さて朝早くからホテルでガッツリ食事をしてレンタサイクルを借りに京都駅へ。
本当は整備していたBD-Frogを持ってくる予定が、最後で部品が足りず泣く泣く置いてくることに。
今回借りたレンタサイクル
内装8段切り替えの26インチ自転車
さて今回は日頃公開されていない文化財が一般公開されている所を巡ることに。
あと京都に来たら必ず見ている鹿苑寺こと「金閣寺」
15時30分には京都を出ないと横浜には帰れないため、9時から自転車を借りていざ出発。
二条城から見ていこうと思ったが、本日は閉館・・・
代わりに城門前で大きなクレーンで撮影が行われていた。何処のテレビ局だろう?
さて自転車で快適に京都の町を散策。
防寒さえしっかりしていれば快適そのもの(手袋は必須ですが)
京都市内は交通経路がしっかりしているが、やはり観光には何処でも止まれる「自転車」と言うツールは最適だと再認識しました。
なにより風が気持ちいい。
雅な町並みを走りつつ、まずは「妙心寺」へ。
ここは境内だけど自転車での走行ができることが嬉しい。
漆喰の壁に囲まれた境内をのんびりと走り、妙心寺三門に。
ここでは三門の天井絵を公開してました。(なんでも23年ぶりの一般公開とか)
内部は見た人しか分かりませんが、とにかく凄いの一言。
狩野派の職人が渾身の力で作り上げた芸術。まさに絵師冥利に尽きます。
この三門天井絵は400年前の色彩がそのまま現存している数少ない建築物だと思います。
また仏像の造形の美しいこと。これは惚れ惚れしますね。
なんかこれを見てしまうと、現代の仏師や彫刻家のレベルが知れると言いますか・・・
いやはや私も勉強になります。
一人長々と眺めて「小生ならこう描くかな」とか考えて、次の仁和寺へ。
しかし自転車だと移動が楽だ
山門の仏像
格好いい・・・
イケメンです。
こちらは金堂と経蔵が公開されていました。
(金堂は4年ぶり。経蔵は過去開けたことが無いとか・・・僧侶も入ったことがないとの事)
金堂の家紋はもちろん菊の御紋。
経蔵の建築様式に禅宗の形式が使われているのが面白い。
内部は暗く本尊等は見にくかったですが、過去天皇陛下が即位する際必ず使われたと事。
やはりこの中も極楽浄土を擬似的に造形しており、昔の人達は信心深い人が多かったんだなぁ~と感慨深い。
経蔵の壁画も公開されていないため、保存状態が良く、じっくり観察して観れました。
ただやはり漆喰系の剥落はいかんせんし難く、仏画の幾つかは剥落してました。
ただ緑松系の緑の色彩はそのまま残っており、当時の景色をそのまま残していました。
仁和寺でのんびりお茶を飲み、一服して竜安寺に行こうと考えていましたが、時間もあまりないので「金閣寺」へ。
金閣の方丈では新しく描いた杉戸絵の公開が行われており、後学の為見学に。
そう言えば金閣寺は何度も来ていますが、ここ(方丈)に入るのは初めて。
金閣寺の脇からも見えますが、本殿から見る枯山水の庭の見事なこと。
毛氈の辺りから見る庭は最高。
裏にある松は「京都三美松」の1つとか。
外国人の方も分かるのか、フランス人の方がのんびり見てました。
小生が興味を引かれた方丈襖絵の狩野派の絵はじっくり観察させてもらいました。
う~~ん墨絵は難しい。まだ手を出せる技巧が小生にはないなぁ~とか。
ただ今回大々的に公開していた2名の日本画家の杉戸絵は・・・
・・
・・・
・・・・ (;´∀`)まぁ好みもありますしね。
まぁ小生がこの仕事を受けたとしたなら・・・
「小生ならこうするなぁ~」とか「金閣寺バックにしているしねぇ」とか考えました。
いずれ寺院の仕事をする機会があれば、ここで学んだ事を生かしたいと思います。
さて本命の金閣寺!!
う~~ん日本の宝ですね。
金地と水面に浮かぶ金閣の姿・・・ため息が出るほど美しい・・・
改めて凄いよ!日本建築!!
惚れ惚れする造形美を堪能しつつ、お庭を拝見しながら次は京都御所を・・・
と思いましたが時間が。
急げばさらっと見れるかもとも思いましたが、せっかくの自転車。
京都の裏道をクネクネと散策して帰ることに。
いやぁ裏道には色々な職人さん達の家々の門構え。
さすが伝統工芸の街。
ちょっと普通では拝めない旅路でした。
15時には京都に着いて、自転車返して帰宅の途に。
ちょっと駆け足でしたが、久々の京都は勉強になることが多かった。
しかし何時来ても楽しい所です。京都。
今度は紅葉の美しい秋頃に訪れたいものです。
さて8時間電車に揺られながら帰るとしましょう。
さぁ帰ったら制作!頑張りますよ!!
青春18切符が残り2回を残していたので、さて何処かに取材に行こうかと考えていました。
一泊旅行で楽しめ、まだ足を運んでいない所と言う事で「彦根京都」のラインを選択。
(京都は何度も行ってますが)
さて一泊旅行となると、早めに現地に移動しなければ取材出来ません。
彦根に8時くらいに着いていたいので、深夜列車に乗って「いざ琵琶湖!」
横浜を23時36分に出る「ムーンライトながら」で大垣まで。
・・・と考え横浜駅へ。
よく考えず「まぁ指定席買ってのんびり行くか」くらいで考えていましたが、このムーンライトながら全席指定なのね。
ふ~んとか思いつつ、改札で「ムーンライトながらの指定席あります?」と聞いた所。
駅員 ( ゚д゚) ポカーン (゚Д゚ ) ←まさにこんな感じ
小生 ( ´゚д゚`) あれれ・・・?
駅員 ( ゚д゚)<まだ間に合いますかね いやぁ~無理でしょ>(゚Д゚ )
時間チェック・・・
小生 エッ(゚Д゚≡゚Д゚)マヂ? 乗れないのかい??
駅員 (;´∀`)取り敢えず調べてみますね・・・ ダーーーシュ
高速でパネル操作・・・
チェック・・・
小生 (;゚д゚)ゴクリ…
駅員 ・・・あっ・・・残っている・・・奇跡だ(ホントに言いました!よ)
小生 そんなに珍しいんですか?
駅員 さっき来たオバさんが同じ事聞きに来て、席無くて泣きながら帰って行ったよ。
(話しながらも操作)
じゃ予約しますね。うわ!窓側開いてますよ!!
小生 ??じゃ窓側で。
駅員 お客さん・・・本当に運が良いですね。・・・はい、チケットです。
小生 (危うく初っ端で旅行終了する所だった・・・電車甘く見てたよ)
駅員 (・∀・ )ノ (・∀・ )ノ 気を付けて行ってらっしゃい!!
(ノリの良い駅員さんだった)
そんな危ういスタートで始まりました琵琶湖旅行。
さてさて大丈夫なのか?
ムーンライトながらは快適そのもの。
深夜にこうやって電車に揺られていると、銀河鉄道999とか思い出す。(車内は満席ですが)
朝霧が出ている中、途中「関ヶ原駅」を降りてフラフラ。
この古戦場で天下分け目の合戦があったと思うと武者震いがします。
電車で通る際に「徳川家康陣跡」とかの上りが出ていて楽しい。
西軍・東軍と陣容を見て楽しむには一日欲しいなぁ~と。
さて初日、まずは本命の「彦根城」
彦ニャンお出迎え
駅を20分ほど歩くと城壁
受付を済まして、いざ本丸へ
リアル彦ニャンがお出迎え
すげーー石垣。
天秤櫓(重要文化財)
昔の武士はこの道を上がっていたのか・・・
この辺りは桜の木が多く、管理人さん達も「春には1300本の桜が咲いて、そりゃ見事なもんですよ」とのこと。また春に来てみたいものだ。
ここまで来ればもう天守閣が見えてきてます。
しかし上がってくるのは、ちょっと骨が折れます。
天守の上まで昇って見る琵琶湖はほとんど「海」
(此処からの眺めは自分の目でお確かめを)
琵琶湖ってこんなに大きいもんだったんだと感心しました。
一頻り見て、山頂で一服
時間もあるので山頂より下って、下にある玄宮園へ。
此処は「武士の一分」のロケでも使われた庭とか。
しかし山頂に聳える城並の美しさは日の本一ですね。
とにかく市内は彦ニャン一色!! 猫パワー恐るべし。
駅前の井伊直政公の銅像
また来ますよ!
今回は時間が合わず「彦ニャン」には遭遇出来ず残念。
駅前で軽く食事を取り、さて信長の居城「安土城」へ。
安土駅からはとにかく歩く。
観光案内所で「山頂で食事すると気持ちいいよ」と言われ昼食を買って安土城跡着。
駅から40分~50分と言う所。
ここまで来て疲れたぁ~
受付を通って・・・さぁ天守まで登ります!
うひゃーーーーー
とにかく天守跡までは500段もの階段を上るしかない。
(普通の階段ではなく、あくまで城の500段・・・)
・
・・足痛い・・
・・・ちょっと休もう・・・
・・・・お茶が旨い・・・・
やっと中腹くらいかぁ
途中にある「信長公本廟」
家紋も織田家のものでした。
・
・・
・・・森蘭丸の屋敷跡
秀吉や利家より上にあるのね。はぁ~
・・・・・
・・・・・・・・
天守まで登ってきたぞぉ~
天守跡。ここに6階建ての天守があったとは・・・
天守跡から望む風景。
ここからは琵琶湖が眺められ「あぁ~信長もこの風景を眺め、天下を望んだのか」と感慨に耽る。
しかしこの規模での城郭が現存していたなら、東洋一の山城になっていたことだろう。
焼き討ちとか、本当に勿体ないことです。
このような文化財は日本人の貴重な遺産。大事にせねばと。
この城も何れ再建もあり得ると信じたい。
さてあとは信長が焼き討ちを行った「比叡山延暦寺」を見学に行こうとしましたが、もう足が痛い・・・
時間も遅いこともあり安土から京都に上洛します。
昨夜から電車に揺られて、少しお疲れ気味。
早めに休んで、明日はレンタサイクルで京都取材に行きます。
今年初めの個展になります。
2月11日(水・祝)から17日まで(火)
小田急新宿店本館10階アートサロン
会場は新宿駅西口を出て直ぐです。
10階本屋さんの横と考えて頂ければ良いと思います。
作家は原則会期中は居ますが、会場には午後から18時くらいまでと考えてください。
(13日は別の搬入があるため14時くらいに会場に行きます)
また
今回は会場側、企画側が「この作品をDMに!」と言われましたので、まぁ・・・ね。
会場には2008年秋口頃の作品から最新作まで4号サイズから展示します。
お近くにお越しの際は是非ご高覧頂ければ幸いに思います。
今年年賀状を送らせて頂いた方には、案内状を添付致します。
此方は暫しお待ちください。
今年もやってきました「サイクルモード」
正に自転車の祭典
年々自転車ファンが増えているのか、入場者の数が半端ねぇ~
それでも初日が一番人が少ないとあって、埼京線に揺られながら会場へ。
今回の目的はボチボチ買い換えたいロードレーサーの後任フレームを探しにいくこと。
(前年度も色々考えて試乗してましたが)
小生が考えている後任はスペシャのルーベSL2とBMCのSLX01
この2台の試乗は最重要命題!!
あと今年発表されたシマノの「電動」変速の感触を見てみること。
さて会場には自転車好きが既に会場を埋め尽くしています。
まずはスペシャのブースにて試乗待ち・・・あれ待ちの人数少ないなぁ~
スペシャ人気ないのか?
http://www.specialized.com/bc/home.jsp?a=b&minisite=10041&language=JA
まずはこの子の試乗が出来たのは嬉しい。
アメリカ娘のルーベSL2
ロードなのに「快適性」と「ロングライド」を主眼において開発された自転車。
(もちろんレースにも使われていますが)
前年度のルーベSLはちょっと重いと感じたが、SL2はその辺りも巧く改良させていた。
特にこの「快適性」に関しては他の自転車とは一線を画している。
とにかく良い意味で「ヌルーーー」と進む感じ。
(フニャフニャってわけではない)
あとSL2に付いていたシマノの新型DURA7900も試せたのは良かった。
http://cycle.shimano.co.jp/publish/content/cycle/sic/jp/ja/09newproduct/roadbike_compo/dura-ace_7900series.html
ブレーキは期待通りのイメージで、今までの急に「ガァ!」と効く感じは無くなった。
買い換え決定
ただ他の部分は個人的に移用してるDURA7800でも良いかなっと。
特にブラケット(握りの部分)が使いにくかった。まぁ今後の改良を期待。
次に向かったのはBMCのブース。
毎年格好いい展示を作っている所だが、試乗は結構待つんだよねぇ
結構待たされての試乗になったスイス娘のSLX01
技術屋集団BMCが今年送り出してきた新作。
このカーボン素材全盛期の自転車業界にあえてアルミとカーボンの混交を提示して来たスイスの技術はいかに?
乗った感じは「とにかく素直」
アルミ素材を使ったイヤな突き上げや堅さもなく、かと言ってカーボンのシナ~感もない。不思議。それでもやはりアルミ素材の「カチッ」としている踏み出しはレース仕様か。
コーナーの曲がりやすさも特筆すべき点か。
あとはこの素直な堅さが好みかどうかで、この自転車の評価は割れるなぁ~
入場して命題だった2台を試乗していまったので他のブースを見学に。
イタリアブランドは既に混み混み。
試乗待ちは開店前のデパート状態。う~んまぁ良いか。
イタリアの変速機メーカー「カンパニョーロ」
今年はリア11段変速を発表
比較的空いているアメリカブランドやミズタニブースを見つつ、シマノブースへ。
トレックブースにて コンタドールがジロを制したマドンも展示
マドン5.2pro試乗
ホントにスキのない作りと言うか・・・トレック選べば間違いないのはホントの話
N野先生御用達のキャノンデール バッソがジャパンカップで乗っていた日本仕様
キャノンデールも試乗してきました。
快適性ならスペシャのSL2の次に良い。スラムの変速機初めて使ってみました。
http://www.cannondale.co.jp/index.html
BD-1やブロンプトンの代理店ミズタニさんのブース
気になる「Frog16インチ」の入荷はしないとのこと 残念
一番気になったのはこれ
三輪車で折りたたみってのが凄い
今年は変速機の歴史が変わるかもしれない「電動変速機」の誕生。
昔々フランスのマビックが電気で動くリアディレーラーを開発したが、一瞬で終わった記憶が・・・
あれからシマノ&カンパニョーロの2大メーカーが変速機の歴史を作ってきたが、ここに来て日本のシマノが満を持して投入してきた「電動変速DURA7970シリーズ」
果たしての実力は如何に?
触ってみて一番感じた事は「速い」と言う事。
それも只速いではなく、恐ろしく正確に変速すること。
正確に速く変速することは、全てのメーカーが求めてきたことだが、ある意味この「電動による変速」はこの答えに一番近いと断言できる。
今までのワイヤー式変速はどうしても引っ張る動作にコンマ何秒の擦れが生じたが、触るだけで「パシュ!」と変速するこの感覚は、小生のような素人にも十分恩恵がある。
特にフロント(前変速)はもう神がかっている。ちょっとニュータイプになった感じ?
ぜひ購入してみたいが、シマノの人曰く「一揃え40万くらい」とのこと・・・ニャウン
あとブラケット(握りの部分)の形状はDURA7900より握りやすい。7900もこの形状にしてくれないかぁ~
シマノブースで電動変速を満喫した後は、色々な自転車の展示を見て回る。
変わり種としては竹のフレームの自転車。
これ走れるのかなぁ~
造形的には去年出ていたアマンダの木製フレームと同じくらい面白い。
あとは道路法改正でにわかに注目されている3輪自転車。
今年は4輪も出ていて試乗。
後ろが独立したサスペンションになっていて転ばないようになっている。
このアイディアは凄い。
今年はあまり小生のアイデアに「ピピィーン!」と来るものは少なかった。
あと小生が考えている自転車のアイデアを誰か形にするかなぁ~とか思ったが、それもなく一安心(??)
最後に試乗したBMCのSLC01
3年前から惚れている自転車、やはりナノテクカーボン最強
さて4時間も会場にいたのでお腹ペコペコ
4時間も居ればもう外は真っ暗
しかし会場で貰ったパンフの山で荷物重っ!!
さて帰りは中華でビールとしゃれ込みますか
週末は色々とお世話になっている方々に会いに行ったり(強制?)慌ただしい日々。
皆さん元気そうで何よりでした
制作も12月に控える展示会を目処に誠意制作中。
少し前に妹の関係で紹介された日本画家の方が長期に渡り編纂、編集した「日本画技法」を纏めた書を購入。
まさかamazonに登録されていたなんて・・・
良書紹介はしますが「お勧め」はしません。
小生も色々な日本画の技法書を面白半分で読みますが、世に出ている大抵は「初めての」が付くものが多いですね。
これはこれで面白いのですが、本書は正直初心者さんお断りな書籍です。
一通り目を通しましたが、6割から7割は小生も知っている技法です。
この本の意義はある程度技量の有る方、または日本画技法に詳しい方が「更に」知りたい為の技法書です。
(正に重箱の隅を突くがごとく)
残りの3割、ここに「もっと知りたい」と思う方は一読を勧めます。
日本画を勉強中の学生さんにも勧めたいのですが・・・
正直・・・これを理解したら技術面では教員必要なくなりますね。(ひぃーー)
小生も多分、指導側に立ったらこの本を傍らに置いて知ったかぶるつもりです。