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『自転車』を主題に日本画制作をする作家Blog
台所を掃除していたら、懐かしいものが出てきました。


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2000年(平成12年?)って・・・大学生?

買ったことすら良く覚えていない「忘却のワイン
12年前・・・あの頃の絵を思い出すと・・・
未熟な大学時代の自分に、あれこれと注文も付けたいものです。

さて、そんな懐かしい思いを抱えながら・・・ポン!とコルクを開ける。

実はこの「ロゼ」って余り好きではないのだが・・・
※何故購入したのか??ワインは白が好みなのに・・・


匂いは・・・ふむ、、、痛んでないな(; ・`д・´)


で、まずテイスティング(クルクルと)
で、一口・・・あれ?
二口・・・あれれ??

美味しいΣ(゚Д゚;)

すげーな10年以上も放置していて美味くなっている。
不思議(;゚ Д゚)
でも多分12年前に飲んだら、対して美味くないのではないか??


年月が熟成させる味・・・
何となく・・・自分も12年前より多少こなれた味になっているのかな?と。
(人間は努力しないと巧くならないが)

そう考えたりすると・・・
日々描き続けば、12年後はビンテージ香る作家になっているのだろう・・・と。

そんな12年後の自分と話したら、さぞ面白いのだろうなぁ~(´∀`*)
など考えながら、また一口12年の味を楽しんでいます。


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最近の暑い位の陽気は、夏物でサイクリングするのが当たり前の日課に。
(絵具の乾きの補助となって助かります)
そんな最中で良く目にする「錆びたチェーン」の自転車。

ギィーーギィーーと乗り回している子供をみていると・・・
自転車が泣いているようで・・・なんだか・・・(´・д・`)

あの手入れのなさに「道具を大切にする」ことを親が教えているのか?
ちょっと寂しい気分になります。
(親の知識も浅いのでしょう=使い捨て?)

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これだけ自転車が並んでいますが
一台も整備されていません( ゚д゚)


そう言えば昔「井上さんの様な良い(高価?)自転車なら大切にする」
などと言った方がいましたが・・・

う~ん・・・それは・・・違います(゜Д゜)

乗っていた高校時代のママチャリは推定2万円くらい。
一般婦人車ですが、その共有感は「相棒&同士」
日々「鉄の塊」に意志を交わす感覚は、ペダルを回せば一目瞭然(∀`*ゞ)テヘッ
楽しく乗るために整備&掃除は結構していました。
(整備知識は今の1/100程度ですが)

彼の言う「良い物(高価)なら大切にする」

なら良いと思う物を購入して大切にすれば良い。
(彼の良い物=値段の高い物)
でも帰り際、彼の自転車・・・錆びたチェーンを見て諦めの気持ちになった。


さて・・・私の感覚(思想)から「良い道具を大切にする」を検索するなら・・・

道具は一体何を考え、使い手に何を求めているのか?

それは作り手(道具)の意識など理解しようとすることが大切なのでは?

フェラーリ乗るなら、創始者エンツォ・フェラーリが車に何を求めているのか?
ロレックスを着けるならロレックス(Rolex )社の求めた理想を知るべき。
モンブラン (Montblanc)の万年筆を使うなら、ペン先の材質くらいは理解しておきたい。

※歴史背景など知ると面白いんですけどね(´ー`)


・・・私の自転車ですか?


今乗っているBike Friday、その意味とオレゴン州の職人が込めた思いは理解しています。
それは二人の学生が理想を求めたR&M(リーズ&ミュラー)の自転車も同じ。
高校から乗っているオーダーのロードフレーム、作り手(ビルダー)と意見を交わして造ってもらった一品です。


そう言った拘りが「道具を大切にする」
道具(相棒)から意志を汲み取る「創り手(作家)」なら全ての人が持ち合わせている感覚でしょうか??

その道具を最高の状態(メンテ)に保ちつつ、その背景まで思いを馳せる。
これが私の考える「良い道具を大切にする」
つまり道具を大切にしている人(当たり前)なんです。
※イノウエは面倒な奴と思われる由縁がここにあります( ̄ー+ ̄)


付け加えるなら「良い道具」ほど使い込まなければ「宝の持ち腐れ」
所有欲だけで満足=豚に真珠(心貧しい方)
だから100万円の自転車も「忙しいよぉ」と言って月何回しか乗れない方( ´,_ゝ`)
その自転車が・・・相棒はなんと言っているか?
一度耳を傾けてください。



そんな感じだからでしょうか?
「井上さんなら(?)自分の子供に良い(高い)自転車を乗せるでしょう?」
って言われたりもしますが・・・

私が良い道具の意味を理解していても、相手(子供)が理解出来なければ・・・
「必要以上」の価値がある自転車(道具)など与えません。
※無駄に良い道具を与えている方を見ると・・・
でも良い道具の意味は教えます。(つもり)
それで「道具の価値」が理解出来たなら「アルバイト」して買いましょうΣ(゚∀゚)アヒャ
(高校生の私がしたように)

まぁ・・・私なりに子供用の(児童)自転車にも選定基準は持っています。
それは安全の為に「これは選ばない」と言った道具の意味を理解した事ですが・・・
(個人的には○○とか・・・ね)

しかし自転車好きな私の事・・・
子供には分からないように(こっそり)整備してそうです( ^∀^)


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こうなったらチェーンは全部交換です(TдT)
道具を大切にするとは「最後まで使ってあげる(天命を真っ当させる)」
所有者の義務(美学)ではないでしょうか??



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12月に植えた安売りのチューリップの球根。
その球根が春の陽気に誘われ「ニョキ~ニョキ」と芽を出して
4月始めに美しい花を咲かせました。

IMG_3939.jpg
初めはこんな感じでしたが・・・

IMG_4047.jpg
さてさて・・・何色だったか??

IMG_4103.jpg
橙色と桃色だったんですねヾ(*´∀`*)ノ
 

始めは開いたプランターに「暇だから」と言う理由で植えておいたのですが(;´゚д゚`)エエー

球根なんで水も程ほどに、しかし初めて育てるので「本当に咲くのか?」
半信半疑の中、チューリップは栽培が簡単と聞いてますが・・・
この花が咲くまでは何色を植えたかも忘れていました(∀`*ゞ)テヘッ

そう言えば「絵描き」には園芸する方(好きな方)多いですね。
※デザイナーの方では趣味=家庭菜園なんて人もいました(´∀`*)
多分モチーフに関係していると思いますが、土を扱い「自分で」育て観察すること。
その成長過程が「本質」を理解することに繋がっているのかな?と??
※そんな教育している高校・大学もありますね。

ただ余り手を伸ばし過ぎるとプランターから「花畑」へ。
その手入れで大変って、、、それは私の先生です( ^∀^)
そう言えば岡村先生はお米まで作っているなぁヮ(゚д゚)ォ!


何でもそうですが、日々その成長過程を見ていると、単純に面白いヽ(*´∀`)ノ
折角なので何枚かスケッチしておこうと思います。←日本画にするかは別として
自分で育てたものだから、そのイメージは買ってきた物とは段違いです。
(愛情の差ですな(ノ´∀`*))

私が描く上で大切にしている「実体験=本質」
こんな飯事の園芸でも「感じたもの(見たもの)」しか描かないってのは、写生を基本とする日本画の伝統に沿っているのかなぁ?と思います。
※教育って偉大ですねΣ(゚Д゚)


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先月からBLOGを更新出来ず、間が開いても見に来てくれた方々。
本当にありがとうございます。

先月11月は厄月と言うべき月でした。

長い間繰り返し苦しめられた「疲労の風邪」
久しく忘れていた「時間に縛られた勤め」

それらが1ヶ月少々。
その間に、本当に「自由に時間を使って」絵を描くことの悦びを実感(思い起こす)期日になりました。

先月思い出す事は・・・
体調が悪くなれば、描きたいと望んでもイメージ(想像力)が全く出ない事。
期日が迫り、頭は「何か作らねば」と焦っても、本当に何も動かない、動けない。
また他に時間を取られれば、制作時間が殆ど出来ない。
深夜、明日の事を考えれば「調子が良くても」筆を置かなければ成らないこと。
(これがどれほど悔しいか(´Д⊂ヽ

これらは作家として全く「生きている意味」が見出せない。
作る者として「生ける屍」とした言えない情況でした。

基本的に絵描きは「個人事業主」です。
体調が悪い
調子が乗らない
主題(方向性)が見つからない 

等々

そんな事は世間では「自己責任」の一言で卓上から放置されます。

その中で「絶対にして対を成さない個」を生み出す。

結して世界中の誰も「私と同じ絵」を描くことを出来ないと強く想う。
ゆえに全てを想像し、形作る者であり続ける。
作る過程はさながら「世界地図を作り出す行程」
自分が皇帝や王、いや・・・神とも成れる時。

箱庭である画面の絶対的な創造神。
そう錯覚するは度々あります。
それが孤高にして至高の存在を意味する「作家」

そんな神であるべき至高の存在に至れないなら、作家は只の愚者。

また風邪で寝込んでいた時、久々に思い出した事が有ります。

ある作家が「私は忙しく土日しが制作が出来ない」
そんな中でも堂々と「私はこんなに頑張っている( `ω´*)キリッ」
※井上君は時間があるのに、その程度しか作画枚数が出来ないかとお叱りに。

その時の私が何を思ったか・・・

怒り?
はたまた反省??
少ない時間で作れる憧れですか????

私が想ったのは「・・・何とも不幸な人だな」・・・と。
(これは過去の自分を重ねて)

一週間の内、土日、しかも100%使える時間など僅かです。

「土日しか描ける時間がない」

その慌ただしい最中、

前より多くの取材をして
新たな作画のイメージを作り
適正の紙等々の材質を選定し
描きやすい下地を作り
下図(イメージ画)を作り
本画(画面)に興して色を配色し
最高の画面構成して

誰も見た事の無い作品を作る。

・・・成る程、この人の絵が変わり映えのない「何処かで見たような絵」なのは、その様な事か。
(結局惰性なんです=魅力が無い)


作り出すと言う行為をバカにするな(# ゚Д゚)


想像を絶する苦悩の中で「画面を作る」
その様な楽な「惰性」の中で出来る訳があり得るはずがない。

その行為は莫大な経験と多大な実験に裏付けられた「時間の無駄」の上に成り立つ。
結して一丁一石成り立つ物ではない
(一過性の物はあり得るかも知れないが)

常に新たな表現を模索すれば、自然と時間に比例します。
(逆に切迫した時間しか無ければ惰性の表現を繰り返す事しか出来ません)
※時間があれば良い絵が描ける訳では無い=その話はまた別に。

私の知人に、「前回(前の絵)と同じ事(技法)をしない」と言う方がいます。
正直、私に取っては当たり前の事ですが、この事(表現の挑戦)をしない作家のなんと多いことか・・・

連作ならいざ知らず、常に「次に何が(表現)出来るか?」
プラス+の表現、先のをする行為をしない。
(きっと挑戦する事を怖れているのでしょう( ´,_ゝ`)プッ)
売れる、売れないと目御前の小事にばかり目を向け、狭地で受け入れられる物しか作らない愚か者。
(正に負の連鎖です)

絶対的な自己主張。
その折れないエゴ、推し進めるエゴ、絶対的エゴイストのみが最終的に世界を遇する存在に成る。

何故此処に至ろうしないのか?

小物(敢えてこう言わせて頂く)の感覚は良く解りません。


私は今後10年は「ある程度の貧困」は覚悟しています。
ただ作家としての貧困(惰性の愚者)として生きていくつもりは無い。

体調を万全に、むしろ体調不良も作画に生かせるように出来るよう。
やはり体調&時間が優雅な方が作画も自転車も楽しいのですから。

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古い技法(マイナス)もプラスにするのが作家です(ノ´∀`*)

 
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なんやかんやで気付くと8月。。。
今年もあと5ヶ月かぁ(゜Д゜)

巷では「節電」と騒がれているが、元々貧乏長屋の当家では万年節電。
その今年は扇風機が売れているとか?
扇風機は主戦力の当家では「今さら」感があります。
(エアコンの小まめな掃除などは当たり前です)

さて乾いた雑巾を絞るが如く。
そんな当家でも「節電」に対して行った事。

「グリーンカーテン」

良くヘチマで作っているお宅を見て「巧く作っているなぁ」と前々から思っていましたが、面倒なんで後回しにしていました。
(効果の程も分かりませんし・・・)

そんな中で「グリーンカーテンを作るぞ!」
としても5月初め頃、しかし巷も同じ考えからか「ヘチマ」の種が品切れ状態。
(苗などボッタくり価格で驚きました( ゚Д゚)ヒョエー
まぁ元々ヘチマで造る気は無く、絵(モチーフ)にもなる「朝顔」で造ろうと。

5月末頃、種を買い込み発芽作業から現在。
目が出て、鉢植えをし、伸びた蔦を先導していて思った事。
「植物も人間と同じだなぁ~」と。

asa6.jpg → asa5.jpg


asa3.jpg
何でこんな下で咲くかなぁ~(ノД`)シクシク

発芽の早い優等生から、全く目の出ない手の掛かる駄目種。
蔦を伸ばすが花を付けない奴から、さっさと咲いて泣かず飛ばずの奴まで様々。
30近く種を植えて、でも成長は十人十色。
まったく、、、これ人生見ているみたいで面白い。

asa2.jpg


asa1.jpg & asa4.jpg
花の色も十人十色

肝心のカーテン効果ですが、朝顔の葉がどうにも大きくならず、カーテンにはほど遠いですが、毎朝幾つか咲く花を見て和む日々。
夕刻咲きそうな蕾を見つけ、翌朝アトリエに入り咲いている朝顔を見つけると和みます。
また朝顔はほぼ一日限りの花。
花は次の日には萎み、2~3日で無くなります。
実に儚いが、それが妙に日本の夏っぽい。
(線香花火のような感覚でしょうか?)

カーテン効果は期待出来ませんが、日常に花が有る生活は実に優雅ですね。

残暑厳しい季節柄、朝顔はもう少し楽しめますが、来年は今より巧く造りたいものです。
(既に2~3苗から種も取れましたので)

※ホントは朝顔では無く「昼顔」がカーテンに向いているとの事。


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HN:
ETSUDO
職業:
日本画家
趣味:
自転車と作画制作
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