの湯に浸かってきましたが、間違いなく五指には入る温泉。
日帰り入浴で、マッタリ海水の塩分を含んだ湯は、疲れた足に染み渡る。
もう1時間はゆったりして、今日一日の旅の疲れを癒してくれました。

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黒潮本陣から見た港の夜景

とっぷりと暮れた夜。
其処から真っ暗な道を進むと、今夜の終着点・道の駅「あぐり窪川」
休む所はホテルVitz(ヴィッツ)←つまり車中泊。
こんな何年ぶりかの無茶な感覚は、大学時代の旅行を思い出させます。
そう言えば秋田で迷って車中泊したり、友達と埼玉行って辿り付けず車中泊したりと・・・
懐かしい記憶を思い出しながら、今夜は就寝。
途中暑くて2時頃クーラー着けたりはしましたが、程ほど快適に休めたのは、まだまだ若い証拠かなぁ~

さて明日は四万十川を渡って、松山まで。
明日はゆっくり布団で寝たいものです。


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