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『自転車』を主題に日本画制作をする作家Blog
1月は展示がありませんでしたが、今年始めの展示会「平成の富嶽三十四景」展。
来週2月6日より西武池袋本店で開催されます。


平成の富嶽三十四景

会期 2月6日(水)~19日(火)
  ※最終日19日は16時に閉場
会場 西武池袋本店6階(中央B8)西武アート・フォーラム


今回は私(井上越道)の山中湖の絵がDM表に記載しています






西武池袋では「風神・雷神」展から、数えて4回目の企画展示会になります。
今回も17名の各作家があれこれと趣向を凝らす、面白い作品展となっております。
お近くにお越しの際は、是非御高覧頂ければ幸いです。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


さて・・・このBlogは作家(井上越道)本人が記載しているBlogなので・・・
簡単に今回の作品「富士見」「山中湖」の説明を。
※本人が記載するので、本人しか分からない所を上げます。



今回も素敵な画集を作ってもらいました


今回の富嶽三十四景展。
「富嶽景=富士山」を描くのは美術高校の一年生の課題以来。
実に20数年ぶりに富士山を絵描くことになりました。

正直に言いますと、始め「富士山」と聞き「富士山かぁ~・・・もう描き尽くされた画題だなぁ~(;´Д`)位の、どちらかと言えばネガティブな印象がありました。
※それもこの絵を描くまでは・・・の話

私は日本画で日本画っぽい作品を描きたくない、天性の天邪鬼気質。
富士山は特に日本画っぽい画題、敢えて避けていたこともありました。
※・・・まぁ自転車など描いていることが、その最たるものですが(∀`*ゞ)


その上で、このテーマ「平成の富嶽・富士」のお話を頂き、あれこれ考えていた4月。
丁度MOA美術館で富嶽三十六景の展示があったので、これ幸いと取材見学に行きました。

MOA美術館で観た北斎&広重の富嶽三十六景・・・ですが・・・

・・・
・・・・・富士?
・・・・・・・これ富士??

って位に富士山が描かれていません。
※あれ?っと思った方は画集などで確認してみて下さい。

波で有名な神奈川沖浪裏とかでも向こうに小さく富士山がある(波を強調する意図がある為)だけ。
また有名な赤富士(凱風快晴)など数点は「富士山!!」って作品があるが、おおよそ2/3は「富士??何処やねん!!」ってツッコミ所満点。
※版刷りされた紙も小さい為、余計にそう感じました。
大体がチョロチョロっと描かれている(遠近を出す為ですが)富士山が多い。
中には富士があるか、良くわからない刷り絵もあり、何か作家(北斎&広重)が敢えて工夫をして、富士を隠す(観る側を楽しませる)趣向が見え隠れしていました。

その後、富士山が一番よく見える駅と「Google先生」に聞いた所、富士見の駅が良いと。
序でに富士見の駅に行き、そこで遠目から富士山をスケッチして帰宅しました。
※このときは晴天で良く富士山が見えました(ノ´∀`*)

帰宅後はその三十六景のイメージから、とにかく「こっそり」と富士山を忍ばせ「何処に富士?」と言う方向性で描いたのが「富士見」と言う作品。
※この時に描いていた2枚目も樽の尾州不二見原を意識した作品を描いていました。


そこから締め切り前の10月。
初冠雪とかのニュースを見て、ふと「富士山の質量感」とか大きさが気になり、またまたGoogle先生にお伺い。
富士山が近くに見える所=山中湖ってことで、御殿場まで自転車輪行してヒルクライム→山中湖&一周。
付いた時は富士山頂には雲がかかり「おいおい!!」とか思いましたが、裾野の大きさはやはり日の本一の大きさ、雄壮さ。
ある意味山頂&雪とかに囚われず、山を塊として認識出来たのはよかったです。
また水面に映る姿も見れて、青の塊として、また水面と10月の寒い空気感を画面に写し取れ、そのイメージで描いたのが「山中湖」という作品になります。

アウターギアだけの1000mヒルクライム・・・
何度画材を投げ捨てたいと思ったことか(´;ω;`)
※獲得票高は900mほどです

今回思い立って2回程、山中湖などは急遽取材に行きましたが、やはり現地での取材は作画イメージをより強固にします。
私の先生にも良く(ホント良く)言われますが、やはり現地取材は大切。
また私自身も体験・体感・感動第一、現地取材の心は大切していきたいと再確認しました。


最後に・・・富士山って描いて見ると面白い(オイオイΣ(゚Д゚;)!!)
実は裾野の美しさを絵描くには、もっと大きな画面サイズで・・・と思い、ちょっと別で富士山描いてます。
※追々は100号くらいの大きなサイズで描いても良いかもしれません。
また冠雪している王道の富士も何枚か描いて見たいので、また時間を見て富士五湖に取材、地獄のヒルクライム&スケッチ。
・・・道の雪など無くなったら、また取材行こうかなぁ~と考えています。


今回の件で富士山の晴れた姿の絵を欲しいのも分かる気がしました。



まぁ今度はちゃんとアウターギアを付け、取材・写生をして、その富士の絵もお目にかけられればと夢想しております。



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ETSUDO
職業:
日本画家
趣味:
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