忍者ブログ
『自転車』を主題に日本画制作をする作家Blog
先週はバタバタしていた中、5日は東北芸術工科大学(以下芸工大)の学外展を見学に外苑キャンパスまで足を運んで見ることに。
(まぁ山形本校では遠すぎて見に行けませんしね

実際の所、展示そのものは余り興味は無いのですが、学外は選抜展示である事。
また今回の学外展にはShinPA展でも御世話になっている佐藤美術館の学芸部長・立島さんがギャラリートークを行うとの事で、こちらがメインで見学に行くことに。
(こう言った情報を芸工大の広報は卒業者にも多く送ってくれる)
日頃展示では司会者として、またトークの補佐をして頂いていますが、学芸員としての立島さんのご意見を聞くのは初めての事なので期待大。

14時半からのトークショーですが、外苑キャンパスは神宮球場の横。
電車で行くのも少々難儀な(面倒な)所です。
天気が良い&荷物も無いので、今回は有楽町駅から自転車にて移動
有楽町からはアップダウンも少なく、実に気分良くtikitを走らせて行く。


30900406.jpeg
途中国会議事堂を横目に
まさかこの中での答弁後に前原外務大臣が辞任するとは・・・


deacdd18.jpeg
途中で見つけた自民党党本部。
あれだ!良くテレビでみるアングルです。
何故がここで知り合いに遭遇!(麻生さんじゃなくて残念


さて途中少々捕まってましたが、14時40分頃からトークショーに参加。
今回は美術評論家のワシオ・トシヒコさんと立島さんの二人が作品を講評していく形で進行。
(初日とあって人数は結構入っています)

日本画から油画、彫刻工芸、テキスタイルとお二人での批評は、なかなか学生では目の向かない所を良く指摘していると思った。
特にワシオさんからは「展示の仕方・見せ方の多様性」
立島さんからは「作品の保存の意識、素材・堅持性の意識」
特に立島さんからは美術館を運営している、学芸員の指摘・意見は大変為になった。
それは私の経験から学生時代にはどうしても疎かになる事であった。
個人的にはもう少し立島さん個人の視点(エゴ)も見たかったが、其処は相手もあって難しいのか?
それでも休憩を挟んで2時間は勉強になった。

作品も多岐に渡り、色々な表現が試されているのはこの大学の強みだと思う。
特に日本画は、岡村先生の後に入った三瀬夏之介さんの影響を受けている作品も見られ、改めて大学は「指導者ありき」と実感しました。
(作品が良いか悪いかは別)

あと残念なのは折角の講評の際、その作品の作家本人がいない事が何度かあったこと。
この辺りが今時の学生なのか?「物作りへの評価」の意識が低いと言わずにはいられない。

それでも私がいた頃よりは「数段」風通しの良い、普通の大学になっていると感じた。
特に私がいた頃より、多方面に目に行く指導者が増え、当時では考えられない作品も出てきたことは正直羨ましい。
この中から新たな表現を模索して、素晴らしい作家が出てくれば楽しい訳だが。
・・・嫌々それはそれで恐ろしい


私が東北芸工大を出て8年余り。
さて8年後も作家を続けている人が何人いるのか?
同学年で卒業した方で作家をしていると聞くのは極々僅か・・・
日々作り続ける事は、本当に大変なことだ・・・
卒業・修了して、それが実はまだまだ入口だと気付いた時。
果たして何人が物作りの戦場に立っているのか?
8年後の作家の姿に多いに期待しつつ、ペダルを踏めば取り敢えず今の作品をどうしようか?

夕暮れの皇居ランナーを横目に、結局私は自分の絵の事だけで頭が一杯なのだ。

まったく自分本位で制作が出来ている事は、どんな幸せにも代え難い。
結局日々描くことを楽しめるか。
私も今ある時間を大切にして生きたいものです。


この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
自己紹介
HN:
ETSUDO
職業:
日本画家
趣味:
自転車と作画制作
ブログ内検索
最新コメント
         匠星録に掲載されている全ての画像やテキスト情報などコンテンツの無断転載を禁じます。

Copyright © [ 匠星録blog ] All rights reserved.
Special Template : 忍者ブログ de テンプレート
Special Thanks : 忍者ブログCommercial message : [PR]

 
































PR