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『自転車』を主題に日本画制作をする作家Blog
ようやく暑さも落ち着いてきた9月。

日も短くなってきましたが、自転車で走るには心地よい季節が訪れてきました。
(井上越道)も相も変わらず、ご近所を走り、足りない頭を動かして制作に励んでいます。

こと9月は制作三昧、日本画材を使った「本画」より、年末に向けての資料、下書きに時間を使った月でした。

その合間での成果が見られる展示会。

今年も10月始めより巡回する「波濤の會」
2019年度も24名と賛助出品2名の26人の作家が個性を見せる展示会になります。



波濤の會2019




東京会場
会場:松坂屋上野店 本館7階 美術画廊
会期:2019年10月2日(水)~10月8日(火)
会場時間:10時~20時(最終日は17時閉場)


北九州会場
会場:小倉井筒屋 新館7階 美術画廊
会期:2019年11月20日(水)~11月26日(火)
会場時間:10時~19時(最終日は16時閉場)


名古屋会場
会場:松坂屋名古屋店 南館8階 マツザカヤホール(催事場)
会期:2019年12月12日(木)~12月17日(火)
会場時間:10時~19時(最終日は16時閉場)


大阪会場
会場:阪急うめだ本店 7階 美術画廊
会期:2020年4月29日(水)~5月5日(火)
会場時間:10時~20時(最終日は18時閉場)


今年も4会場で皆様に御高覧頂ける展示会となりました。



(井上越道)も6号サイズの自転車の絵画を出品しております。
描いたのが8月だったので、向日葵と月輪の美しい深夜の絵画を描きました。
今回の作品「月輪」は、私にしては落ち着いた作品になりしたので、ご興味のある方は各会場で御高覧頂けることを楽しみしております。


 


告知が遅くなりましたが、来週26日より銀座スルガ台画廊で開催します「group空」展。
東京藝術大学デザイン料・描画研究室の24名の個性ある作家の展示会になります。



会場: 銀座スルガ台画廊
※銀座6丁目のトップビル2階
(1階は仕立て屋さんになっています)
会期: 8月26日(月)~31日(土)
会場時間: 11時~19時(最終日は17時30分まで)






昨年から企画を頂き、今回が2回目となります「group空」展。
作品も昨年同様に4号サイズの絵画が24点。
(井上越道)も4号サイズの自転車の絵画を出品します。

今回の作品「凱旋」はツール・ド・フランスの時期も重なって、イエロージャージが映える画面で構成しました。
※今年のフランスは何時にも増して気温が高かった=観戦は大丈夫だったのか?
この時期はどうしても「暑い(夏)=ツール=色彩(黄色)=向日葵」とイメージが連なり、それに因んだ絵画を描くことが増えています。
晩夏の一時、その夏の一端を暑気払いにして頂けば嬉しく思います。


まだまだ暑い日が続きますが、銀座界隈にお越しの際は「group空」展に足を運んで頂ければ幸いです。

6月はもう一つの展示会、日本橋三越で開催します「波音の会(2019)」
今年も23名の作家が23の個性ある作品を出品しております。



波音の会(2019)

会期 6月26日(水)~7月1日(月)※最終日は17時まで
会場 日本橋三越本店 本館6階 美術サロン
開場時間 10時~19時まで


また今回は日本橋三越様でデジタルカタログを作っていただきました。
ご興味のある方は一足先に作品をお目に出来ます。

波音の会デジタルカタログ
https://my.ebook5.net/mitsukoshi/arthaonnokai190626


毎年、波音の会ではテーマを頂いて制作をしております。
今年度は「納涼」「祭」「風薫る」「蛍」「紫陽花」の5案。
今年は初夏の時期の会期の為、夏をイメージする季語が並びました。

(井上越道)が今回選んだのは「風薫る」
※祭と蛍以外はイメージしやすのですが・・・
展示会は初夏ですが、出品依頼は年初め・・・初春に夏と言われても描き始めはイメージがなかなか沸きません。
紫陽花は毎年描いていますが、丁度今が旬。
過去のスケッチを眺めても・・・もう少し進化したいと考えると進みません。

そこで、今回は夏をイメージする向日葵と風の薫るような山と人物で作品を作りました。
ただ普段、私が描く自転車のイメージは「風薫る」では無く「風走る」とか「疾風」の走行感。
とても風を薫らせる・・・んんっ~~優雅?ふわぁ~としている感じ??
風の緩い感じ・・・などと考え、今回の作品「夏風」を描きました。

振り返れば正直、テーマが無ければ、「夏風」の様な作品は描かないと思います。
こう言った点でも、テーマと言う縛りがあることで、私自身も気がつかない(近付かない)点が見えて面白い気持ちになります。
※描いている時は・・・うがぁ~!!とかなっていますが

波音の会は毎年「誰がどのテーマでどんな絵を描いてくるのか」
私自身が大変楽しみしております。
※会場で実際作品を観てみないと分かりませんので

日本橋に買い物など、お近くにお越しの際は日本橋三越で開催します「波音の会」
楽しい展示会になっていますので、是非ご高覧頂ければ嬉しく思います。

来週25日(火)よりおぶせミュージアム・中島千波館から巡回します「ShinPA展(迷宮)」
その東京展が佐藤美術館で開催されます。


ShinPA2019(迷宮)東京展



会場 佐藤美術館  http://sato-museum.la.coocan.jp/
会期 2019年6月25日(火)~7月7日(日)
開場時間 10時~17時(金曜19時)※入館は閉館15分前まで
休館日 7月1日(月)
入館料:無料

また6月29日(土)には出品作家によるギャラリートークも行われます。


ギャラリートーク

※私(井上越道)も参加致します。
6月29日(土)14時から15時30分 ※観覧無料
ゲストには中島千波先生、藤原さゆり様(藤原羽田合同会社アートディレクター)を向かえてのギャラリートークになります。
※作品を前に各作家に質問する機会もあります。


合わせて企画として、新宿高島屋にてワークショップも開催致します。

ワークショップ

新宿区フィールド・ミュージアム「しんじゅく くくく」プログラム
「妖怪うちわを描いて百鬼夜行!」
会期 6月30日(日) 11:00〜14:00 ※材料がなくなり次第終了
場所 新宿高島屋2階JR口特設会場
材料費 300円
主催 新宿区、公益社団法人 日本芸能実演家団体協議会[芸団協]
子供から大人まで数分で気軽に描けます。妖怪うちわ持って新宿の街に涼しい風を!
リンク先: https://www.sfm-shinjuku.jp


また毎年ShinPA展・東京展(佐藤美術館)ではチャリティー企画も同時開催しております。
各作家がA4サイズに1枚づつ、作品のイメージを形にしております。

チャリティー

「ShinPA スケッチ&ドローイング展」
作品価格 各作家1点20,000円(税込) ※先着順で販売いたします。
会場  佐藤美術館 2Fミュージアムショップ
寄付先 収益金の一部は日本赤十字社を通じて国内の義援活動に寄付致します。

(井上越道)も今回の作品「表裏明暗」のイメージのドローイングを出品しております。
※これは見れば直ぐ分かる感じの絵です。




長野・小布施町はちょっと遠方にて見に行けない方、また毎年ShinPA展を楽しみにして頂いている方々。
この機会に各作家のイメージする、思い思いの「迷宮」をご観覧頂けば嬉しく思います。

昨今足下の悪い梅雨模様ではありますが、お近くに起こしの際は佐藤美術館に足を運んで頂ければ幸いです。


本年も2月23日から、おぶせミュージアム・中島千波館でShinPA展が開催されます。
ShinPA展も2016年の「いろ・いろいろ」から、今回の「迷宮」まで、テーマを付けての4回目の展示会になります。
※私(井上越道)は時のはなし以来、2回目の出品となります。



ShinPA2019-迷宮-



会場 おぶせミュージアム・中島千波館
会期 2019年2月23日(土)~5月7日(火)
開場時間 9時~17時 ※会期中無休
入館料:一般500円/ 高校生250円/中学生以下は無料


初日の2月23日(土)には出品作家によるギャラリートークも行われます。


ギャラリートーク

※私(井上越道)も参加致します。
2月23日(土)14時から15時30分

ゲストには中島千波先生、若林正臣様(月刊美術編集長)を向かえてのトークになります。
※トークの後には作家に質問する機会もあります。

合わせて2月24日にはワークショップも開催しております。

ワークショップ
きみもShinPAの絵をかいてみよう!
2月24日(日)10時30分~12時まで。

此方も新しい試みの体験型のワークショップになっております。
御時間のある方、お子様連れの方など、是非ご参加頂ければ幸いです。


また小布施町にて同日、企画展示会として、小布施町図書館にもShinPA展の小作品が展示されております。


ShinPAスケッチ&ドローイング展
会場 小布施町図書館 まちとしょテラソ
会期 2019年2月23日(土)~5月6日(月・祝)
※こちらの最終日はおぶせミュージアムより1日早くなっております。(要注意)
開場時間 9時~20時 ※火曜が休館日

小布施町図書館にはA4サイズの小作品15作(出品作家15名)が展示しております。
(井上越道)も今回の作品「表裏明暗」のコンセプトはそのままに、A4サイズでその世界観を表現した作品を出品しております。



またShinPA2019-迷宮-は後日、佐藤美術館へ巡回展をいたします。
※後日また詳しくこのBlogでも紹介致します。



さて今回の作品「表裏明暗」に至る、簡単な私(井上越道)の心情など記載しておきます。
※詳しいことは23日のギャラリートークで語ることでしょう(ノ´∀`*)

今回のテーマ「迷宮」は、前回の「対」の後、出品作家による話し合いで決まりました。
・・・が、私は前回(対)の出品はしてませんので、後日テーマが「迷宮」と聞いて「またストライクゾーンの狭いテーマだなぁ」位の認識でした。

ただ後に・・・どれだけ、、、この「迷宮」と言うテーマに七転八倒したことか( TДT)
※このテーマを決めた人達には10回以上は悪態をついていましたよヽ(`Д´)ノ

始めに「迷宮」と聞いて「オセロ」の表裏感と、昨今取り組んでいる「白黒(モノクロ)で描く」
この結びつきは早めに決めましたが、、、とにかく何が迷宮なのか?何に迷うのか??
描き始めるまでの下描きを「こうして・あ~して・・でも違うヽ(`Д´#)ノ」と七転八倒。
もうアイデアは右に左に、正に右往左往。
途中には自転車は描かない、そう言った選択肢も多々ありました。
そうして現在の形になるまで、正に「迷宮」を彷徨いました。

また今回の「迷宮」に際し、各作家が作品のイメージ(迷宮のイメージ)に対し、頭にする(漢字)一文字も必要としました。
※こちらも今回の画集、コメントを見ていただければ楽しめると思います。
このイメージする一文字も、始めは違うものを意識していましたが、描き進める内に・・・これだなぁ(∀`*ゞ)と。


今回の図録は色々と見所が沢山です(正に迷宮)
是非お手に取って見ていただければ楽しめるかと思います。



(井上越道)の今回の迷宮、そのイメージする一文字は「縁(えん)」


何が迷宮なのか?何に迷うのか??


結局の所、私(井上越道)が迷うのは「自分自身」の事だけ、自分大好き人間の私が、私以外で悩むことは少なかった。
※家庭持ちでもないですし、有り難いことに親族等々は一応元気なので(ノ´∀`*)
その自分大好き人間が、好きに画家などやれているのは、技能もあれど、周りの「縁」が大変大きく影響しています。
その巡る「繋がる縁」と自分の迷いが繋がり、今回の作品に具現化されています。


そうして描き上がった、今回の作品「表裏明暗」は初期のアイデアからはかけ離れましたが・・・
迷宮のイメージ「オセロ(表裏)」「白黒(モノクロ)」は留め、3mを越える画面の一つ一つの線が「何処かで」繋がる。
自転車は自分を表し、その線(縁)との繋がりで自分自身の迷宮を表しました。


何度か変更を繰り返し、悩んだ「迷宮」と言うテーマですが、逆に「迷宮縛り」がなければ、この形態の作品は描かなかった(描けなかった)事でしょう。
そう言った意味でも、不得意なテーマで絵描くことで、自分の懐(技量)が広がった感があります。


一番は作品を前に詳しい説明をすると、今回の作品をより理解して頂けると思います。


ご興味のある方は、おぶせミュージアム・中島千波館、また6月の佐藤美術館へ巡回展には、是非足を運んで頂ければ幸いです。

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ETSUDO
職業:
日本画家
趣味:
自転車と作画制作
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