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『自転車』を主題に日本画制作をする作家Blog
今週開催されていた「爽風会」
会期中には雨天にも係わらず、多くの方々のご来場ありがとうございました。
また差し入れをして頂いた方々、美味しいお菓子は制作中の良き友。
コーヒー片手に美味しく頂いています。


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初日は自転車通勤

今回の三人展。
共に出展した浅羽雅子さん、杵島洋人さんとも作品に対する姿勢は大変勉強になりました。
そして開催に際し、ご尽力を頂いたスルガ台画廊様には感謝の一言。

また来場して頂いた方々から多くのご指摘の中には幾つか発見もありました。
(お会い出来なかった方は本当に残念でした)
特に外国の方からの視点は「そう言う側面もあるか・・・」と、改めて文化圏の違いを感じると共に、自転車をモチーフとしている作家として、一度成らずもその様な場所での展示に興味が沸いてきます。

作品を作り続け、展示をして観てもらう。
「作家」として今後も死ぬまで何度も繰り返すことでしょう。

日常は金銭面では少々難儀もしますが、日々の生活は楽しく作品に向かう時間は至福です。
起床して、アトリエで昨日の進行具合を確かめる事から始まる一日。
その後コーヒーを入れ、時間をかけ朝食、落ち着いた後アトリエで画面に向き合う。
疲れたら休み、気分が乗らなければ筆を置き自転車の遠乗り。
一日画面を前に描かない事も屡々あります。
(脇で読書等していますが)


その様な有様を作家としてどうだの、制作姿勢がどうのと宣う方もいます。
意見として伺いますが、私には正に「馬耳東風」

何が正しいかなど、私自身しか決める事は出来ない。
その責任は必ず結果となって自己に返ってくる。
そんな毎日を経て、今の立ち位置に居る。


多分この先も好きに描き、好きに人生を謳歌していく事でしょう。
その中で生まれる作品がどの様になっていくか。

この先も展示を通して、多くの方々に見守って頂ければ幸いと思います。
願わくば共に楽しい作品に共感をして頂けるよう願っています。


最後に産経新聞の社説「産経抄」の5月10日の覧。
東邦電力を発足させた松永安左エ門の一言。

「年を重ねただけでは人は老いない、理想を失う時に初めて老いがくる」

・・・
その言葉を借りるなら、私の過去には多くの老人がいる。
理想を失った多くの老人を尻目に、私は更なる高見に辿り付けるよう、展示を機に日々一歩一歩進む決意です。



5月9日(月)よりスルガ台画廊で開催される三人展「爽風会」
浅羽雅子さん、杵島洋人さんと共に、私(井上越道)も参加する展示会です。
※両名の実績のある作家と展示が行える事は無類の悦びです。

「爽風会」
会場・銀座スルガ台画廊
5月9日(月)から14日(土)まで
開場は11時から19時まで(最終日は17時30分まで)



各作家の出品数は小作2点と少し大きな作品が2点の計4点を出展します。

(井上越道)の来場予定は5月9日(月)13時から19時までを予定。
11日、13日は15時から19時までを予定しています。
最終日は13時から会場に居る予定にしています。

御時間の合う方、またお近くまでお越しの際は是非ご高覧頂ければ幸いです。


実は今回の三人展「爽風会」に出品する両名には面識がありません。
スルガ台画廊の串田様よりお声をかけて頂き、久々に大学院の研究室以外の方とも交流の場を頂いた事には感謝です。
その様な中での展示にどの様なご意見を賜れるのか。
DMの三者三様の画風に「何故?」と私自身でも思う楽しみな側面があります。

皆様の貴重なご意見を賜る場として、重ねて皆様のご来場を楽しみにしております。


先週はバタバタしていた中、5日は東北芸術工科大学(以下芸工大)の学外展を見学に外苑キャンパスまで足を運んで見ることに。
(まぁ山形本校では遠すぎて見に行けませんしね

実際の所、展示そのものは余り興味は無いのですが、学外は選抜展示である事。
また今回の学外展にはShinPA展でも御世話になっている佐藤美術館の学芸部長・立島さんがギャラリートークを行うとの事で、こちらがメインで見学に行くことに。
(こう言った情報を芸工大の広報は卒業者にも多く送ってくれる)
日頃展示では司会者として、またトークの補佐をして頂いていますが、学芸員としての立島さんのご意見を聞くのは初めての事なので期待大。

14時半からのトークショーですが、外苑キャンパスは神宮球場の横。
電車で行くのも少々難儀な(面倒な)所です。
天気が良い&荷物も無いので、今回は有楽町駅から自転車にて移動
有楽町からはアップダウンも少なく、実に気分良くtikitを走らせて行く。


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途中国会議事堂を横目に
まさかこの中での答弁後に前原外務大臣が辞任するとは・・・


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途中で見つけた自民党党本部。
あれだ!良くテレビでみるアングルです。
何故がここで知り合いに遭遇!(麻生さんじゃなくて残念


さて途中少々捕まってましたが、14時40分頃からトークショーに参加。
今回は美術評論家のワシオ・トシヒコさんと立島さんの二人が作品を講評していく形で進行。
(初日とあって人数は結構入っています)

日本画から油画、彫刻工芸、テキスタイルとお二人での批評は、なかなか学生では目の向かない所を良く指摘していると思った。
特にワシオさんからは「展示の仕方・見せ方の多様性」
立島さんからは「作品の保存の意識、素材・堅持性の意識」
特に立島さんからは美術館を運営している、学芸員の指摘・意見は大変為になった。
それは私の経験から学生時代にはどうしても疎かになる事であった。
個人的にはもう少し立島さん個人の視点(エゴ)も見たかったが、其処は相手もあって難しいのか?
それでも休憩を挟んで2時間は勉強になった。

作品も多岐に渡り、色々な表現が試されているのはこの大学の強みだと思う。
特に日本画は、岡村先生の後に入った三瀬夏之介さんの影響を受けている作品も見られ、改めて大学は「指導者ありき」と実感しました。
(作品が良いか悪いかは別)

あと残念なのは折角の講評の際、その作品の作家本人がいない事が何度かあったこと。
この辺りが今時の学生なのか?「物作りへの評価」の意識が低いと言わずにはいられない。

それでも私がいた頃よりは「数段」風通しの良い、普通の大学になっていると感じた。
特に私がいた頃より、多方面に目に行く指導者が増え、当時では考えられない作品も出てきたことは正直羨ましい。
この中から新たな表現を模索して、素晴らしい作家が出てくれば楽しい訳だが。
・・・嫌々それはそれで恐ろしい


私が東北芸工大を出て8年余り。
さて8年後も作家を続けている人が何人いるのか?
同学年で卒業した方で作家をしていると聞くのは極々僅か・・・
日々作り続ける事は、本当に大変なことだ・・・
卒業・修了して、それが実はまだまだ入口だと気付いた時。
果たして何人が物作りの戦場に立っているのか?
8年後の作家の姿に多いに期待しつつ、ペダルを踏めば取り敢えず今の作品をどうしようか?

夕暮れの皇居ランナーを横目に、結局私は自分の絵の事だけで頭が一杯なのだ。

まったく自分本位で制作が出来ている事は、どんな幸せにも代え難い。
結局日々描くことを楽しめるか。
私も今ある時間を大切にして生きたいものです。


先週の19日より長野県小布施町で開催されます「ShinPA!!!!!展」
このShinPA展も作家の卵展から数えて5回目。
過去の図録を見ても、自身の成長を確認できる機会に恵まれている。

18日に展示準備をして望んだ19日。
14時からのトークショーまでに時間があるので小布施町をふらりと散策。
本当は自転車を持参する予定でしたが、18日朝は大雨で「こりゃ駄目だと諦めての小布施でしたが、19日は正に快晴
日頃の行いがそうさせたのたのか?
仕方なく風が冷たい雪が残る小布施町を、何か懐かしい感じをしながら徒歩でフラフラ。

途中自転車で千曲川沿いのサイクルロードを走ろうかと思い、駅のレンタルサイクルを借りに行ったが「期間外・貸し出し終了」の文字。
・・・ふむぅ~・・・( ゚д゚)

駅前で小布施町の地図を眺めながら暫し長考。

去年は日本酒の蔵本で色々と楽しい話を伺った。
今年は少々早いが、トーク前に軽く舌を湿らす為に「おぶせワイナリー」へ。

徒歩では少々遠いのですが、そこは見知らぬ土地。
散策を楽しみながら「おぶせワイナリー」へ。

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実際は小さいワイナリーなので迷いました

さてワイナリー内は元作り酒屋を改装した面白い内装。
幾つもの賞を受賞したワイナリーですが、思っていたより品数は無い。
蔵内では作り手のこだわりや面白い話を聞きながら、興味あったものを試飲して(余り飲み過ぎないよう)幾つか気に入ったものを購入


さて14時から良い気分でおぶせミュージアムにてトークショー
毎度の事ながら自分の絵画の事を話す訳で、話す内容には事欠かない。
またこの様な機会を多分に頂いている為、人前で話す事に「緊張」の二文字は皆無と言って良い。
むしろ喋り過ぎないようにする事が肝要 (*´∀`)

今回は前回同様、出品者同士が対談する形での進行。

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対談相手は東北芸術工科大学からの編入してきた横尾さん


私なりに相手の意見を引き出すよう心掛けました。
まぁ両者で3分ほどのトークなので、核心の部分まで語ることは少ないのですが、今回の作品「空」のアイデアの源には触れることはできました。

発表した作品「空」は実験的な意味合いが多い作品ですが、会場では賛否両論ありました。
その否の意味を考え、賛に変換していく作業は現在進行中。

ただこの方向性は、また練り直して第2弾を作ってみたい。
それは色を使わず色を見せる事。
これは60歳くらいに体得出来そうな、漠然とそんな予感があります。

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実際の画面はかなり墨が効いている
和紙のテクスチャが面白いのですが・・・

さてこれから5月初旬の3人展から7月の日本橋三越まで発表の機会があります。
想像を突き詰めても、まったく底の見えない「絵画の世界」
まだまだ試行錯誤ですが、相変わらず面白いと思える作品が出来てきています。

今後の作品に多いに期待して頂ければ幸いに思います。


遅くなりましたが「ShinPA!!!!!」展が長野は小布施ミュージアムで開催されます。


会期は2月19日から5月17日まで
※2月19日(土)14時から作家によるギャラリートークがあります。


開館時間9時から17時まで(4月から18時まで開館)
入館料一般500円(高校生250円以下無料)

毎年大変多くの来館者が訪れる展示になっています。
特に去年は善光寺のご開帳があり多くの方が来館されました。

ここ小布施町(長野県)は、調べて見ると多くの観光地があり、私もまだ遊び尽くしていないのが現状です。
(今年は何処に行こうか思考中です
美味しいお菓子に蕎麦と温泉。
お近くにお寄りの際は是非御高覧頂ければ幸いです。


今回の出品に私(井上越道)は、漆黒の四曲屏風を展示にしています。
ただ今回の作品は特に難産でした。

ShinPA展は大きな作品を展示できる貴重な発表の機会。
またこの様な貴重な機会は「新たな発想」「表現に挑戦する」為の展示。
今までと違った何か新しい視点を形に、どうにか纏め作品にする。
この「今までと半歩違う事」の何と難解で難しいことか・・・

出来上がった今回の作品「空」
今回の果たして本当にこれで良かったのか?
今でも自問自答の日々です。
(作家失格です)
※ギャラリートークでは、その辺りも語ることがあると思います。

それでも来館された皆様のご意見は明日の作品と繋がります。
ご来場の際は是非貴重なご意見を賜れればと幸いと思います。


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