科学技術館内にある「自転車文化センター」
22、23日と開催されている「使う人・目的にあわせた自転車造りフェア 2011」を見学に。
(前年度行っていたハンドメイドを紹介する展示の第2弾か?)
まず先に池袋で同じ研究室のIさんの個展を観てから九段下→科学技術館へ。
(科学技術館は武道館とか派手な建物がある中で、つい見落としがちな立地です)
さて展示内容ですが、高齢者に優しいブランド「ランドウォーカー」さんからマツダ企業まで幅広い参加。
ただ出展企業は多くないため、内容はどうしても内々の感じがします。
見に来ている人も、一目で「その筋」の方々。(自転車好きの)
13時半頃入ってグルっと見て30分。
その後幾つかのメーカーの方と話をして、まぁ成る程・・・程度
正直「おおぉ~!!」と言う驚きはありませんが、ハンドメイド・日本の物作りは本当に好きな人が根底を支えていると分かる展示でした。
あと「へぇ~」と思ったのは東京サイクルデザイン専門学校なる所が、教育としてフレーム制作や自転車デザインを指導する科を設立したとの事。
今現在、キチッとしたフレーム制作を勉強したいなら「ビルダーに弟子入り」か「自転車部署のある大手企業に就職」しかないのが現状。
それを教育機関(良い悪いは別に)として設立した点は大いに評価したい。
さて近くには幾つか美術館もあり、一番近くの「東京国立近代美術館」を冷やかしに。
興味ない展示なら庭園美術館に行く予定でしたが「日本画の前衛」とは随分挑発的な・・・
それでも・・・まぁ面白くなかったらサラッと見て靖国神社にお参りに行こうと。
展示は正直な所、前衛と言いつつ詰まらない絵画も多々あったが、それは今の絵画の現状が「詰まらない」物の遍歴であって、当時の作家が新しい表現を試行錯誤した物が目の前の絵画なのだろうと。
そしてそれは私の描いている絵画も「詰まらない」物として「当たり前の表現」に成っていくこと。
そう感慨に耽りながら、その中で「今描いている絵に何か使えないだろうか?」とか
「この表現は利用できるか?」と何かと自分で面白くして見て回る。
その後は所蔵作品展「近代日本の美術」も序でに見て回る。
(こちらのほうが面白かった)
しかしその途中で
「この施設の開館時間は17時までとなっております・・・♪」
あれれ??
確か入館したのは15時前のはず・・・そんな馬鹿な!!
時計を見るも確かに16時40分。
そんなに居たのか・・・後ろ髪引かれながら流し見をして退館
帰る間、閉館まで全く気付かないとは、ホント私は根っから絵描きなんだなぁ~
とか他人事のように思えて、自分の事ながら可笑しい気分
そこからダッシュで靖国神社、閉門5分前で本殿にて参拝。
かなり遅い初詣でしたが、やはりこの英霊が眠る場所は背筋が伸びる。
靖国神社の桜はまだ蕾でしたが、さて満開の頃に面白い作品が何点描けるか?
絵画と言うハンドメイドは本当に「今日より明日、さらに今より良いもの」を模索する日々。
まったく今更ながら日進月歩の苦労の絶えない職を選んだもの・・・
でも可笑しいくらい、それが面白い訳で、改めて自分自身が不思議でなりません。
年始の作品撮影が終わり、ふと一段落・・・
・・・っと言う訳には行きません
現在は次の展示の為の制作の日々。
そんな間でもフラフラとtikitで散歩(30~60分程度)しています。
さてtikitも昨年末に改装して1ヶ月ほど。
懸念事項のリアホイールの取り替え、変速機の交換でtikitの改装は多分これで一段落と言った所でしょうか。
(これ以上はお金が掛かるので・・・)
まず気になっていたリア(後ろ)のホイール&ハブの問題。
元々装備されていた物は回転の具合が悪く、改装するにどの様にするか?
また小径車の問題(ギア比)をどう稼ぐか?
この問題を解決する手段として「金澤輪業」のカプレオ・リアホイールを購入。
このシールドが施されたハブは本当に良く回る。
(指で回すだけで明らかに違いが分かる!)
流石MADE.IN.JAPAN!!
また金澤輪業さんは色、スポークなどを選べて痛い所に手が届く。
何気にエアロスポーク
※ただラチェット音が「チィキュ!チィキュ!」とカンパ音なのは気になっています。
変速機は元々付いていたのはスラムのグリップシフト。
(グリップを捻ると変速するシステム)
実は私、グリップシフトが嫌いなんです。
どうも変速呼吸が2~3遅れる感じがして、自転車との意思の疎通が滞る感じが嫌だった。
それをラビットシフト(指押し)の物に変更。
選択したコンポネートは小径車専用シマノ「カプレオ2011版」
実は2011年版は気なっていた点が改良が成されたのも購入する理由。
改良されたカプレオ・リアディレーラーはシマノ製のシャドー式
(幅を取らないのが特徴)
一度どのような構造になっているか手に取って見たかった
シャドー式の取り付けは初めてなので色々と試行錯誤でしたが、取り付け後の変速には問題なく実に快適。
あと元々リアディレーラーに付いていたプーリー(ギア歯)の回転が悪いので、シールドベアリングの物に交換。
さて改装して若干計量化(スリム)になりました。
リアホイール旧1156g→新1016g
リアディレーラー旧254g→新228g
あとは在庫にあったグリップエンドを付けて完成。
角(つの)を付けると攻撃的になりますね
フレームとの色の相性も良いのでは?
これで不満な点がほぼ改良されました
実際走っていて足を引っ張られる感じが無くなって快適そのもの。
初めからこの仕様なら良かったのに・・・と思わせる。
またこの設定にして「本気で走る事」が必要なのか?と新しい提示(発見)がありました。
青空の下で18~20㎞くらい、ゆっくり走るのも何とも散歩気分で楽しい。
どうも生き急いでいた感じが浄化される。
30歳も半ば、まぁゆっくり行きましょう。
そんな「ホッ」とする提示が新しい表現を生み出すような感じがしています。
(でも締め切りは待ってくれませんがね)
埼玉は春日部市にある「首都圏外郭放水路」
日本最大の地下貯水機能を見学に行くことに。
(ちなみに事前の予約が必要)
前々からその容貌を地下神殿など言われている「巨大建造物」が好きな私にはワクワクな場所です。
さて相棒のtikitを連れて春日部市まで。
そこから先、外郭放水路までは近くの駅からでも歩くのは少々大変な所にあります。
天気の良い中をスス~~イとサイクリング気分で首都圏外郭放水路に到着
説明は13時からの回でしたが、こんなお昼時、見学に来ている方は団体の老人会の方々。
老人会の中に一人若者(?)
こんな昼から優雅に見学など白い目・・・と言う事はなく、一時間半ほどの見学会。
説明のお姉さんから、この土地の立地条件、建設に至るまでの経緯DVD、模型を使っての施設説明と、何やら小学校の社会科見学の気分。
(実際多くの子供達が社会科見学に来ている)
また利根川から江戸川を跨ぐ途轍もなくデカイ施設ですが、建築費2300億円ほど。
説明を聞きながら「子供手当で10個同じ施設が出来るのかぁ」とか「F22戦闘機10機分かぁ」とか考えていました。
さて此処からお待ちかねの「地下貯水溝」へ行くのですが、地下110段以上の階段を上り下りして行く事になります。
(お年寄りの方の何人かは参加をリタイヤしてましたね)
さて厳重な扉をくぐり、階段を下った先には・・・
おおぉ~!!
デカイ!!!
ちなみに人と対比するとこんな感じ
併設されている貯水路こちらもデカイ!!
なぜこんな作りにしたかは、地下からの水圧で地盤が持ち上がるのを防ぐためとか。
この巨大な貯水路が一杯になる事は無いそうですが、2009年のゲリラ豪雨ではかなり溜まったのだとか。
まぁ日本の技術の偉大さと片鱗を見せつける施設です。
やはり日本の技術者さん達は偉い!!
見学時間は10分ほど、建造物を見ながら「何か作品に生かせるか?」
こう言う場所での展示をするならどうするか?
色々考えながら使えそうなアイデアは幾つか頭に入れておきました。
さて帰りの長い階段を登りながら、公共事業(インフラ整備)はとても大切だと再認識。
また技術は本当に一丁一石では出来ない(宇宙開発も)ため、一見無駄とも思える所に如何に投資できるか。
その先見の明があるのが先進国ではないか?と。
忘れていたが放水路脇の江戸川には長いサイクルロードが併設されている。
(帰って調べたら葛西臨海公園まで続いていた)
ここから下っていけば何処に行くのか?
正直ワクワク冒険気分がしましたが、明るい内に帰れなくなったら困るので、寒くなってきた道を素直に春日部駅までサイクル。
さて今年はこれが旅行納めかな?
あとは隠って制作三昧ですが、新たに取り付けたパーツの具合が良いので、そちらもインプレ出来ればと思ってます。
(時間がある時に)
前日の予想通り、本日は雨
ホテルでのんびり食事後、雨の中を京都駅に移動。
実は京都駅には大型の荷物を預ける専用の所があります。(さすがは観光先進都)
しかし寒い・・・
まずはバスの案内所で路線図をもらい、昨日行けなかった「金閣寺」まで。
暖かい車内は有り難いが、ただ「旅をしている」感じが余りしません。
さて雨の金閣。
日の光が無いので金がしっとり、箔につや消しを施したような風合い。
妙に「日本画らしい」
艶の無い金閣の魅力。これは新しい発見でした。
また一階部は開口されていたのも初めて見ました。
なんか傘に雨が当たる音と金閣との兼ね合いが心落ち着く。
しかし絵になる風景だが、描きたいかと言えば不思議とそう思わない。
その後は徒歩で近くの竜安寺へ。(自転車なら直ぐなんですがね)
石庭が有名ですが、竜安寺は庭園の方が好きなんですよね。
山門の紅葉はまだ色づいていた
石庭は写真で見るよりずっと小さい。
この庭は哲学を表していると言うが、私自身は哲学、宗教に頼るほど心貧しい生活はしていないんで「おとといきやがれ!」と心の中で悪態をついて退出。
さて結構竜安寺にも紅葉が残っていて、端に行けばもっと秋を見られるかな?
雨の寒さが嫌で「もう帰ろうかなぁ~」と思いましたが、せっかくなので秋を辿って嵐山まで足を運ぶことに。
嵐山で加山又造先生の龍雲図が限定公開されているとの情報をうけ「天龍寺」へ。
嵐山はホントに寺院が多いんですが、その中でも絵画の展示もあるのが有り難い。
途中の宝厳院も展示がありましたが、こちらは興味ないのでスルー。
「今日は雨とあって庭園の苔が大変綺麗ですよ」と受付のおばちゃん曰く、確かに紅葉の赤と苔の若葉緑のコントラストは自然の不思議を目にする良い機会でした。
その後、本命の龍雲図を見に天龍寺に。
巨大な本堂の天井に一面描かれた一匹の龍。
加山先生が晩年描かれた最後の大作とのことですが、これを一年で仕上げるとは・・・
いやはや・・・凄いの一言です。
(本尊の仏像よりこっちを拝んでしまいます)
寒い本堂で一時間ほど見学して嵐山散策。
雨の降る音をBGMに野宮神社、撮影などに使われる竹林の道を散策。
趣のある社
人力車が行き行きする事も
山をグルリと登り、大堰川に下り渡月橋へ。
東海道五十三次の風景ですね
ただ橋面は舗装されているんです
ホントは嵐山には川沿いにサイクルロードが併設されているが、今回走れないのは残念。
またリベンジする機会を見つけるつもりです。
さて冬は本当に暗くなる時間が早い。
(何故か写真は三倍明るく撮れている)
最後は何処に行くか?
マップと相談して、苔が綺麗だったんで、苔の庭が綺麗と聞く「苔寺(西芳寺)」へ。
・・・此処って一般公開されていない??
どうやら事前に申請が必要な所でした。う~~ん残念。
流石に桂離宮は遠いし、近くの「鈴虫寺(華厳寺)」へ足を運んで見る。
坂のきつい山門、決して大きな寺院では無いのに人!人!人!
なんだか此処のわらじ地蔵が願掛けに良いみたいで、他力本願の願掛けの人集り。
中では7000匹の鈴虫の音色とこのお寺の生い立ち(鈴虫の育成)願掛けの方法や仏法の基本的な考えを和尚様から拝聴。
(よくある当たり前の感謝の心とかの話でした)
願掛けするほど他力本願な人生歩んでないんで、帰りにわらじ地蔵さんには「お疲れさん」の心と「まぁ人の願い聞くのも程ほどに」と労いをかけて京都駅へ。
さて久々の京都でしたが、勉強できた事あり、考えること(宿題)も見つかり、これを纏めて行く事が肝要。
やること(課題)が見つかる事は本当に有り難い。
後は雨に濡れた自転車を清掃したい&若干の不具合も整備しなくては・・・
・ ・ ・ あぁ~在った!願掛けしたいこと!!
今描いている絵を手伝ってくれると助かります。
(これこそ他力本願だ!)
所用で前日から京都に宿泊。
12、13日は取材も兼ねての京都見物。
さて予定に追われていて、ろくに計画も立てていない・・・が!
取り敢えずtikitを組み立て、軽快に漕ぎ出す。
まずは前回撮影で入れなかった「二条城」
現在制作している四曲屏風の構成のヒントを狩野探幽にご教授頂こうと。
龍馬伝の影響か? それとも日曜だからか?
人の多さ・・・外国人(特に韓国人・中国人)が多いのはご愛敬か
さて久々の二条城・・・面白い!!
何か修学旅行で来た時は「つまらん・・・」しか感想がなかった場所だが、教養が多分についた今はじっくりと探幽や狩野派の画面と語ることができた。
今描いている絵画にも通じる点もあり、やはり「古きを辿り、新しきを知る」大切です。
整備された四条通りをのんびりと移動。
京都は本当に車が多いので、自転車での移動は「快適」
お腹も空いたので天下一品の本店で遅めの食事を取り、千住博先生が学長を勤める「京都造形」のテキスタイル展示を見学。
人の出入りもしやすく、しかも使い勝手が良いスペース。
今回の展示は京都造形の院生が多かったが、幾つかの捉え方は指導者の実地経験に裏付けられた視点が垣間見れる。
その後は大学のラウンジも見学したが、京都造形・・・良い指導者を集めている。
やはり大学は教員の質が大きな比重があると実感しました。
さて此処から金閣寺に向かうか・・・それとも先に近代美術館の上村松園展を見るか?
何となく気分で近代美術館の方に移動。
・・・?
南禅寺まで800m・・・
歩きなら行かないが、自転車なら近くなので行ってみるか。
水路閣は日本画の題材にも取り上げるんですよね。
(私も画題に取り上げた事がありますし)
京都も端に行けば行くだけ秋の気配が色濃く残っています。(12月ですが)
水路閣の上にある南禅院の山門から見える紅葉
まだ秋の気配があります
まったり秋の残り香を取り込んで・・・あれ?段々暗くなってきました。
近代美術館に行く途中で見つけた「観峰美術館」(普段は書家の美術館)
実は今回一番面白かった展示です。
特に土を使った絵は日本画と共通する点が多くあり、また独特の色使い、モチーフは多神教の面白さを垣間見る事ができました。
観峰美術館を出た時は外は暗くなっていました。
慌てて閉館ギリギリの近代美術館で上村松園の展示を走り見。
実は余り良く覚えていません・・・
建築が好きな「国立博物館」
現在は改装工事中です
京都は見る所も多いが、閉館時間も早い。
あと地図が無いと大変不便。
なので京都駅では必ず観光マップはもらいましょう!
京都の観光案内所は「今一番」が分かるので一度は立ち寄ると、親切に説明してくれる。
京都駅で幾つかの資料をもらってホテルに移動。
さて明日は雨とのこと
自転車でフラフラ出来ないとすると、色々と考えなければいけませんね。