気になると言えば、地元静岡で大地震。
牧ノ原の東名高速が使えないとかで、友達が愚痴ってきた。
当家は問題ないようで一安心。
さて自転車作業の続きです。
フロントの問題が片付いたので、まずはリアのワイヤーの取り回し。
前々から「BD-1のようにリアにワイヤー穴があればいいなぁ~」と思っていたので作る。
(この工程は元に戻す事は不可です)
リア前はアルミの円柱をお馴染み「GM-8300」で接着。
後ろ部分は電動ドリルで「ガリガリ」と穴を開ける。
その後は同じくアルミ円柱を接着。
乾燥後は耐水ペーパーで接着面を整える。
これでリアワイヤーの取り回しは少し良くなったか?
本来この工程は「r&m」の会社で行って欲しい工程です。
後はリアのエンド幅がシマノULTEGRA6600を嵌めるには狭いので、グラインダーで若干(おおよそ2~3mm)削る。
これでリア(後ろ)の工作は終了。
次は塗装前の「カットマーク」のデザイン制作です。
しかし・・・これが以外に困難を極めました
さて「スポット溶接を凌ぐ!」と言う耐熱&金属用超強力接着補修剤 GM-8300
お手並み拝見です。
クランプを外して、引っ張ったり、捻ったり、はたまたグイグイと体重かけてみました。
おいおい・・・ピクリとも動きゃしない
・・
・・・へぇ~
・・・・・やるじゃない!
正直接着剤侮っていました。
いや~現代の接着技術は凄いものだと、新たな発見です。
ただ接着部の硬度は少し柔らかいかな?
グラインダーで削ると、結構持って行かれます。
サンダーで丁寧に削っていくと、アルミっぽい質感が徐々に出てきます。
出来上がりはこんな感じです。
まぁ割と上手くいった方でしょうか?
あと万が一接着溶接が外れた時でも問題ないよう、フロントホークと繋がる2つ穴はボルト締めをして固定。
溶接とボルトの2重の備えはあれば憂いなしです。
ただ耐久強度は乗ってみないと分かりませんが・・・
(この辺りが自己責任)
ブレーキの位置も確認してみましたが問題なし。
取り敢えず14インチのフロントの問題はこれで片付きました。
次は幾つか気になる部分を改良して行きます。
さて前輪が嵌らず、どうしたもんか・・・
色々とアイデアを練っていたが、思わぬ所からヒントを得ることが出来ました。
同じ12インチのトラコンを14インチ化している先人の知恵を拝見。
まさか日本のトランジットのアイデアを、ドイツ車に流用することになろうとは・・・
まさに日独同盟
まずフロントホークはエンドを延長することで決定。
でもエンドに鉄板とか付けると「元に戻せる改造」に初っ端から違反してしまう。
・・
・・・
・・・・実はフロントホーク2本持ってまして(笑)
前に一度フロントホークを事故で壊してしまい、和田サイクル様に無理言って取り寄せた物が余っています。
ですので、今回は手持ちの一つを実験用で使う事に。
まずフロントエンドを延長するための金属板の設計、製図。
フレーム素材がアルミ素材なので、堅いアルミ板(A5052)を使用することに。
(船舶等で使われている比較的堅いアルミ材)
素材は東急ハンズで売っていたので、工房でお願いして加工してもらう。
フロントエンドの完成イメージは「BD-1」のリアエンドを念頭にしています。
あとはアルミ板をどの様に取り付けるか・・・
溶接のテクニック等有れば(アルゴンガス等でアルミの溶接はかなり難しいとの事)良いのですが、小生そのようなテクはありません。
また今回の「特殊な工具などを極力使用しない」をテーマにしている訳ですしね。
ふむぅ~~
と色々と調べて行くと「耐熱&金属用超強力接着補修剤 GM-8300」なる物を発見。
説明を読んでみると「スポット溶接を凌ぐ」との謳い文句。
正直「嘘だぁーー!!」
と思いましたが、ハンズで売っていたので、試しに使用してみる事に。
(着かなかったら捨てればいいやと思っていたが・・・)
2液溶剤タイプで分量を量って「混ぜ混ぜ」
接着面を荒削りして、アルミ材を「ベタッ」と貼り付け、クランクで締め固定。
取り敢えず、これで様子見です。
まぁ、上手く着かなかったら次の手を考えますけど。
まず当サイトの改造ネタを真似するのはご自由に。
ただこれらの改造、改装が原因で事故等が起こりましても当Blogに一切責任を求めないことを了承したうえで改造して下さい。
改造には危険が伴うこともあるので、改造する場合は自己責任でお願い致します。
はい、警告文は記載しておきました。
さて今回のBD-Frog14インチ化するに当たっての留意点は以下の通り。
①一応現状(12インチ)に戻せる事が前提。
②特殊な工具などを極力使用しない。(素人施工でも行える)
③とにかく不満な点は逐一改善する。(お金・・・には目を瞑る)
まず大事なのがBD-1の様に本当にインチアップ出来るかどうか?
(何分前例がないもので・・・)
スタートから「出来ません」で企画倒れってのは恥ずかしいので確認作業。
ちなみに今回選んだ14インチリム(車輪)は
前輪アラヤ14インチリム(20穴)・ハブはアメリカンクラシック(74mm幅)
後輪ANTの14インチリム(32穴) ・ハブはシマノULTEGRA6600(幅は後で調整)
タイヤは赤松制作のトレンクル強化タイヤと強化チューブ。
(入手方法は和田サイクル)
タイヤの選考で重要視したのは「14インチで丈夫で細いタイヤ」
BD-Frogで不満な点として「太いタイヤ」がありました。
小生基本はロード乗りなもので「ゴロ~」と走るMTBの様なタイヤはイヤだったんです。
(この辺りは好みの問題ですが・・・)
12インチのホイールに付けいたシュワルベの性能は非常に良いのですが、やはりタイヤは
「細い物」
で、トレンクル強化タイヤを選んでいます。
さて前輪は嵌るのか・・・
アウト!!
若干(5mm程)高さが足りません。
どうやらフロントホークの加工の必要があります。
・・・う~~ん、どうするか・・・
後輪はと言いますと
ギリギリ!!
ホント3mm程隙間が空きますが、14インチのタイヤが嵌ります。
(あくまで上記の機材で、と言う訳ですが)
取り敢えずリア(後ろ)はこのままで、フロント(前)をどうにかしないと14インチは嵌りません。
フロントホークをどうするか?
答えは意外な所から見つけて来ました。
BD-1と言う折りたたみ自転車の傑作がドイツから発表されたのが1996年。
当時学生だったマーカス・リーズとハイコ・ミュラーが、この折りたたみ自転車の傑作を世に送り出した事が、同じ学生だった小生にはどれだけ驚きだったか。
日本で評価されるには時間がかかったが、ドイツのこだわりは日本人の心を捉えていった。
この辺りは物作りが盛んな国同士のわかり合える所なのだろうか?
BD-1はその性能(剛性・収縮性等)から多くの指示を受けていった。
ただドイツ人が欧州内を意識して作ったものだけに、重量、コンパクト性がいささか問題があったように思う。
(欧州と日本では道路事情が大きく違うため)
リーズ&ミュラー氏もこの辺りは分かっていたのだろう。
2002年に日本向け(?)に開発したコンパクトBD-1、それがBD-Frog。
当時大学院生になった小生が、都内を移動する足に選んだ相棒でした。
内装3段・12インチと言う小さなタイヤながら、キビキビ動き、乱暴に扱っても問題なし。
まさにドイツ仕様を受け継いだ自転車でした。
ただ結果としてBD-Frogは日本人には受け入れられなかった。
(私のような一部マニア以外)
受け入れられない理由は幾つかあったが(値段、重量など)ここは端折ります。
2008年(2007年かな?)をもってR&M社のカタログからは姿を消したBD-Frog。
確かに小生が乗っていて不満な点が幾つかあった。
・・・でBD乗りなら色々と弄るのが宿命
(色々と弄る楽しさがBDを折りたたみ自転車の王者にした理由)
気に入らない所は改造しましょう!と言うこの企画。
いや前置きが長かった。
小生が行う改造は以下のものです。
①BD-Frogのインチアップ化(12インチから14インチへ)
BD-1乗りは18インチから20インチと行っている改造のFrog版。
しかしこれには幾つか問題が・・・
②変速外装化
一様ロードの残りパーツを使っているので8段変速に。
(追々10段にする予定)
③ドロップハンドル化
これは一度やっているので問題なし。
④各パーツのバージョンアップ
と言った所です。
さてこれらをクリアしてBD-Frogは如何に生まれ変わるか。
前途多難ですが自転車マニアの腕の見せ所です。