井上越道日本画展・真実の欠片が無事終了となりました。
遠方から足を運んで頂いた全ての方々に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
会場では久方ぶりに会う方もおり、多くの方に支えられての作家活動と改めて思う所がありました。
また中には厳しいご意見を頂戴する事もありました。
しかし、それは作家として見ていただいた結果と受け止めています。
既に作家として活動している現在、面と向かって厳しい意見を賜る事は少なくなりました。
初日に来てくれた学生さん達にも
「今怒ってくれるのは親と教師」
「社会に出れば誰も本気では怒ってくれない」
と伝えました。
全てが自己完結、自己責任。
だからこそ「人は城、人は石垣」なのだと、展示会は教えてくれます。
また今回初めて井上越道の作品を見たと言う方が多かったのも、作家として反省しなければいけない所です。
ただ会場では「初めて見る画風ですね」とか「自転車をメインにしている人は初めて見た」等々、本来制作側が発信すべき「新しい驚き」「見た事もない感動」その提供が少しでも出来たことは嬉しく思いました。
今回、私が会場で一番印象を受けた一場面に、ご来場の老夫婦が静かに作品を見終わった後「帰ったら自転車に乗って何処かに行こうか」と仲むつまじく話してお帰りになりました。
あの時「制作して本当に良かった」と心から思えた瞬間でした。
このような方々が多くなるよう、また会場に足を運べない方も、作品から風を感じて
「井上越道の描く自転車って良いよね」
と言われるよう誠意制作に励む所存です。
まだ作家として至らない点などあると思いますが、今回集めた「真実の欠片」を胸に秘め頑張っていきます。
願わくば皆様の変わらぬご支援の程賜れれば幸いと思います。
2月吉日
井上越道
今年も長野で「小布施ミュージアム・中島千波館」で開催されます。
作家の卵展から数えて4回目
(!が展示回数に比例して増える)
開催に際し、最大の協力者である中島先生始め、画廊関係の方々、先頭に立って運営をして頂いている幹事や係りの方々。
ホント感謝で一杯の展示会です。
一般的に「小布施ミュージアム」の周りは、北斎の記念館や栗の名菓で知られています。
でも周りにはリンゴの木が駅前に広がり、美味い日本酒屋と蕎麦・・・
の~~~びり出来る事請け合い
なんか小布施に降りると生き急いでいる自分に「まぁ、ゆっくりしなさい」と言われているみたいな感じです。
お近くに行く予定がありましたら、ぜひご高覧を頂ければ幸いです。
あと温泉も良い所が多いです。
本当にのんびりしたい方。ぜひ小布施に足を運んで見てください。
小生もお金があったら、小布施で山を買って、温泉引いてノンビリしたいと良く考えます。
・・・・あっ!
・・・・作品の説明とかしてない
さて朝早くからホテルでガッツリ食事をしてレンタサイクルを借りに京都駅へ。
本当は整備していたBD-Frogを持ってくる予定が、最後で部品が足りず泣く泣く置いてくることに。
今回借りたレンタサイクル
内装8段切り替えの26インチ自転車
さて今回は日頃公開されていない文化財が一般公開されている所を巡ることに。
あと京都に来たら必ず見ている鹿苑寺こと「金閣寺」
15時30分には京都を出ないと横浜には帰れないため、9時から自転車を借りていざ出発。
二条城から見ていこうと思ったが、本日は閉館・・・
代わりに城門前で大きなクレーンで撮影が行われていた。何処のテレビ局だろう?
さて自転車で快適に京都の町を散策。
防寒さえしっかりしていれば快適そのもの(手袋は必須ですが)
京都市内は交通経路がしっかりしているが、やはり観光には何処でも止まれる「自転車」と言うツールは最適だと再認識しました。
なにより風が気持ちいい。
雅な町並みを走りつつ、まずは「妙心寺」へ。
ここは境内だけど自転車での走行ができることが嬉しい。
漆喰の壁に囲まれた境内をのんびりと走り、妙心寺三門に。
ここでは三門の天井絵を公開してました。(なんでも23年ぶりの一般公開とか)
内部は見た人しか分かりませんが、とにかく凄いの一言。
狩野派の職人が渾身の力で作り上げた芸術。まさに絵師冥利に尽きます。
この三門天井絵は400年前の色彩がそのまま現存している数少ない建築物だと思います。
また仏像の造形の美しいこと。これは惚れ惚れしますね。
なんかこれを見てしまうと、現代の仏師や彫刻家のレベルが知れると言いますか・・・
いやはや私も勉強になります。
一人長々と眺めて「小生ならこう描くかな」とか考えて、次の仁和寺へ。
しかし自転車だと移動が楽だ
山門の仏像
格好いい・・・
イケメンです。
こちらは金堂と経蔵が公開されていました。
(金堂は4年ぶり。経蔵は過去開けたことが無いとか・・・僧侶も入ったことがないとの事)
金堂の家紋はもちろん菊の御紋。
経蔵の建築様式に禅宗の形式が使われているのが面白い。
内部は暗く本尊等は見にくかったですが、過去天皇陛下が即位する際必ず使われたと事。
やはりこの中も極楽浄土を擬似的に造形しており、昔の人達は信心深い人が多かったんだなぁ~と感慨深い。
経蔵の壁画も公開されていないため、保存状態が良く、じっくり観察して観れました。
ただやはり漆喰系の剥落はいかんせんし難く、仏画の幾つかは剥落してました。
ただ緑松系の緑の色彩はそのまま残っており、当時の景色をそのまま残していました。
仁和寺でのんびりお茶を飲み、一服して竜安寺に行こうと考えていましたが、時間もあまりないので「金閣寺」へ。
金閣の方丈では新しく描いた杉戸絵の公開が行われており、後学の為見学に。
そう言えば金閣寺は何度も来ていますが、ここ(方丈)に入るのは初めて。
金閣寺の脇からも見えますが、本殿から見る枯山水の庭の見事なこと。
毛氈の辺りから見る庭は最高。
裏にある松は「京都三美松」の1つとか。
外国人の方も分かるのか、フランス人の方がのんびり見てました。
小生が興味を引かれた方丈襖絵の狩野派の絵はじっくり観察させてもらいました。
う~~ん墨絵は難しい。まだ手を出せる技巧が小生にはないなぁ~とか。
ただ今回大々的に公開していた2名の日本画家の杉戸絵は・・・
・・
・・・
・・・・ (;´∀`)まぁ好みもありますしね。
まぁ小生がこの仕事を受けたとしたなら・・・
「小生ならこうするなぁ~」とか「金閣寺バックにしているしねぇ」とか考えました。
いずれ寺院の仕事をする機会があれば、ここで学んだ事を生かしたいと思います。
さて本命の金閣寺!!
う~~ん日本の宝ですね。
金地と水面に浮かぶ金閣の姿・・・ため息が出るほど美しい・・・
改めて凄いよ!日本建築!!
惚れ惚れする造形美を堪能しつつ、お庭を拝見しながら次は京都御所を・・・
と思いましたが時間が。
急げばさらっと見れるかもとも思いましたが、せっかくの自転車。
京都の裏道をクネクネと散策して帰ることに。
いやぁ裏道には色々な職人さん達の家々の門構え。
さすが伝統工芸の街。
ちょっと普通では拝めない旅路でした。
15時には京都に着いて、自転車返して帰宅の途に。
ちょっと駆け足でしたが、久々の京都は勉強になることが多かった。
しかし何時来ても楽しい所です。京都。
今度は紅葉の美しい秋頃に訪れたいものです。
さて8時間電車に揺られながら帰るとしましょう。
さぁ帰ったら制作!頑張りますよ!!
青春18切符が残り2回を残していたので、さて何処かに取材に行こうかと考えていました。
一泊旅行で楽しめ、まだ足を運んでいない所と言う事で「彦根京都」のラインを選択。
(京都は何度も行ってますが)
さて一泊旅行となると、早めに現地に移動しなければ取材出来ません。
彦根に8時くらいに着いていたいので、深夜列車に乗って「いざ琵琶湖!」
横浜を23時36分に出る「ムーンライトながら」で大垣まで。
・・・と考え横浜駅へ。
よく考えず「まぁ指定席買ってのんびり行くか」くらいで考えていましたが、このムーンライトながら全席指定なのね。
ふ~んとか思いつつ、改札で「ムーンライトながらの指定席あります?」と聞いた所。
駅員 ( ゚д゚) ポカーン (゚Д゚ ) ←まさにこんな感じ
小生 ( ´゚д゚`) あれれ・・・?
駅員 ( ゚д゚)<まだ間に合いますかね いやぁ~無理でしょ>(゚Д゚ )
時間チェック・・・
小生 エッ(゚Д゚≡゚Д゚)マヂ? 乗れないのかい??
駅員 (;´∀`)取り敢えず調べてみますね・・・ ダーーーシュ
高速でパネル操作・・・
チェック・・・
小生 (;゚д゚)ゴクリ…
駅員 ・・・あっ・・・残っている・・・奇跡だ(ホントに言いました!よ)
小生 そんなに珍しいんですか?
駅員 さっき来たオバさんが同じ事聞きに来て、席無くて泣きながら帰って行ったよ。
(話しながらも操作)
じゃ予約しますね。うわ!窓側開いてますよ!!
小生 ??じゃ窓側で。
駅員 お客さん・・・本当に運が良いですね。・・・はい、チケットです。
小生 (危うく初っ端で旅行終了する所だった・・・電車甘く見てたよ)
駅員 (・∀・ )ノ (・∀・ )ノ 気を付けて行ってらっしゃい!!
(ノリの良い駅員さんだった)
そんな危ういスタートで始まりました琵琶湖旅行。
さてさて大丈夫なのか?
ムーンライトながらは快適そのもの。
深夜にこうやって電車に揺られていると、銀河鉄道999とか思い出す。(車内は満席ですが)
朝霧が出ている中、途中「関ヶ原駅」を降りてフラフラ。
この古戦場で天下分け目の合戦があったと思うと武者震いがします。
電車で通る際に「徳川家康陣跡」とかの上りが出ていて楽しい。
西軍・東軍と陣容を見て楽しむには一日欲しいなぁ~と。
さて初日、まずは本命の「彦根城」
彦ニャンお出迎え
駅を20分ほど歩くと城壁
受付を済まして、いざ本丸へ
リアル彦ニャンがお出迎え
すげーー石垣。
天秤櫓(重要文化財)
昔の武士はこの道を上がっていたのか・・・
この辺りは桜の木が多く、管理人さん達も「春には1300本の桜が咲いて、そりゃ見事なもんですよ」とのこと。また春に来てみたいものだ。
ここまで来ればもう天守閣が見えてきてます。
しかし上がってくるのは、ちょっと骨が折れます。
天守の上まで昇って見る琵琶湖はほとんど「海」
(此処からの眺めは自分の目でお確かめを)
琵琶湖ってこんなに大きいもんだったんだと感心しました。
一頻り見て、山頂で一服
時間もあるので山頂より下って、下にある玄宮園へ。
此処は「武士の一分」のロケでも使われた庭とか。
しかし山頂に聳える城並の美しさは日の本一ですね。
とにかく市内は彦ニャン一色!! 猫パワー恐るべし。
駅前の井伊直政公の銅像
また来ますよ!
今回は時間が合わず「彦ニャン」には遭遇出来ず残念。
駅前で軽く食事を取り、さて信長の居城「安土城」へ。
安土駅からはとにかく歩く。
観光案内所で「山頂で食事すると気持ちいいよ」と言われ昼食を買って安土城跡着。
駅から40分~50分と言う所。
ここまで来て疲れたぁ~
受付を通って・・・さぁ天守まで登ります!
うひゃーーーーー
とにかく天守跡までは500段もの階段を上るしかない。
(普通の階段ではなく、あくまで城の500段・・・)
・
・・足痛い・・
・・・ちょっと休もう・・・
・・・・お茶が旨い・・・・
やっと中腹くらいかぁ
途中にある「信長公本廟」
家紋も織田家のものでした。
・
・・
・・・森蘭丸の屋敷跡
秀吉や利家より上にあるのね。はぁ~
・・・・・
・・・・・・・・
天守まで登ってきたぞぉ~
天守跡。ここに6階建ての天守があったとは・・・
天守跡から望む風景。
ここからは琵琶湖が眺められ「あぁ~信長もこの風景を眺め、天下を望んだのか」と感慨に耽る。
しかしこの規模での城郭が現存していたなら、東洋一の山城になっていたことだろう。
焼き討ちとか、本当に勿体ないことです。
このような文化財は日本人の貴重な遺産。大事にせねばと。
この城も何れ再建もあり得ると信じたい。
さてあとは信長が焼き討ちを行った「比叡山延暦寺」を見学に行こうとしましたが、もう足が痛い・・・
時間も遅いこともあり安土から京都に上洛します。
昨夜から電車に揺られて、少しお疲れ気味。
早めに休んで、明日はレンタサイクルで京都取材に行きます。
今年初めの個展になります。
2月11日(水・祝)から17日まで(火)
小田急新宿店本館10階アートサロン
会場は新宿駅西口を出て直ぐです。
10階本屋さんの横と考えて頂ければ良いと思います。
作家は原則会期中は居ますが、会場には午後から18時くらいまでと考えてください。
(13日は別の搬入があるため14時くらいに会場に行きます)
また
今回は会場側、企画側が「この作品をDMに!」と言われましたので、まぁ・・・ね。
会場には2008年秋口頃の作品から最新作まで4号サイズから展示します。
お近くにお越しの際は是非ご高覧頂ければ幸いに思います。
今年年賀状を送らせて頂いた方には、案内状を添付致します。
此方は暫しお待ちください。