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『自転車』を主題に日本画制作をする作家Blog

26日は作品を受け取りで大学院の研究室まで足を運ぶことに。

他との待ち合わせまで時間があるので「美術館でも見て回ろうか」と思いましたが、その際今まで持っていても使っていない便利アイテム(らしい)美術家連盟の会員証。

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せっかくなので今回は会員証で入れる所に足を運ぼうと考えました。


まず上野駅を降りて不忍池を越えて「横山大観記念館」
この近くはかなりウロウロしていましたが、その存在すら知らず入館するのは初めて。

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門構えは立派

日本画の大家である横山大観の記念館ですが、ビル群の中での平屋は目立ちます。
(漠然とながら中国国内なら取り壊されていたなと)

入口で会員証を見て・・・ホントに入れるのかな?

受付のお婆ちゃんと少しやり取りがありましたが無事入館。
(余り利用者がいないとの事

さて館内は古き日本家屋。
家屋内には中庭があったり、当時の大観の世界観が色々見て取れて面白い。
実際余り観るものはありませんが、自分が名声を得た時、今住んでいる此処も記念館になるのかなぁ・・・(*´∀`*)
・・・とか夢想してしまいます。

そんな事を考えながら上野公園を横切って大学まで。
校内は蔵入れの時期が近づき、段々と卒制に忙しい雰囲気が漂っていますね。
さて研究室を覗きに行くも、作品が届いていないとの事で「??」

仕方ないので「西洋美術館」で時間を潰そうかと。

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こちらは常設展だけ会員証で入館可能。

そう言えば久々に西洋美術館に入館しましたが、たまにはじっくり洋画を観るのも良い。
暫し西洋美術館にいたが、作品が届いた知らせがないので、今回は受け取りを諦めて合流場所の新宿まで移動。


その前に・・・途中目黒で下車。
目黒には「松岡美術館」 「庭園美術館」 「久米美術館」と3館が会員証で入場可能。
取り敢えず一番遠い庭園美術館まで。

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建築様式が美しい美術館

庭園美術館は余り絵画の展示が無いので、こちらも久々の来館。
(美術館の建築は好きなんだが・・・)

しかし今回が香水瓶の展示からか、来場者の女性率が高っ!!
なんか女の子だらけのケーキ食べ放題に男一人のような雰囲気・・・
ただ見て回れば特に気にならず、展示内容も正直期待してなかった分、その遍歴は思いの他楽しめたのは自分でも驚き。
気付けば1時間少々も館内にいて、出てみれば外は暗い。

時計を見ると16時45分
松岡美術館&久米美術館は入館16時30分までなので終了。

ふと見渡すと庭園美術館の日本庭園に美しい紅葉のライトアップ。
虫が光に寄せられるように、フラフラと散策。

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こんなに遅く入園したのは初めて・・・


さて新宿に移動して丁度17時20分。
あとは東郷青児美術館も会員証で入館出来るのだが・・・
ギリギリ間に合うか?
少々早足で損保ジャパンビルの前に来たが・・・
 

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2分ほど過ぎていたかアウト!
う~~ん残念


さて今回は6カ所で入館出来たのが3カ所。
早めに回れば4~5カ所は見れるはず。
使ってみれば「美術家連盟会員証」は思いのほか便利アイテムでした。

しかし美術館を回って何時も思うのだが、3~4カ所見て回れば4000円からの出費。
管理費や人件費を考えると大変なのは分かるが、もう少し敷居が低くても良い気がします。
(特に美術を勉強する人には)
この辺りは日本政府で援助するなりして努力してもらいたいが、逆に今の政権では事業仕分けされそうで笑えない

帰りに立ち飲みしながら、千住先生が「政治家も美術的考えを学んだほうが良い」との講義が今更ながら成る程と思えてなりません。
 


上野松坂屋で開催されていました「波濤の會2010」と佐藤美術館で開催されていた「ShinPA!!!!東京展」が無事終わりました。
(波濤の會は巡回しますが)

現在も新しい作品の制作に追われていますが、その最中で展示会が終わると

「・・・さて今どのように作品を作るか」
この事で頭が一杯になります。


今回は大手デパートと美術館と言う2つの会場での展示。
2つの会場での来館者の方々の思考視点の違いには「面白い」と感じる事が多々ありました。

大まかにデパートでご高覧して頂いた方は「ふらっ」と立ち寄って頂けた方(が多かった)
また興味本位の方で「美術?何かな?」と言った良い意味での観覧スタイル。
この様な方々からは「何故?日本画で自転車って?」のような質問を初め「自転車が趣味の日本画家?」等々、比較的親しみやすい視点でのご意見を多く伺う事ができました。

逆に佐藤美術館のような「美術館」では絵を見慣れた方が多い気がします。
特にリピーターの多い美術館では「先年とは此処が違う」とか「技法的にどうなのか」等の鋭いご意見を多々賜ることができました。


ちなみにどちらが良いと言う訳でもなく、また2つの会場に足を運んで頂いた方からは
「やっぱり井上さんは大きな作品の方が良い」
「あちらの方が面白い作品でした」
などなど・・・

改めて「人の目に晒される」と言う作家が持つべき義務と、来館された皆様のご指摘が何時もの事ながら、どれ程の励みになっていることか・・・
この様な場を作って頂いた中島先生初め、多くの関係者の皆様には感謝の気持ちだけです。


さて来場者の皆様から何度か言われた「先生の次の個展は何時ですか?」

Σ(゚Д゚;)ギクッ

なかなか機会が無く今年は個展が出来ませんでしたが、来年は1つでもキチッとした形でお目に掛けたいと。
そのような期待をされる内が花。

ますます楽しい作品をお目にかけられるよう、今は目の前の作品制作に全力で挑みたいと。
そしてまた皆様に御高覧頂ける作品を世に出せるよう努力する次第です。
 

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佐藤美術館での「窓辺の歌」(左)は何故か高評価?



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デパートでは実験的な作品も出しています。
(皆様がどのように見てくれるかが楽しみ)

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今後は名古屋に巡回します。
(私は17日に来場予定です)




 

会期直前ですが、本年度も「ShinPA!!!!展」佐藤美術館で開催されます。

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会期 9月28日(火)~10月11日(月.祝) 休館日は10月4日(月)

ギャラリートーク「集まれ!千波研究室」
10月2日(土)14:00~16:00

開館時間10:00~17:00(金曜のみ19:00まで)
入場無料

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クリックで大きく見られます


本年度は新たな心見も多く、各作家の大作が多いと言うだけでなく、小作品(0号)の販売(各作家一点のみ28,000円)他、中島先生、美術の窓の小森さんを交えての対談トークと盛り沢山です。

残念ながらギャラリートークには、諸事情で私(井上越道)は参加できませんが、出品作家の中で興味の在る方は、この機会にぜひ足を運んで頂ければ幸いです。

私はShinPA!!!!で出品した作品(80号程)に加え、カラフルな新作(40号)も出品します。
また小作品(0号)は最近描いている「TORA(トラ)」シリーズの猫を出す予定です。

奇遇な事に、今年度は「波濤の會」と会期が重なっていることもあり、もし興味の在る方は上野から信濃町(逆でも)と足を運んで頂ければ、井上越道と言う作家を身近に感じて頂けるかと思います。
※私の来場は10月3日(日)15時頃を予定しております。

暑い日が続いていますが、皆様のご来場心よりお待ち申し上げております。


今年度も東京藝術大学デザイン専攻描画系の展示会である「波濤の會2010」が東京上野と
名古屋、そして今年から新たに福岡小倉で開催されます。

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毎年都内から始まります「波濤の會」は昨年まで銀座松坂屋様で行われていましたが、新たに今年度からは上野に会場を移し、描画装飾研究室の多くの作家が参加しています。
また作品は去年より一回り大きい作品が展示されます。
私も現在誠意制作に打ち込んでおり、また面白いものが出来るよう苦心の日々です。


都内に在住の方は松坂屋上野店・南館5階へ。
9月29日(水)~10月5日(火)10:00~19:30(最終日は17:00閉廊)

名古屋会場は松坂屋名古屋店・南館6階美術画廊へ。
10月13日(水)~10月19日(火)10:00~19:30(最終日は16:00閉廊)

また新たに開催されます福岡会場は小倉井筒屋店・新館7階美術画廊まで。
11月17日(水)~11月23日(火)10:00~19:00(最終日は16:00閉廊)
近辺にお住まいの方は是非御高覧頂けば幸いと思います。


(井上越道)は上野会場に会期内で10月3日(日)午後に会場に居れればと思います。
また名古屋会場も10月16日(土)か17日(日)に顔を出せるよう調整中です。
流石に福岡会場までは足を運べませんが、初めての九州でどのような評価を頂けるか?
作家自身も今年度の波濤の會も大変楽しみにしております。

改めて会場でお会い出来る方には、屈託ないご意見を賜れれば幸いです。
また会場に足を運んで頂ける方は、是非「井上越道と言う作家」が作り出す感覚を楽しんで頂ければ、作家冥利に尽きます。

まだまだ暑い日が続きますが、皆様のご来場を心よりお待ちしております。
 

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昨日「Wave2010華波の会」日本橋三越展が終わりました。

毎年この展示会は一年の進行を占う貴重な機会です。
三越美術部の方からも伺いましたが、画廊で行う事とは違う「一般の方」が多く来場され
ご意見を賜れれる機会が「デパートで展示する」と言う意味を持つとの見識。

特に今年は実験的に自転車以外の絵を展示することもしました。
(画廊では何回か行っています
反応は思っていたより上々?

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toraニャンを描いてみました。
この前を通ると笑う方が多かった

色々な視点からのご意見は「成る程・・・」と作家が気付かない点、また「そう捉えるか?」と私自身の狙いとはかけ離れる意見など、実に様々。
今回の実験的な手法も賛否両論で「さてどう進めるか?」
現在の制作にも面白い影響を与えて行くと思います。

あと自分でも感じた「ギャラリートーク」での一体感。
他の出品者の方々を見ても「聞く側」の反応をよく見ているなぁ~と感じました。
この様な機会を多く頂いている関係、話すネタにも困らなくなっています。
(多分尺が長ければ幾らでも喋れるでしょう

日々の研鑽(作品以外でも)が自分が思っているより「作家」らしくなっている。

努力は裏切らないな・・・

そんな思いにも駈られる、一度自分を見直す良い機会にもなりました。

さて今年度も華波の会は8月3日より四国は高松三越に巡回します。
今年は私も高松に足を運べるよう、現在スケジュールを調整しています。

自転車にて取材を兼ねてますので、面白い事例が在りましたら、こちらにもアップします。
 

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