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『自転車』を主題に日本画制作をする作家Blog
いつの間にか・・・気付けば6月。
制作は日進月歩で、悪戦苦闘の心模様は「梅雨空」
でも梅雨は何処にあるのか分からない空模様。
※風の匂いは夏の前って感じですが・・・

今年も半分が過ぎたと思えば・・・そりゃ歳も取るわ(´ヘ`;)って。


その日々「より良い絵画」を問い詰める日々も「自分の為のみ」研鑽する時は至福。
さて整理整頓も終わり、岩絵具(顔料)の瓶詰めが終わっても、それを効率良く保管しなければ「元の木阿弥」

今回はその保管棚の工作の一面を記載します。

一般的に『広口瓶』で顔料を保管している日本画家の先生方は、広いアトリエの壁面に「作り付けの棚」などに顔料瓶を保管しています。

ただ当家は6畳一間のアトリエ。
作り付けの棚など作ったら・・・益々狭くなる(効率が悪い)

また作り付けの棚は保管瓶を「移動」が出来ないのも「?」と思っている点。
今回は瓶も差ほど大きくないので、木製の棚を自作しようと決めました。
※それが出来るだけの技量&設計力が求められますが(∀`*ゞ)


さて、その設計のデザインコンセプトは

①瓶(色)が見やすい形状。
②棚本体が移動に適している。
③絵具瓶が取り出しやすい。
④棚の重量が軽く、素材の手触りが良い。
⑤埃が溜まりにくい設計&掃除が安易。
⑥室内に合う古びた(古色)塗装色。


その条件を「低予算」で制作する。
※民主党もビックリの埋蔵金が何処にもありませんので。゚(゚´Д`゚)゚。
 
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使う材質は・・・
軽さと吸湿性のある「桐」
加工性の高く、比較的軽量の「杉」
素地密度の高い「檜」
これらをバランス良く「適材適所」に構成する。
 

さて一般的な合板の「棚」ってのは簡単に作れますが・・・そこは「画家のこだわり棚」
上記の条件で設計図を考えるだけでも10~15案。
そこから予算考慮の材料の選定。
1~2回の制作ミスも十分念頭に入れ、十二分に時間を使って進めていきます。
※手違いは経験不足=大工が本職ではありませんので(ノ´∀`*)


あと工作中、一番大切にしていることが「飽きたら止める」
つまり楽しく無いのに、無理にあれこれ行程を進めない。
※別に嫌々工作している訳ではないんで(-_-)
大体嫌々やっている時は「上手く行っていない」場合が殆どです。
一度其処から離れて視点を落ち着かせるのは、絵を描く事と同じ。
※これも実戦で何度も経験している絵描きの感覚=日々創作していない人は分かりません。
こういった「時間に余裕もって」制作することが「良い物」を作る一つの条件。
大体、急いで(慌てて)作っても面白くもないので('∀`)
※脇目も振らずってのは「制作」では一長一短。

また工具機器が多ければ良いのですが、当家の電動工具はバンドソウ電ドリル、あとサンダー
あとは知恵とテクニック(経験)でカバーしています。

IMG_5632.jpg
埃対策に棚の間に穴を開けます(300個=穴掘りもぐらか!!)
それを上下「バリ」の出ないよう丁寧に開けていきます。
※このときほど「ボール板」を買おうと思った事はありません( TДT)

更に開けた穴を一つ一つバリを磨いて(研磨)行きます。
(全て手作業)

更に一つ一つほぞを削りだし・・・

IMG_5635.jpg
ほぞに2mmの薄板を打ち込んでいく。
※つまり2mm(正確に)の溝を300近く刻んでいく訳です。
このテクはホント大工も顔負けと自負しています。
 


さて完成品はこの出来映え。

IMG_5663.jpg
アトリエは床材ですが、畳に栄える木製品。


IMG_5664.jpg
ほぞと薄板の上に、更に(300の)ほぞを削った檜棒を組み付ける。
当然すべての木材に「面取り」を施している。


 
ちなみに棚一つの材料費は4,000円(塗装込み)少々。
※100,000円で注文されてもお断りですがね=それだけの労力を費やしています。
このクオリティーを職人に頼んで、素材指定まで入れれば・・・一体幾ら掛かるか?

また今回再認識したのは「知識と技量」その層蓄。
その氷積の経験、積み重ねは創作者として「最大の資産」
それは積み重ねれば重ねるほど、深みを増し、楽しさは「無限大」になる。
※知れば知るほど職人の技量の凄さが良く分かります。

結局『一番』その最たるものが30数年研鑽を惜しまない「画業」ってわけですが(ノ´∀`*)

さて次は絵描きの本領発揮の「着色」
その拘りの技術「色彩再現力」は巷のペンキ屋も驚きの「拘り」を記載したいと思います。
※科学塗装や古色の形成は学習済み=それも自己研鑽でね( ̄ー ̄)




前回は「セラミックボール」のベアリング(資質)を色々と記載しました。
そのベアリング2週間待ちの間「自転車に乗っていないのか?」
そう問われれば「サブ自転車」でお茶を濁していました。
※2週間も自転車乗り&制作出来ないって・・・ノイローゼになりますよ(´ヘ`;)

サブ車はBD-Frog(旧タイプ)


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これも大学院からの10年からの相棒・・・都内散策には良い自転車です


 
コイツも散々お金を使って、不満な点は各所に手が入っていますが、、、
ただ、この自転車の「根本的な不満」が数カ所あり、今のtikit購入に繋がっています。

さて2週間BD-Frogに乗って、思い出す「根本的な不満」「フロントサスペンション」
こう言った街乗りの自転車に「フロントサスペンション(以下FS)」は本当に必要か?

FSは「路面の振動を吸収する為」の構造ですが・・・
乗っていても、細かな微振動に対し「力が逃げる」って感覚があります。
※力が吸われるってのが正しい表現かもしれません。
特にダンシング(立ち漕ぎ)の場面ではあからさまに進みません。


私の様なものは「簡易FS」ですから、プロ使用ならどうなのか?
 
知人に高級MTBにFOX(レース仕様)のFSを装備していた方がいますが・・・

middle.jpg
※この様な性能の高いFSはサスペンションの強弱が付けられます。

その方に「街乗りにFSってどうなんですか?」って聞いた所・・・
「ガッチガチに締めて(FSの調整は)殆どリジットです」って笑い話。


また先日某大手家電メーカーの自転車売り場で見かけた「子供用MTB自転車」
このFSの精度・・・自分でも少々動かして確認してみましたが(;´Д`)
子供自転車にもフロントサスペンション(FS)
必要性&安全性から・・・もう笑うしかありません。
この構造と精度を知らないか?
「なんちゃってFS付き」を買う親の知識が知れます。
※まぁこんなものなのでしょう?自転車知識=残念(;´Д`)=3 フゥ


さて「そんなFS嫌いなんですか」って問われれば
「自分の身体にフロントサスペンション(FS)があります」って言いたい。

私の「身体」のフロントサスペンション(FS)は・・・

①肘と手首&膝でショックを吸収する(舗装路はこれで事足りる)
②ハンドルの素材を振動吸収性の高い物に変える。
③突き上げがあるならタイヤを太い物に変える。

・・・それでも突き上げがあるなら(どれだけ田舎道なのか)
④シートポストをサス付きにする。

また其処までしてサスペンションを欲しいってのは「舗装路」ってことはない。
※それはもうトレイルレースなんですか?

結局舗装路の行き届いた「日本のインフラ」の前ではFSは重装備(必要多寡)「走行技術不足」なんですよ。
※格好いいと言うビジュアル重視は自己満足で良いですが。
それに長年のロード乗りとしても、舗装路にFSは「意味なし」って持論です。


私も何度も失敗を繰り返し、自転車を弄って調整してみて分かっていること。
(体感と実技と経験の上での話です)
その飽くなき欲望、自分の探求心、その様な知識が「自分を守る(向上させる)」


そう考えると「好き=知識」って探求心に日々思考を巡らせる。
その時間は「自分にしか出来ない」最高の贅沢って思います。
※億万長者でも「好きな時間が少ない」ってのは最大の不幸って思います。



(言葉使いは悪いが)この方の話が、私の言いたい事を代弁しています。
※8分辺りからオススメ

前にあった某ブランドの安MTBの事件は
「知識=安全」の再認識をさせられました(´ヘ`;)
(自分で整備出来ない方)
一年に一回は自転車で点検を(´∀`*)









 
整理整頓(片付け)をしていても、制作と自転車は「前輪と後輪」の関係。
車輪一つで走れる「自転車」は世界の何処にもありません。
※一輪車ではないので(´∀`;)

さて制作の合間、整理の合間に我が愛車を整備し磨き、その姿を見つめる時は至福の一時。
その造形の美しさは、下手な女優など足下に及ばない「造形美」
リア(後ろ)から見る車体の色気(?)は「見返り美人」の様に見えるのは画家の性でしょうか?

IMG_5661.jpg
日が延びているのは嬉しいかぎり
(梅雨前に楽しまないと)
 

その我が愛車tikitもドロップハンドル化をして、手を入れ尽くした感があります。
只・・・・日々乗っていると「見えてくる」ものがあります。
※道具の意志も体感で感じる=これも五感が研ぎ澄まされている証拠ですが(´∇`)

この「見えてくるもの」ってのが、毎日乗っていると分かる「極微細な感覚(違和感)」
今回その微細に積もっていた不満が「BB(ボトムブラケット)」の回転の渋さ。
愛車のtikitに圧入しているBBはシマノ最高の7800シリーズ(*´σー`)なんですが・・・
・・・ただその動きの渋さは(;´Д`)
※これも防水性と回転性の関係がありますが=これも勉強して分かりました。

そこで「回転を良く(軽く)するなら」とあれこれと調べると『自転車』「どの部品」で回転しているのか?
※まだまだ勉強する事が多く、色々と分かってくることがあります。
回転=ベアリングって所に理解が及び、自転車を分解して・・・部品一つを見つめてみると・・・
改めて素材と精度など、不勉強故に学ぶことが多々あります。

IMG_5625.jpg
デジタルノギスにして正解!!
フロントは2個のベアリング
リアは4個のベアリングと正確な大きさを測っていきます。
 

さて・・・より回転良くするするなら?・・・高品質のベアリングに交換??
「性能の良いベアリング=セラミックボールと言う(悪魔の)フレーズが頭を過ぎります(;´Д`)
※実は過去にセラミックボールに改変(改造)も心見てマスが・・・・
その効果はどうなんか??ってのは実感にありました。



今回もその効果は半信半疑ですが・・・
ただ今回投入した「ENDURO "ZERO"」と言うセラミックベアリングは、あのツール&ヴェルタ王者の「アルベルト・コンタドール」も私用していると言う一品。
その効果を期待しないのは「自転車乗り」なら無理ってものでしょう。

ただこのENDUROの最高級「ZERO」を購入するに辺り、大変困ったことが。

それは・・・日本で扱っている業者が殆どありません。
正確には「多少」ありますが・・・そのお値段たるや・・・・ォオー!!(゚д゚屮)屮

さてさて・・・どうしたものか?(´ヘ`;)

しかしこの様な「好きなこと」の探求に、私は労力を惜しみません。(作画と同じ)
※時間が「好きなときに」使えるのは「自営業」の自立した強み( ´,_ゝ`)

「ZERO」グレードを安く入手する方法は無いか??
と・・・夜な夜な探索して見つけたUSA(本国での)の取り扱い業者。
お値段はUSA$(ドル)で国内でZEROグレードを売る業者の1/3以下の値段(゚Д゚;)
でも・・・立ち塞がる「全てEnglish(英語)」の取り扱い(HP)Σ(´∀`||;)

英検4級も受からない「英語オンチ」の私が一生懸命に訳分からない英サイトを翻訳して(この辺りが好きならでは)なんとか・・・注文までこぎ着け・・・
(ホントに来るのかよ・・・って不安は120%)


・・・まだ来ないか?・・・・まだか!!・・・・・騙された??・・・と思いならがら(; ・`д・´)

二週間後に遙か遠くUSAから届いた「セラミックボールENDURO "ZERO"」

sera1.jpg
USAから待つこと2週間
本物のmade in USAのZeroベアリング


さて・・・この待ちに待ち焦がれたベアリング。
さぞ・・・・「スルスル」と回るはず・・・って指でなぞってみると・・・

「全然回らねぇ~~~~~ヽ( `皿´ )ノ」
 
・・・これ中華物のパチモノってオチか(実際ある話なので)
ってシールを外して中身を確認してみるも「G3」セラミックボールがしっかり入っています。

sera2.jpg
左がグリスを洗ったもの
右が初期(グリスたっぷり)
グリスを取ったセラミックベアリングは「スル~~スル」
 

・・・・では一体何が問題なのか?
※その問題を調べるのが「楽しい」っては時間と心に余裕がある証拠。

調べると「グリス(潤滑剤)」「使用用量」ってことが分かりまして・・・
これを「自分で」『何度も』実験して、一番良い状態に「成る程」となるまで試すのは「絵を描く」のと同じ。

sera3.jpg
今回使用したのはフィニッシュライン [FINISHLINE]のエクストリームフルオロ
少量でも高い( TДT)
専用のグリスを使って、用量を調整してのセラミックボール。


さて組込工具まで「自作」して正確に打ち込んだセラミックベアリング。
この辺りの苦労と工賃を考えると・・・凄い節約なんですが(;´д`)
今回改めてプロ(自転車屋)の技術力と苦労が良く分かりました。
※逆に自分で行ったからこそ、下手な自転車屋の見分けも出来ますが( ´,_ゝ`)


IMG_5650.jpg sera4.jpg
(クリックで拡大)
左がセラミックベアリングを打ち込んだBB(ボトムブラケット)
右の様にクランクを付けると見た目は分かりません

IMG_5656.jpg
見た目分かりませんがZeroベアリング入っています( ^∀^)
ENDURO "ZERO"○○とか☆☆とかの有名メーカーの高級ホイールに使われていますが・・・
そのホイールのお値段・・・30万円とか50万円~~Σ(゚Д゚;)
(まぁハブやスポークの性能もありますが)
 


さてさて・・・「ENDURO "ZERO"」を組み込んた我が愛車tikit。
組み込んでから、1ヶ月程試走をしていますが・・・
その効果「1000㎞走れば『40mは違う』ってフレーズはどうか?と思いますが・・・
疲れた足の時に「なるほど・・・」となる瞬間があります。

特に私の弱足では「24~26㎞」辺りの平均巡航が楽になった印象があります。
あと追い風に「チョイとガチ漕ぎ行くぞ!」ってなる瞬間に「行こうぜ!」って、伸びのある加速(反応の速さ)はベアリング効果があるように思います。

只、普通の方(自分で整備出来ない)にはセラミックベアリングはお薦め出来ません。
この様な「精緻」な部品ほど『自分で』整備出来ないと『最高の』パフォーマンスが出ませんので。
※雨に注意して2000㎞位でグリスアップしないといけないので(´ヘ`;)



あと今回の事は一見(社会的)すれば、お金と人に任せれば「短時間」で確実に済むこと。
でもそれ(人任せ)だと「何がどう変わり、どの様になったのか」
それを知るには、一見無為と思う時間を使い、その行程で何度も失敗して、あれこれと工夫して、また失敗を繰り返し行う「自己研鑽」こそ、実は本当に面白いことなのだと・・・
※逆にプロのスキルにお金を払う(もらう)ことの意味も分かります。

結局、絵画も自転車も『好きな事』「自分で」「楽しんで」工夫し勉強して、何度も「トライ&エラー」を繰り返す。
その繰り返した失敗も含め「面白い」となるまでやり尽くさないと全く楽しめない。

改めて「好きな事」を「好きなだけ」探求して生きている自分にこそ「最高の楽しさ=表現」が出来るのだと・・・
そのペダルの一漕ぎ、ホイールの軽さに人生の「楽しさ」を実感しています。
※嫌々仕事(?)して只生きている方には生涯分からない感覚ですね。





本日5月15日(水)から20日(月)まで、日本橋三越で行われる「2013 三越美術逸品会」

日本橋三越・本館7階・催物会場
http://www.mitsukoshi.co.jp/store/1010/event10.html

(井上越道)の絵画作品も4点程、展示されています。
※告知が遅くなりました。

ただ今回出品している作品は、前回の個展時の作品になりますので・・・
前回個展で作品を見られなかった方、また自転車の絵を見たい方は、お近くにお越しの際に是非足を運んでいただければ幸いです。



個展から法事、その後も各方面にバタバタしていました。
その今も続いている、雑務の面倒なことは「整理整頓」

今回は「描くだけ」が作家の全てではない・・・と言う側面。
※ホントは描くだけ出来るの最高なんですが(∀`*ゞ)

私の経験から「作画の良い環境」とは、清潔に「整理整頓」されていること。

「何処(どこ)に何があるか」

画材は勿論、ハサミ一つでも、あれこれと探す行為は無性にイライラします。
※この時間の無為なことは・・・絵画制作が滞るのでヽ(`Д´)ノ

作家の「整理整頓」とは絵画は勿論のこと、作品リスト(材質・年代・大きさなど)の更新に始まり・・・・
画材各種の在庫確認と補充、そして整理。
額装等の確認(補修&取り外しなど)と保管場所の整頓。
それに付随して、過去の作品を整理&梱包、そして清掃。
また制作過程の作品資料・・・その整理は・・・もう膨大の一言。(落書きもその一部)
※1~2年使わない(使われない)資料は価値無しと判断=基本的に破棄。


IMG_5630.jpg
梱包した作品の一つ一つが分かる様、この様なラベルも作ります。
・・・一々
「あの作品・・・何処にあったか?」なんてのはヽ(`Д´)ノ
 

これを一人で全て行っているのです。
それを1~2週間で終わらせるなんてのは・・・土台無理な話。
※整理整頓だけしている訳ではないのです=その間も制作していますので(;´∀`)


個展終了後の今回も「何時も様に」『簡易的』に終わらせる予定でした。

・・・しかし

一つ片付けると・・・気になる点が幾つも見えてきます。
※大分おざなりにしていた部分もありますので(∀`*)ゞ
ならば・・・やるなら、、、「徹底的」にやるかヽ( `Д´)ノ
って1から全ての作品を引っ張り出して、全ての資料を1ページから整理する。
その様相はまるで「引っ越し」の前夜。
※4回も紙で手を切りましたよ(´Д⊂ヽ


その中で今回一番「エイヤぁ!!」って思い切ったのが「日本画材(顔料)整理」
「日本画って水墨画じゃないの」ってウン100回聞かれたことは、今回脇に退けます。
こちらを参照に
http://nihonga-style.com/iwaenogu-ni-tsuite.html

「顔料(岩絵具)」を全て瓶詰めする。

まず日本画家の先生は大抵顔料(岩絵具)を「瓶詰め」しています。

では何故そうしていないかったのか?

そう問われれば「瓶一つを買う金があれば顔料(絵具)を買う」ってのが今までの私。
只・・・好い加減「袋詰めの顔料」の色が見難いのが大変面倒と覚悟しました。
(色数も多くなってきていましたので)

IMG_5600.jpg
袋が擦れて色が見難くなる。

 
そこで大変手痛い出費は覚悟で「瓶詰め=絵具瓶購入」を決めました。
※油彩やアクリルの作家はチューブの色を効率良く判断できるのか??床ばらまき???

まず瓶の選定がありますが・・・日本画家の皆様が使われてるが「広口瓶」

img56732261.jpg
良く日本画材屋で見るこれ↑です
 
ただこの「広口瓶(瓶だけ)」
小さい物でも800円から~大なら1,000円以上。
1~2個なら良いですが10個=10,000円~。100色なら・・・200色、300色(((( ;゚д゚))))
それは・・・ちょっと予算が許しませんので(゚д゚;)

今回は
①一個200円以内で
②ガラス素材(硬度の高い素材)
③透明度のよいもの
④開閉が容易いもの


これを念頭に良い物がないか?
夜な夜な調べ物をして(これも時間が取られる)該当する物を調査すると「研究保管材」に辿り着き・・・
最終的に50g~70g程度入る「鉱石保管瓶」を150個ほど注文しました。

IMG_5593.jpg
ちなみに「ガラスは割れるので」と・・・
ポリ素材やアクリル素材の容器も使いましたが、細かい傷が色の識別を悪くします。


IMG_5595.jpg
段々床一面が瓶で埋め尽くされて行きます。
(描く場所が・・・)
 

まぁ150(個=色)もあれば十分・・・って(色数調べず)注文をして届いた研究瓶。
袋から瓶に移し替えて・・・・・・・・・・・・・・・全く足りませんでした(゜д゜)
一体私は何色の日本画岩彩を保有しているのか??
さらに150色追加注文して・・・残り瓶は50色少々。
※配達のお兄さんの怪訝そうな目=ここはラボ(研究所)ではないです(;´Д`)


一つ一つ丁寧に瓶詰めしていくと・・・250色も瓶詰めするだけでも3日かかりました。

IMG_5596.jpg
更にラベルも自作しましたので(;´Д`)

IMG_5597.jpg
天然は赤、新岩素材は青って具合に見やすくデザインしています。
 

これで色彩を見やすく、制作も進む・・・はずなのですが、床一面の「絵具瓶」
今度はこの250色を収める「台座(たな)」の制作の話を少々。
※そのこだわりと苦労は画業その物なので(*´σー`)エヘヘ



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