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『自転車』を主題に日本画制作をする作家Blog

自転車の車輪は何処で回っているか?
考えた事はありますか?

それはハブ(車輪軸)が大きく関係しています。
ハブの中には「ボールベアリング」単純に言ってしまえば「鉄の球」が入っています。
コイツがコロコロと回る事によってホイール(車輪)が回転します。

仕組みが簡単に紹介されているサイト
http://www.dejicame.net/~samurai/mtb.dahon.habucyousei.html

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こんな感じで右左9個づつ入っています。

巷に出回っている「ママチャリ」は此処の精度が知れています。
ベアリングの精度が如何に良いかで回転が変わって(疲れない)きます。

使用しているシマノULTEGRA6600はシマノのグレードでは二番目ですが、中に入っているボールベアリングは対したものではありません。
回転も今一渋いので中に入っているボールを見直しました。
使用するのはワングレード上のDURA-ACEのステンレス素材のベアリングを使用しました。

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シマノ製では最高のものになります
 

結果は・・・

あまり変わりませんね。(ガックリ)
ハブその物の精度が良くないのか、調整が良くないのか分かりませんが、効果が出ない改造は面白くない
この上には「セラミックボール」なる悪魔の実がありますが、いかせん高い!!
(市場に出回っている最上級のホイール等に使用されているものです

DURA-ACEのベアリングは18個で500円程。
でもセラミックボールは一個で700円以上、下手をすれば・・・(((゚Д゚)))
セラミックボール買ったらハブ何個買えます?って、まさに「悪魔の実」


・・

 

・・・

 

・・・・・


悪魔に魂売りました。
とある所から格安で購入した「セラミックボール」です。

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でも精度は折り紙付き。(G3と言う最高規格)

これで効果が無いとちょっと凹むなぁ~
さてどんな風になりますか?

グリスアップしてはめ込んでみて、球当たり調整。

さて・・・

回してみると・・・


おおぉ!!
なんかスルスル回る!!
確かに「前より回してますよ!」と自己主張してます。
(動画があればより分かりやすいのですが・・・)

雨続きで室内で出来る作業を考えてやってみましたが、これは以外と効果大でした。
このベアリング交換は案外お勧めの改造かもしれません。
(無論金銭に糸目を付けなければ、もっと効果のあることも・・・)
 

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重さも若干(11グラムほど)軽量化されました??



 


20日より始まる「ShinPA!!!!」展の準備とトークショウのため、朝一番で小布施町まで。
前日は展示準備のため、早めの集合となりました。

去年は寒い雨と雪のイメージがありましたが、今年は快晴に恵まれ自転車日和。
 
10時から始まった展示は、出品者の皆さんも5回目とあって手慣れたもの。
11時には中島先生もご来場して頂き、配置の最終確認。

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色々と動かしたり大変です

グループ展、それも20名の作家は各自作風も違い上手く並べる事の大変さ。
お互いの作品が主張し合えるように考える事は本当に勉強になります。

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今回はこの様な作品を出品しました。

一段落してお昼は近くの蕎麦屋さんで昼食。
(先生ご馳走になりました

16時頃には作品を掛ける作業も無事終了し、例年と同じ山田温泉へ。
明日のトークのため早めに寝ようと思っていましたが、なんやかんやと話題は尽きず朝の3時まで飲み会は続きました・・・
まぁ去年を見ていると「こうなるのでは?」予想はしていましたので、先に一時間程こっそりロビーで仮眠して参加したのは正解でした


さて前日の深夜の飲み会のため、少々寝不足で温泉に浸かり朝食。
去年は飲み過ぎで、味も何も覚えていない朝食。
今回は美味しく頂きました。

チェックアウト後、14時のトークまで時間があるので、食事と小布施町を散策してトークの内容を考える時間に。
散策中には小布施町で良く見かけるボス猫も発見!!

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そう言えば去年もコイツと戯れた覚えが・・・


さて14時から小布施ミュージアムで始まりましたギャラリートーク。
今回は中島先生と出品者2名での対談式で行われました。

私の順番は6番目。
先の5組ほどトークを見ていて、何となく流れが見えるのは後出しの強み。
トークは初めに作品の事など話して、先生から補足や質問と言う流れ。

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目立つ色・・・と考え赤いセーターを選びました

作品について話す事は大きく変わる訳ではなく、今回の作品の課程等、感想も交え解説。
しかし時間も多くないので、簡潔に話すと作品の意図が伝わりにくい様な気がしました。
ただ其処は中島先生は手慣れたもの。
こちらの至らない点など簡潔に上手く説明するものだと、終了後改めて思い知りました。

トーク終了後は少々質問など受けつつ雑談。
先生からの檄も受け、改めてより良い作品の発展に繋げる展示になりました。

帰宅の途で毎年新幹線の車内で思う事ですが、この「ShinPA展」は自身の復習の場でもあり、また多くの方の意見を受けてのステップアップの場になっています。

今回学んだ事を生かせるよう、次にある展示の作品にも精進です。

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長野駅内で購入した地ビールはとても美味しかった・・・


 

制作が一段落して、ふと海が見たくなりフラフラと何処かの海へ。

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何処の海かはご想像のままに

昨今制作に追われていて、ゆっくりする時間が無かった。

小雨が降る寒い冬の海は、何とも静かで時々荒々しい波が打ち寄せる。
砂を踏みしめれば、何とも言えない感触と砂が擦れる音がする。

耳を澄まさなくても本当に様々な音が在って入り交じっていた。

忙しさの中で「在るべき音」に気付かない。

そんな自分が作家として良いはずがない。

自然と観察し洞察する感覚をもっと大切にしたい。

海を見て何やら「古びた刀を研ぎ直し」出来たような・・・

そんな感じで、今また気持ちを一身して作品に臨める気がした。


 

 今年も小布施ミュージアム・中島千波館で開催される「ShinPA!!!!」展。
東京藝術大学デザイン科描画系の「将来を担う作家」による展示です。

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本年は2月20日(土)より5月18日(火)までの開催期間になります。
2~3月は開館時間は9時から17時まで、4月以降は18時まで開館しています。
また初日20日は14時よりギャリートークが予定されています。

近くには温泉が湧き出ていて、美味しい酒と蕎麦。
そして名産の栗菓子は、どこか懐かしい味がします。
その風光明媚な長野・小布施にお立ち寄りの際には、会場まで足を運んで頂ければ幸いです。

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昨日今日と久々に暖かい日が続いたので、此処ぞとばかりに自転車の掃除を。
ホント暖かい日にしか水仕事はしたくない。
寒いと水仕事は億劫になってしまいます。

さて今回掃除する自転車は「ロードレーサー」「折りたたみ式」の二台。
特にロードレーサーは鉄製なので、水が入ってしまう所は要注意。

まず初めに使うのは「家庭用洗剤」

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本当に一般的な洗剤です

一般的には「台所用洗剤」で十分。
初めは軽く全体の汚れを落とすだけですから

水の入りやすい「シート周り」「ハンドル周り」以外はジャブジャブ洗う。

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細かい所は要らなくなった歯ブラシなどを有効に使う。

ちょっと汚れの目立つ所は「油用洗剤」を使ってゴシゴシと。

大体で良いので洗い終わったら、水洗いで洗剤を落とす。
後は乾いたウエス(要らなくなったシャツなど)で乾拭き。
ここまでが第一作業。

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暫し天日干し

暫し天日に晒して乾燥させ、汚れのチェック。
多分まだ幾つか汚れの目立つ所があると思います。
ここからは自転車用洗剤(ワコーズパーツクリーナーの出番です。

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ちょっとお高いが効果は大!

先程洗っていない「ハンドル周り」「シート周り」は軽くスプレーした布で拭く。
(綺麗そうでも結構汚れが出ると思います)
あと変速関係(ギヤ等)とブレーキなど、汚れが酷い場所は念入りにスプレーしつつ清掃。
ここまでが第二作業。

左右から汚れを確認後、ひっくり返して再度汚れチェック。

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汚れ防止に新聞紙など引いてください。


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ブレーキの裏などが汚れている。

重い自転車は大変と思いますが、裏から見ると見えない汚れが結構あります。
車輪の外せるものは外して置くと色々手が入って、掃除がしやすい。

さて自転車の清掃で一番面倒くさいのが「チェーンの清掃」
基本的にギヤ関係は灯油などで洗うのですが、臭いし落ちが今ひとつだったりします。
(後で黒い汚れが出てくるとイラッとします)
この面倒な作業を楽にしてくれるのが「チェーン専用清掃機(PARKTOOL CG-2 )」

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アメリカ人は横着なものを作るものだ

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中はこんな感じで、蓋して回すだけ

これでクルクルと回せば「あら不思議!」
ピカピカのチェーンの完成。

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美しい・・・

ここまで来れば大体終わったようなもの。

・・・・

・・


ってことはありません!!

次はワックスかけ。
昔は自動車用のワックスを使ってましたが、今はこれが一番良い。

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フィニッシュ・ラインの艶出し
フィニッシュライン ポリッシュ&プロテクタント

ライトとサドルやグリップ以外は満遍なくスプレーして磨く。
これは錆予防の効果もあり、決して手抜きしてはいけません。
全体を綺麗に磨いて行くと「ピカピカな自転車の完成です。

でもまだ作業が残っています。
(この作業時には夕方に・・・作業は室内で行ってました)
変速関係やブレーキなど「動く部分」には潤滑剤を注してください。
(クリーナーで油分は落ちてしまっているので)
あと出来ればチェーンはチェーン専用の潤滑剤(私はこれが好ましい。
注油後に余分な油分を拭き取って、変速やブレーキなどを動かしてみて、不具合がなかったら完成。
最後にボルトやナットの締め具合のチェックも忘れずに。
ゆるみなどがあれば締め直しを。
(ワイヤーの伸びやブレーキゴムの減りは自転車屋で修理を!!)

多分ここまでやって見ると、見違えるように自転車が乗りやすくなっているはず。
綺麗になった自転車に乗ってみると、これが本来の姿なのだと思い知ります。
(他の人の自転車の綺麗度も気になると思います)

やはり普段使うものは気持ち良く使いたい。
綺麗にすると普段の相棒も大切に乗りたくなります。


この綺麗になった自転車を見せびらかしたく、また遠乗りしたくなる・・・

 

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ETSUDO
職業:
日本画家
趣味:
自転車と作画制作
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