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『自転車』を主題に日本画制作をする作家Blog
昨日はちっと飲み過ぎたか・・・(´□`川)
(結局帰ってからも飲んだので)

朝はゆっくり朝食を取り、松山を後に今治までは電車で移動。

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夏休みとあって、車内は部活動の生徒と、何処に行くか分からないお歳の方。
実にのんびり走る車内に何とも言えない田舎の雰囲気が「旅」を感じる。
車内では「しまなみ海道」の道筋を確認して今治着。

さて直ぐにでも「しまなみ海道」に行きたいのですが、今治には「今治城」があるので、そちらを見てから行こうと。
今治市内から少々走りますが、そこは足を温めるアップと考えペダルを踏む。

9時過ぎに今治城に到着。

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外見は5層の立派な天守ですが、、、鉄筋作りなんですわな・・・

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  天守からは「しまなみ海道」が見えます。
(クリックで拡大します)
 
そして日本三水城と言われている割には。。。内堀だけですか?
それでも城内部は「鉄筋むき出し」と言わず、雰囲気を大事にしているのはgood
(珍しい甲冑などの展示には一目の価値有り)
そして又々出てきました「藤堂高虎」

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転勤する度に出世するサラリーマンの鏡の様な存在。
 
その出世の見極めが鋭い、その観察眼と姿勢は「世界一の画家」を目指す私としては見習う所です。

さて今治城の横の護国神社で「追い風でお願いします(人-)」
と祈願して、いざ「しまなみ海道」へ。

今治からは横風が強く「こりゃ少々やっかいだなぁ」と考えていましたが・・・
序盤から足を使って登りをグイグイと登ると・・・あれか!!
天空の道と賞され「雲の上を走る」と言われるしまなみ海道、その大橋が目の前に。

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・・・この橋を走るのか・・・

凄くワクワクしてきます。

オラ!!ワクワクしてきたぞ!!

さて自転車の旅をしていると「動物的な感」が匂いを嗅ぎつけます。
(これを私は旅の感覚と称しますが)
今すぐにでも「しまなみ海道」に上がりたいのですが、これ?料金とかどうなの?
と感じ、面倒ですが横道の「サンライズ糸山」なる所に寄ってみる。
案の定、聞いてみると通行量は500円。
ただ「しまなみサイクリングクーポン」で半額の250円に。

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クーポンを購入して、大島までの来島海峡大橋へ。

此処から大島→伯方島→大三島→生口島→因島→向島と渡る。

到着点の尾道まで距離にして70㎞。(正し記載上)
頭の中では「100㎞くらいか?」と覚悟してだけに、今回は足を溜めず走れるなと。
ただこの折りたたみ自転車tikitで50㎞以上の距離は走ったことが無い為、少々の不安はありましたが・・・

グルリと登り道を上がると・・・

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正に「エメラルドグリーン」の海

そこには、眼下に蒼い海と島々を見渡し、眼上には突き抜ける青空と巨橋。
・・・この景気は、確かに此処でしか見れない。
正に「雲の上を走る」の謳い文句に偽り無し。
すっげぇーーワクワク!!!
これが自転車で旅をしている醍醐味でしょう。

願わくも来島海峡大橋では緩い「追い風
これはペダリングも軽い。
メーターは楽に30㎞を越え、信号に煩う事もなく走る感覚。
(全島を走っても5つと信号は有りません)
風と自転車の神に祝福されたが如く、夏の日差しを受けて進む。
また橋上は思いの他、風が涼しく快適に何時までも走れる感じに浸っていた。

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あの距離もアッと言う間に過ぎていった(|| ゚Д゚)

・・・そこまでは本当に快適の一言。

私の中では「何時までも橋の上を走っていられる」
・・・と、そう考えいました。

でも来島海峡大橋を楽しく走って・・・あれ?横道??
何故か下り道を下ると、大島の島道に。

一度島道に降りると、其処は「灼熱地獄(ヽ゚ロ゚)

同じしまなみとは思えない暑さに、見る見ると足が・・・
まるで1㎞など風の如く過ぎていった橋上と違い、100m進むのも重い。
また大島は(他の島比べ)一番起伏が激しく、足が思いの他進まない。
水分は見る見る内に無くなり、身体が鉛のように重い。。。

「荷物を全て捨てて、思い切り走れたら・・・」

そんな事も考えながら、まるでプロレーサーのように全身に水を掛けて走る。
(その水も20分でカラッカラに乾きます)

思った程ペースが上がらず、大島を走り、伯方・大島大橋を渡り伯方島に。
・・・ヤバイ・・此処で20㎞少々。
既に足は使い切り調子が上がらず、残り50㎞。。。

伯方島は「伯方の塩」で有名なあの伯方。
道の駅伯方で塩ラーメンを食し、ホントに尾道まで辿り付けるのか?
そんな不安を抱えながら、伯方から大三島へ。

初めの大島が苦しかったのか、伯方、大三島は思った程苦労せず走る。
また自分のペース、リズムが分かってきた事が大きい。
(初めは舞い上がって飛ばし過ぎ(ノ´∀`*)
平均20㎞で良いんじゃない?と余裕と、身体に掛ける水を調整して、乾く前に頭から水を被り「熱を払う」
しかし、この炎天下で走るなんて、強制力が無ければ絶対しない。
でも「絶対しない」を事をする、それは普段ではしない事をする。
全てのアクシデントを受け入れ、それを楽しみ克服する。
これこそが自転車で「旅」をすること。

その感覚、北海道を長く旅していた頃を思い出します。

そして思い出すペダリングのリズム。
・・・そうこの感覚、戻ってきた!!戻ってきた!!

そんな感覚を掴めば、後は如何に其れを継続するか。
・・・これ、全く制作過程と変わらないじゃないか
思わぬ共通点を見つけ、クスッとさせられながら「バシャ」と水を身体に被る。
(きっと帰ったら良い絵が描けると思います

此処からは、全く自然体。
周りの景色を楽しむ余裕も出てきて、多々羅大橋で一休み。

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まだまだ橋を駆け抜けて行きますヽ(`Д´)ノ

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余りの暑さにアイスも直ぐに溶けていきます
そして風の音で「龍が鳴く」と言う「多々羅鳴き龍」
 
もう此処まで来れば余裕で尾道まで着きます。
この頃から日も段々と陰ってきて、少し走りやすくなってきました。

あと走りながら思った事。
「何故自転車の一人旅に拘るのですか?」
そう聞かれた事がありましたが、改めて思い出しました。

そう・・・「情けない姿を他の人に見せたくない」

私は人一倍見栄張りです。
だから「格好悪い所」「情けない所」を見せたくないのです。
(まぁ誰でもそうです(*´Д`)

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そんな情けない一枚(余り見せたく無いのですが・・・)
 
でも自転車で走っていると「素の自分」が剥き出しで見えます。
それが作品に影響するのですが、その姿は情けない部分が多いと思います。
それを他人に見られたくないんだなぁ~と(*´σー`)

こりゃ一生独り者か?
なんて自問自答して生口島を抜け、因島を走っていると最後の島「向島」が見えてきます。
此処まで来ると「もう終わりか・・・」
と一抹の寂しさが過ぎていきます。

またこの「しまなみ海道」
全ての島道には自転車の行く先、自転車ロードには青いラインが引かれています。

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こんな感じで

尾道まであと何㎞。逆は今治まで何㎞。
ちゃんと青いラインに記載されています。

その青いラインの㎞数が減ってくると「いよいよ」と言う感情と「もうか」と。
そして最後の因島大橋。

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此処だけ橋の下を走る。(少々寂しいです)

この橋で最後か・・・
そう走り出すと、無性に寂しい感じがします。
正直辛かった事も多かったが、過ぎ去ると「もう終わりか」と。
ペダルも少々緩め気味で因島大橋を渡りきる。

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見ると長い距離も、走っていると「アレェ?」と言う間です。

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ラスト1㎞!!

そこから因島大橋を下って、向島を走っていくと尾道駅が・・・

sima17.jpg
???

・・・あれ?
ここ橋が無いんですけど??

此処から駅までは対岸船を使うそうで・・・
これも旅をしないと分からない面白さです。

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ちなみに渡り賃は70円

尾道の駅で軽く着替えをして、電車に乗り換え「広島」へ。
久々の長距離。
車内に居ても足がヒクヒク(ヽ´ω`)」してます

尾道から1時間少々で「広島」着。
観光は明日として、まずホテルで汗を流して(日焼けに染みる)食事へ。
広島と言えば、やはり「広島風お好み焼き」でしょう。
此処でもフロントで情報を頂き、近くのお好み焼き屋さんへ。
ビールを片手に焼き上げる行程は「鉄板のショー」を見ているようで、出来上がるの待ち遠しい。

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さて本場のお好み焼きのお味は・・・

う、、美味い・・・特にビールとの相性がヾ(*´∀`*)ノ
広島風お好み焼き、確かに美味しいのですが、よく考えたら結構ジャンクフードな組み合わせですよね。
(卵、麺、各野菜とソースですから)
でもそんな庶民の味を楽しみながら、明日からは広島、厳島を巡ってきます。

あと今回走ってみて分かった「しまなみ海道」
今回は余裕がなかったが、次は尾道(逆側)からロードレーサーで走ってみたいと。
きっとまた違った発見が見つかる事を楽しみに、何時か分かりませんが、次に四国を旅する機会を見つけたいと。

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結局平均20㎞は切ってますね・・・
「しまなみ海道」は85㎞位の道程と考えて下さい。
 


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