上野松坂屋で開催されていました「波濤の會2010」と佐藤美術館で開催されていた「ShinPA!!!!東京展」が無事終わりました。
(波濤の會は巡回しますが)
現在も新しい作品の制作に追われていますが、その最中で展示会が終わると
「・・・さて今どのように作品を作るか」
この事で頭が一杯になります。
今回は大手デパートと美術館と言う2つの会場での展示。
2つの会場での来館者の方々の思考視点の違いには「面白い」と感じる事が多々ありました。
大まかにデパートでご高覧して頂いた方は「ふらっ」と立ち寄って頂けた方(が多かった)
また興味本位の方で「美術?何かな?」と言った良い意味での観覧スタイル。
この様な方々からは「何故?日本画で自転車って?」のような質問を初め「自転車が趣味の日本画家?」等々、比較的親しみやすい視点でのご意見を多く伺う事ができました。
逆に佐藤美術館のような「美術館」では絵を見慣れた方が多い気がします。
特にリピーターの多い美術館では「先年とは此処が違う」とか「技法的にどうなのか」等の鋭いご意見を多々賜ることができました。
ちなみにどちらが良いと言う訳でもなく、また2つの会場に足を運んで頂いた方からは
「やっぱり井上さんは大きな作品の方が良い」
「あちらの方が面白い作品でした」
などなど・・・
改めて「人の目に晒される」と言う作家が持つべき義務と、来館された皆様のご指摘が何時もの事ながら、どれ程の励みになっていることか・・・
この様な場を作って頂いた中島先生初め、多くの関係者の皆様には感謝の気持ちだけです。
さて来場者の皆様から何度か言われた「先生の次の個展は何時ですか?」
Σ(゚Д゚;)ギクッ
なかなか機会が無く今年は個展が出来ませんでしたが、来年は1つでもキチッとした形でお目に掛けたいと。
そのような期待をされる内が花。
ますます楽しい作品をお目にかけられるよう、今は目の前の作品制作に全力で挑みたいと。
そしてまた皆様に御高覧頂ける作品を世に出せるよう努力する次第です。
佐藤美術館での「窓辺の歌」(左)は何故か高評価?
デパートでは実験的な作品も出しています。
(皆様がどのように見てくれるかが楽しみ)
ちょっと調べ物をしていたら、こんな記事を見付けました。
折り畳み自転車で重傷事故2件 ハンドル折損、消費者庁
実はこのA-bike 、巷で見かけて気になっていました。
重量5.5~5.7㎏は大変魅力的な重量です。
ただ構造的にどうなのか
そして随所に使われているプラチィックな素材も疑問がありました。
そして「made.in.China」
結果的にやはりと言うか・・・パチモン(偽造)大国。
ちょっと調べると、出るわ出るわの粗悪品、偽物自転車の数々
前に挙げた「一万円の自転車」の記事。
結局そこに行き着きます。
これは自転車に限らず、使う道具は「作る側」の意図や目的「使う側」の知識や技量が伴って、初めて道具として価値が出る。
(これは絵画にも言えること)
例を挙げるなら、巷で100万もするロード自転車を持っているオッサンを見かけるが、その
自転車を見ても正直全く羨ましくない。
100万と言う自転車の価値は「レース機材」としての価値。
その道具(自転車)をレース競技に使うなら意味があるが、所有満足だけの「オブジェ」ならランスとTREKの職人に謝れと。
むしろ身体を絞ってから、使う目的に合わせて使用するのが「100万の自転車」の価値。
使い方を間違った高価な道具程、可哀想なものはありません。
だから私も上級者用の自転車に乗る資格が無い。
それを購入したなら「目的に合わせた価値」を自身が作り出さなくてならないからだ。
「そんな堅苦しく考えなくても良いんじゃないの?」
そんな事を言われた事もありましたが、そのような方(傍観者)は意味も知らず、苦心して作った方々の心意気も酌めない、正に無知なる評論家。
その様な方と「作り出す者」である私を同列に語って欲しくもない。
だから筆一本でも大切に使ってやりたい。
良い道具は、その「道具の価値」を作ってくれた職人の心根も合わせて、使わせて頂くのが「保有者」の義務なのだと。
そして今回それを心底考えさせてくれたA-bike。
今後購入する事は無いが、何時もの反面教師Chinaと合わせて感謝、感謝。
会期直前ですが、本年度も「ShinPA!!!!展」が佐藤美術館で開催されます。
会期 9月28日(火)~10月11日(月.祝) 休館日は10月4日(月)
ギャラリートーク「集まれ!千波研究室」
10月2日(土)14:00~16:00
開館時間10:00~17:00(金曜のみ19:00まで)
入場無料
本年度は新たな心見も多く、各作家の大作が多いと言うだけでなく、小作品(0号)の販売(各作家一点のみ28,000円)他、中島先生、美術の窓の小森さんを交えての対談トークと盛り沢山です。
残念ながらギャラリートークには、諸事情で私(井上越道)は参加できませんが、出品作家の中で興味の在る方は、この機会にぜひ足を運んで頂ければ幸いです。
私はShinPA!!!!で出品した作品(80号程)に加え、カラフルな新作(40号)も出品します。
また小作品(0号)は最近描いている「TORA(トラ)」シリーズの猫を出す予定です。
奇遇な事に、今年度は「波濤の會」と会期が重なっていることもあり、もし興味の在る方は上野から信濃町(逆でも)と足を運んで頂ければ、井上越道と言う作家を身近に感じて頂けるかと思います。
※私の来場は10月3日(日)15時頃を予定しております。
暑い日が続いていますが、皆様のご来場心よりお待ち申し上げております。
台風が通り過ぎてから、若干涼しくなった(ような)気がします。
久々に午後から多摩川を走ってきましたが、うん!確かに楽だ(気候的に)
たまに「夏はどのように走っていますか?」とか「最近自転車乗ってます?」と聞かれるが、7月~8月のクソ暑い日中に走る程、命知らずではありません。
だって36度とか38度??
そりゃ自ら熱中症になりに行くようなもの。
自殺行為です。
では7~8月はどうするか?
私は「ナイトラン(夜行練習)」です。
(女性にはお勧めしませんが・・・)
ここらも7時を過ぎると、グッと気温が下がります。
あとは日焼け止め装備(レッグアームやら)をして30分から1時間程流してました。
それでも暑い時は走りません。
別にガチでレースに出る訳でもなく、自転車は本来「楽しんで」走る事が最優先で良い。
当たり前ですが「楽しくない事」を続ける程、つらい事は在りませんから・・・
あと夜に走っていて思ったのが「都内のナイトランはつまらない」
少し田舎なら、深夜は色々な音が聞こえて面白いのだが、例え11時頃走っても車の音が響いて、ナイトランの風情が楽しめない。
もし機会があるなら、片田舎の夕暮れ時、車輪の回る音とひぐらしの声が如何に風情を醸し出すか。
それは何となく「日本に住んでいる」楽しい風を感じることができます。
最後にナイトランの鉄則
1.前後には必ずライトを装備してください。(前は白色、後ろは赤色、交通ルールです)
2.身体の何処かに反射板の付いた物を身につける。(車輌、歩行者対策)
3.とにかく速度は控えめに(夜間は色々見えにくいので)
あと夏場ですので「多めの水分」を取りながら、残り少ない夏の自転車ライフを楽しみたいと思います。
※しかしツール.ド.フランスは40度を超す中であれだけの激走・・・改めて人間は凄いです。
私が使っているアイテム
フロント(前)ライトはもう少し明るい物が欲しい
今年度も東京藝術大学デザイン専攻描画系の展示会である「波濤の會2010」が東京上野と
名古屋、そして今年から新たに福岡小倉で開催されます。
毎年都内から始まります「波濤の會」は昨年まで銀座松坂屋様で行われていましたが、新たに今年度からは上野に会場を移し、描画装飾研究室の多くの作家が参加しています。
また作品は去年より一回り大きい作品が展示されます。
私も現在誠意制作に打ち込んでおり、また面白いものが出来るよう苦心の日々です。
都内に在住の方は松坂屋上野店・南館5階へ。
9月29日(水)~10月5日(火)10:00~19:30(最終日は17:00閉廊)
名古屋会場は松坂屋名古屋店・南館6階美術画廊へ。
10月13日(水)~10月19日(火)10:00~19:30(最終日は16:00閉廊)
また新たに開催されます福岡会場は小倉井筒屋店・新館7階美術画廊まで。
11月17日(水)~11月23日(火)10:00~19:00(最終日は16:00閉廊)
近辺にお住まいの方は是非御高覧頂けば幸いと思います。
私(井上越道)は上野会場に会期内で10月3日(日)午後に会場に居れればと思います。
また名古屋会場も10月16日(土)か17日(日)に顔を出せるよう調整中です。
流石に福岡会場までは足を運べませんが、初めての九州でどのような評価を頂けるか?
作家自身も今年度の波濤の會も大変楽しみにしております。
改めて会場でお会い出来る方には、屈託ないご意見を賜れれば幸いです。
また会場に足を運んで頂ける方は、是非「井上越道と言う作家」が作り出す感覚を楽しんで頂ければ、作家冥利に尽きます。
まだまだ暑い日が続きますが、皆様のご来場を心よりお待ちしております。