25日から暫し地元に帰ってました。
妹の個展を見学と地元での展示を考えていたので、幾つか気になる会場を回ることに。
まずは地元のシンボル「掛川城」の二の丸美術館。
考えると掛川城は出来てから行きたいと思っていましたが、今まで「何時でも行けるから」と疎遠にしていました。
今回は二の丸美術館と合わせて見学。
でもゴールデンウィークと在って人多いです・・・
大手門
転がっているのは私の自転車ではありません。
立派な趣があります。
結構急な石段
青森ヒバを使っているとか・・・
天気が良いと富士山も見える。
掛川城は本格的な木造建築で復元された希有な城。
子供の頃に「太鼓櫓」を見学に来た事はあったが、まさか此処まで見事に復元されているとは驚きです。
(漆喰まで土佐塗りで本気度が見えます)
掛川城は「山内一豊」で有名ですが、かなりの数の武将が入れ替わり城主をしています。
さて二の丸美術館。
会場の雰囲気を確認後、現在開催されている「木下コレクション」を見学。
木下コレクションはタバコ道具などの細密工芸を主として、じっくり見るには面白い。
(しっかり見ると一時間では見終われない)
横の掛川城御殿を見学後、資生堂美術館へ。
駅前にある「資生堂美術館」と「資生堂アートハウス」
徒歩では厳しいかもしれませんが、一見の価値有り。
特に資生堂美術館はデザインを勉強している方なら、かなり為になること請け合い。
実際デザイン科学生と見える方からデザイナーぽい人まで、随分熱心に見学されてました。
アートハウスは建物が凄く面白く、館内も斬新な空間の取り方をしていた。
ただ今回展示していたガラス作家三人展も含め、資生堂アートハウスのコレクションが立体中心とあって平面を効果的には展示するのは難しいかなぁ?
(もちろん会場には平面の展示もありましたが・・・)
さてここまで見ていて15時半過ぎ。
天竜川にある「秋野知矩美術館」
掛川駅から35キロ・・・遠い・・・着いても16時半頃か・・・
でも明日は休館日。
暫し考え、車をひたすら走らせ永遠と田舎道を走る事40分少々。
(ここまでホント遠いと感じました)
閉館30分前に秋野知矩美術館到着。
ちょっとした城構えのようです・・・
天然素材が赴きがある美術館
外壁も漆喰です。
実はこの美術館は日本画の展示を考える上で、とても有意義な会場です。
今回帰郷した理由も、この美術館を再度調べる為のようなものでした。
建築美もさることながら、荒い漆喰と石に枯材とで構成され何とも赴きがあります。
また美術館1階は履き物を脱ぐと言う「日本式」の見学スタイル。
正直石の床は冷たいのですが、竹の床など日本画を展示するには面白い効果が見込めます。
会場では昨年開催されていた「万葉のこころを描く」展が巡回しており、奥田元宋初め日本画も巨匠と言われる方々の展示が。
2階には中島千波先生の作品も展示されていて、改めて先生の巨匠ぶりを目の辺りに。
(学芸員の方も中島先生はかなり人気の作家とか)
しかし地元と言う違う基盤があることの有り難さ。
作家として動く上で選択肢が多いと言う事は本当に大切にしたい。
また掛川近辺を調べればかなりの美術館が在ることに驚く。
今回上げた場所以外にも幾つか展示候補もあり、一日では周りきれないが、今後も課題として取り上げて行きたいと思う。
地元と都内、傾向は違うが「作品と展示会場との兼ね合い=面白い展示」
今回は都内では出来ない展示を探る意味を、改めて考える良い機会になりました。
20日より始まる「ShinPA!!!!」展の準備とトークショウのため、朝一番で小布施町まで。
前日は展示準備のため、早めの集合となりました。
去年は寒い雨と雪のイメージがありましたが、今年は快晴に恵まれ自転車日和。
10時から始まった展示は、出品者の皆さんも5回目とあって手慣れたもの。
11時には中島先生もご来場して頂き、配置の最終確認。
グループ展、それも20名の作家は各自作風も違い上手く並べる事の大変さ。
お互いの作品が主張し合えるように考える事は本当に勉強になります。
一段落してお昼は近くの蕎麦屋さんで昼食。
(先生ご馳走になりました)
16時頃には作品を掛ける作業も無事終了し、例年と同じ山田温泉へ。
明日のトークのため早めに寝ようと思っていましたが、なんやかんやと話題は尽きず朝の3時まで飲み会は続きました・・・
まぁ去年を見ていると「こうなるのでは?」予想はしていましたので、先に一時間程こっそりロビーで仮眠して参加したのは正解でした
さて前日の深夜の飲み会のため、少々寝不足で温泉に浸かり朝食。
去年は飲み過ぎで、味も何も覚えていない朝食。
今回は美味しく頂きました。
チェックアウト後、14時のトークまで時間があるので、食事と小布施町を散策してトークの内容を考える時間に。
散策中には小布施町で良く見かけるボス猫も発見!!
さて14時から小布施ミュージアムで始まりましたギャラリートーク。
今回は中島先生と出品者2名での対談式で行われました。
私の順番は6番目。
先の5組ほどトークを見ていて、何となく流れが見えるのは後出しの強み。
トークは初めに作品の事など話して、先生から補足や質問と言う流れ。
作品について話す事は大きく変わる訳ではなく、今回の作品の課程等、感想も交え解説。
しかし時間も多くないので、簡潔に話すと作品の意図が伝わりにくい様な気がしました。
ただ其処は中島先生は手慣れたもの。
こちらの至らない点など簡潔に上手く説明するものだと、終了後改めて思い知りました。
トーク終了後は少々質問など受けつつ雑談。
先生からの檄も受け、改めてより良い作品の発展に繋げる展示になりました。
帰宅の途で毎年新幹線の車内で思う事ですが、この「ShinPA展」は自身の復習の場でもあり、また多くの方の意見を受けてのステップアップの場になっています。
今回学んだ事を生かせるよう、次にある展示の作品にも精進です。
この度「波濤の會2009松坂屋銀座店」へ足を運んで頂いた方々に、この場を借りて厚くお礼申し上げます。
小生は初日14日と18日と受付をしていましたが、多くの方々が来館された中での叱咤激励。
毎回展示の度に思う事ですが、指摘頂いた事は本当に為になる事が多いと実感しています。
特に自身が思っていない事や考えの行き届かない点の指摘は
「そう言う取り方もあるのか・・・」とか
「今度はそう言った意識も取り入れるか?」と、次の作品の良いヒントになっています。
あと会場で良く耳にすることで
「素人なんですが・・・」とか
「絵画の事は良く分からないのですが・・・」等の慎ましいご意見も伺いましたが、小生に限っては気にしないで結構です
(但しどの様な身分の方でも上から目線の無礼や冷やかしは人としてアウトですけどね)
むしろ小生は絵を描いていない方からのご意見はとても貴重と思っています。
この「絵画」の世界に居ると、どうしても同じ職種の方々のご意見が多くなり、よく言えば作家側の「偏食」になりがちです。
展示会はその「偏食気味」な作家を一般社会に並べて見つめ直す、とても貴重な機会なんだと小生は考えています。
ですので、会場に作家本人が居る場合は、気付いた事や疑問に思った事は、是非会場で遠慮無くお聞かせ頂ければ幸いです。
(この辺り、聞かれる事がイヤな作家はいないと思いますが・・・)
また今回の作品に対して私個人の評価を下すなら、正直手応えの様なものがありました。
会場では皆様からも良い評価を頂き、さてどの用に次に繋げていくか・・・
やはりグループ展も良いですが、このような展示すると
「個展やりたいなぁ~」と実は沸々と計画中です。
あとこのブログを毎回楽しみにされていると言う来場者の方もおり(驚!)
いやはや・・・ご期待に添えず更新も間々ならないブログにて失礼。
この展示会は11月18日より名古屋の松坂屋本店に巡回します。
(但し松坂屋本店には小作一点のみ)
小生は22日の日曜に来場する予定です。
もしお時間の合う方がおりましたら、是非会場に足を運んで頂ければ幸いと思います。