21日から暫し地元に帰ってました。
22日は松坂屋本店で開催されている「波濤の會2009」の受付で名古屋へ。
連休中とあって、午後からの会場には来場者の足が途絶えることはありませんでした。
会場では美術担当者に美術関係の方から、目の肥えた来館者の方々と大変面白い話を伺う事が出来ました。
お話を伺う中で「?」と思った事が多いのも土地柄なのか。
作品に対するアプローチが「随分斜めからだなぁ」と感じた事が多かったです。
松坂屋の方も言われてましたが「名古屋は少し変わってますよ」と。
(中でもイチロー選手の家の話は面白かった)
詳しくは記しませんが、やはり堅実な土地柄なんですよと。
これは尾張名古屋と言う信長由来のプライドなのか?
トヨタのお膝元と言う日本産業を支えている自負からなのか?
考えると日本美術も土地が変わる度、その風土や風習で捉える視点が色々と変わっていて「なるほど」と感慨深い。
小生は自身の作品を外国風土(特に自転車先進国)と比べる事が多いのですが、今回名古屋の展示は妙に「日本国内」と言う事を考える良い機会になりました。
よく文化の境目は「関ヶ原」と言われてますが、世界のシマノ(SHIMANO)の本社がある大阪で展示をしたら、どの様な評価が聞けるのか?
そう考えると日本もまだまだ広く面白いなぁ~と。
そして日本一の作家になるのは47都道府県で評価される作家である必要があるかな?とか。
その為には、今回拝聴した「斜めのご意見」も面白く生かせて行ければと。
まずは自転車に乗って風と相談しながら思考を整理して行きます。
18日より日本橋高島屋で開催されている「21世紀の目展」
その出品者の中島千波先生のギャリートークを拝聴しに日本橋へ。
実際中島先生のトークを直に聞くのは初めてではないだろうか?
何時も「先生からの指摘を私が受ける」または「私からの質問を先生が受ける」
このような意見交換はあっても、作品を通しての先生自身のトークは如何なるものか?
14時から始まったギャラリートークは来場者の方々で一杯
作家本人による作品に対するアプローチは、やはり本人ならではの視点が面白い。
(と言う事は小生のトークでも同じ事を思われているか?)
その中でも中島先生は流石にトーク慣れしたものでした。
要点を突きつつ、ユーモアを交えていて、何とも聞きやすい。
(声の性質や間の取り方も有るのかも知れません)
周りを見ても年配の方から若い方まで上手く捉えているなぁ~と感心しきり。
しかし絵描きの方でもトークの苦手な方もいるではないか?
この様な方は他者に対し一体どの様に作品の意図を説明するのだろうか?
(作品に語らせれば良いと仰る方もいましたが・・・)
前にイギリスの方に「日本人は作品のレベルは高いが、プレゼンは何時も説明不足だ!」と指摘された事があります。
確かに自身の作品に対して一番理解しているのは作家本人でしかない。
その一番の理解者が上手く説明出来ないと言うのは如何なものか。
さて小生自身に当てはめて、どうだろうか?
(流石に中島先生のように上手くは喋れませんが・・・)
何度か機会を頂いて、人前で喋る事には慣れてきた(?)と思いたいのですが、常に作品に対してばかり気を取られて聞く人にとっては少し堅い感じだろうか?
先生のトークを聞いて、回りを見て臨機応変に話す内容を調節出来れば良いなぁ~とも。
まぁ来場者の方が何を期待しているかのを感じて話せれば苦労は無いのですが・・・
トークもまだまだ勉強ですが、今日の事は今後のトークの参考にさせて頂きます。
(トーク上手くても作品が良くなければ絵描き失格ですが)
立ち読みしたら面白かった。
この度「波濤の會2009松坂屋銀座店」へ足を運んで頂いた方々に、この場を借りて厚くお礼申し上げます。
小生は初日14日と18日と受付をしていましたが、多くの方々が来館された中での叱咤激励。
毎回展示の度に思う事ですが、指摘頂いた事は本当に為になる事が多いと実感しています。
特に自身が思っていない事や考えの行き届かない点の指摘は
「そう言う取り方もあるのか・・・」とか
「今度はそう言った意識も取り入れるか?」と、次の作品の良いヒントになっています。
あと会場で良く耳にすることで
「素人なんですが・・・」とか
「絵画の事は良く分からないのですが・・・」等の慎ましいご意見も伺いましたが、小生に限っては気にしないで結構です
(但しどの様な身分の方でも上から目線の無礼や冷やかしは人としてアウトですけどね)
むしろ小生は絵を描いていない方からのご意見はとても貴重と思っています。
この「絵画」の世界に居ると、どうしても同じ職種の方々のご意見が多くなり、よく言えば作家側の「偏食」になりがちです。
展示会はその「偏食気味」な作家を一般社会に並べて見つめ直す、とても貴重な機会なんだと小生は考えています。
ですので、会場に作家本人が居る場合は、気付いた事や疑問に思った事は、是非会場で遠慮無くお聞かせ頂ければ幸いです。
(この辺り、聞かれる事がイヤな作家はいないと思いますが・・・)
また今回の作品に対して私個人の評価を下すなら、正直手応えの様なものがありました。
会場では皆様からも良い評価を頂き、さてどの用に次に繋げていくか・・・
やはりグループ展も良いですが、このような展示すると
「個展やりたいなぁ~」と実は沸々と計画中です。
あとこのブログを毎回楽しみにされていると言う来場者の方もおり(驚!)
いやはや・・・ご期待に添えず更新も間々ならないブログにて失礼。
この展示会は11月18日より名古屋の松坂屋本店に巡回します。
(但し松坂屋本店には小作一点のみ)
小生は22日の日曜に来場する予定です。
もしお時間の合う方がおりましたら、是非会場に足を運んで頂ければ幸いと思います。
なんや、かんやで最終日以外は会場に顔を出してました。
暑い中、会場に足を運んで頂いた多くの方々のご高覧ありがとうございました。
親族、友人には行きやすい立地なのか?
近しい周りには「画家やってますよ」と宣伝できたのか??
此方も変わらぬご支援ありがとうございました。
毎年この展示会では各方面からのご意見を賜れ、作品をどのようにして行くか?
今回の展示も、今後の方向性を考慮出来る貴重な機会になりました。
これからも「井上越道」と言う作家の展望を期待して頂ければ思います。
さて「華波の会」は7月7日より高松三越に巡回して参ります。
また遠方で興味の有る方は、是非足を運んで見てください。