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『自転車』を主題に日本画制作をする作家Blog

21日に来年展示の撮影を某大学で無事終了。

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これが今年の仕事納めになるのではないかと。
(今は年賀状作成&大掃除です

思えば、この「締め切り」あればこそ、限界を超えて制作出来るのではないだろうか?
限界でも作品が上がる度に「ふぅ~~~」となる、あの瞬間はある意味「快感」です。
(次に制作が支えていると、そうも言ってられませんが・・・)

小生に限って言えば、締め切りを逆算して「まぁ~今週はゆっくりしていても大丈夫
とか甘ぃ~い考えで、いつも直前で「時間返せ!!!」と懺悔の繰り返し。

ただ人間の潜在能力とは恐ろしいもの。
例え寝なくともギリギリで「なんとかしてしまう」
決して褒められた事ではないが、作家として成長しているのでは・・・ないかと?
(よい子は真似しないように)

ただ常々もっと時間を上手く使えるようにしたいとは思っています。
まぁ小生、自分には甘々なんで・・・
常時「時間を管理してくれるマネージャー(メイドさんでも可)募集!」なんでよね。


小話的には「サルバドール・ダリ」の制作秘話。
制作に対してサボりがちなダリに対し、奥方は外出不可の鍵付きのアトリエを造ったとか。
(ダリはよく抜け出してはカジノに耽っていたとか
ダリが作品を上げるまで食事は小窓から入れ、アトリエから一切の外出させなかったと言う逸話があります。


まぁ此処までされると困りものですが、やはり健康的に朝から夕刻まで制作。
夜はしっかり睡眠を取る事が大変望ましい事は重々・・・承知しているんですが・・・
健康でいる今だから多少の無理も出来ますが、今後年齢と共に考えねばならない時も来るのでしょうか?

ホント締め切り一週間まえ前とかに、コーヒー片手にマッタリ過ごす。
そんな快感も味わってみたいものです。

 

・・
・・・
・・・・かなり落ち込む事が有りまして
立ち直る時間とバッカスの力を借りて、ようやく前向きになれそうです。

さて更新が遅れましたが11日に幕張で開幕された「サイクルモード2009」
最新の情報を見に涙雨の中、千葉まで足を運んでみました。

今年は大阪の知人から「不景気からか出展少ないよ」と伺っていましたが、確かに去年より空きが目立つ会場でした。

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国外メーカーも縮小気味

それでも各メーカーのフラグシップモデルを試乗出来る機会とあって、人は多い。
(後で聞いたんですが、土・日は人ゴミ!だったとか・・・)

まずは去年も混み混みだった「SPECIALIZED(スペシャライズド)」
今年はTarmacの新作「SL3」が発表されたので、いの一番に試乗しようと駆けつけるが
・・
・・・・
・・・・・・(゚Д゚ )??

あれ?試乗にSL3無いよ??
あれれ??去年はSL2もルーベもあったのに、今年は何故に??
試乗出来る物は「中級グレード」ばかり

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展示も去年ほど派手じゃない・・・

はぁ~・・・ホント出展費抑えているのね

しぁ~ないので折りたたみ自転車を見に「ミズタニ」ブースへ。
今年は愛車「Frog」のリニューアルされ、14インチ化した愛車と何処が違うのか?
ぜひ試乗せねばと思ったが、こちらも試乗車なし

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もうBD-1と大差無くなってしまった・・・

不景気の波は自転車業界まで押し寄せているんですねぇ。

仕方ないので少ない選択肢からBROMPTON(ブロンプトン)の新作を試乗。

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キング・オブ・UK

最近よく考えている「素材」に関してクロモリ(鉄)で作られてる自転車とは何か?
BROMPTONはその辺り良く設計されていて、やはり名車と言われるだけあると再確認。
マネーが潤沢なら、間違いなく一台欲しいモデルです。

とにかく試乗車が少ないだけに、展示をブラブラ見る事がメインになってしまいます。

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NHKでも紹介された「マホガニー」の自転車

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シマノのブースは元気でしたね。
(去年よりは規模は縮小してましたが)

途中馴染みのメーカーさんやら、知人とか会っても「あれ?なんか元気ないですね」って。
まぁ・・・ね。

取り敢えず関係各所に顔は出して見て、後は父親が欲しがっていた「電動自転車」を試乗。
正直言って、個人的には電動アシストってのは好きではない。
自転車はやはり自身の身体を使うからこそ楽しいと思うのだが、これも主観でしかない。
楽しみ方は人それぞれ。

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正に「ママチャリ」

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こちらはちょっとメンズ

取り敢えず乗ってみて「あぁ、確かにこれも有りだな」と。
坂道なんか「根性」で上れない年配者や積載量の多いお母さんには、電動で楽に進むのは心強いアシストです。
設計の方とも話しましたが、規制の緩和と昨今の電池容量の向上は、数年前のアシスト車とは比べものにならないとの事。
ただ電池が切れたら「ただの重い自転車」に早変わりなのは相変わらず。
まぁ乗ってみて楽しいし、これはこれで10キロ以内なら選択肢として有りだと思います。

さて消化不良の中、最後の砦はメイド・イン・スイス「BMC」
今年は数年ぶりにフラグシップの改正で華々しいデビューの「SLR01」を試乗。


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これに乗れなかったら、今年は意味なかった。

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しかし試乗まで随分待った・・・

名車「SLC01」の後継機として開発されたモデルですが、個人的には少々堅い感じが・・・
(但し軽い!そして踏みだしの速さはピカイチ)
プロレーサーなら間違いなく「SLR01」と思いますが、へたれ足の小生ならば「SLC01」がちょうど良い。
しかしこのメーカーは本当に良く考えて設計している。
周りを見渡しても、フレームに関しては海外のメーカーの「独自性」が頭1つ出ている。

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フレームのデザインが凄い!
(値段も凄い!!ちなみにフレームだけの値段)


会場を回って思ったのだが、作品も「何処かで見た」は既に二番煎じ。意味なし。
「何処かで見たけど、こっちの方が良い」はある意味、日本のお家芸。しかし真似っ子。
この「独創性」を以下に発揮し、理解させ認知されていくか?

実は今一番気になる「とあるメーカー」から多大なヒントを頂きました。
(今回は出展してませんけどね


さて自転車業界のみならず、何処も不景気で一体この先どうなるのやら?
政局もスペシャルに無能な方がトップなだけに行き先不安だらけ。

来年は絵描きも本当に試練の年になる予感がします。

 

昨日日本画の巨匠「平山郁夫氏」がお亡くなりになりました。
享年79歳。

先日作品を受け取りに松坂屋へ行った際、会場では院展の展示をしており「平山先生もまだまだ元気だなぁ~と思っていた矢先の出来事でした。
ただ松坂屋の方が平山先生の作品を受け取りに行った時は、お加減は良く無かったと伺っていましたが、まさか・・・こんな早い他界とは・・・

正直日本画家としては早い他界と思いますが、生前の功績は計り知れないものがあります。
特に日本画の地位向上やアジア(中国)を中心に文化貢献し、批判は多々あれど最後まで「日本画壇最高峰」の地位に君臨してました。

頂点と言う作家に対して、各方面では色々なイメージを持たれているかと思います。
(週刊誌に取り上げられる作家なんて平山先生だけでしょう?)
しかし最高峰の画家として「地位」「名誉」「財力」の全てを手にした数少ない作家です。
その意味では作家として理想を体現した存在でした。

平山先生と当家は縁薄くなく、平山先生から送られた手紙は今も大事に残しています。
その文中に「努力80、才能80、これを併せ持って丁度100になる」と。
子供の頃は「合わせれば160じゃん!まぁ私は才能120ですけどとか自惚れでしたが・・・
才能有る作家がそのくらい努力して、やっと100に満ちると言う意味なんですが、今更ながら思い知る日々です。

作品について平山先生で良く思い出すのが「日本画壇の最高の作家」として父に紹介され、展示を見に行った際「これが日本の頂点か・・・これなら私も日本一になれるな」と思っていた浅はかな小学生の頃を思い出します。
(今考えると正に無知の一言ですが・・・)

今ニュースで何度も取り上げられていますが、お亡くなりになってメディアで取り上げられる作家も少ないでしょう。

千住博先生のコメント
http://sankei.jp.msn.com/culture/arts/091202/art0912021722010-n1.htm

絹谷幸二先生のコメント
http://sankei.jp.msn.com/culture/arts/091202/art0912021547005-n1.htm

宮田亮平・東京芸術大学長のコメント
http://sankei.jp.msn.com/culture/arts/091202/art0912021721009-n1.htm


一時代の巨星が落ち、この先に新しい時代が来るのでしょうか?

此処からが若い作家の腕の見せ所なのかもしれません。
さて次なる「最高峰」に辿り着くために、一歩一歩着実に足を進めますか。

平山先生にはこの場を借りて謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

 

21日から暫し地元に帰ってました。
22日は松坂屋本店で開催されている「波濤の會2009」の受付で名古屋へ。

連休中とあって、午後からの会場には来場者の足が途絶えることはありませんでした。
会場では美術担当者に美術関係の方から、目の肥えた来館者の方々と大変面白い話を伺う事が出来ました。

お話を伺う中で「?」と思った事が多いのも土地柄なのか。
作品に対するアプローチが「随分斜めからだなぁと感じた事が多かったです。

松坂屋の方も言われてましたが「名古屋は少し変わってますよと。
(中でもイチロー選手の家の話は面白かった)
詳しくは記しませんが、やはり堅実な土地柄なんですよと。

これは尾張名古屋と言う信長由来のプライドなのか?
トヨタのお膝元と言う日本産業を支えている自負からなのか?

考えると日本美術も土地が変わる度、その風土や風習で捉える視点が色々と変わっていて「なるほど」と感慨深い。
小生は自身の作品を外国風土(特に自転車先進国)と比べる事が多いのですが、今回名古屋の展示は妙に「日本国内」と言う事を考える良い機会になりました。

よく文化の境目は「関ヶ原」と言われてますが、世界のシマノ(SHIMANO)の本社がある大阪で展示をしたら、どの様な評価が聞けるのか?
そう考えると日本もまだまだ広く面白いなぁ~と。
そして日本一の作家になるのは47都道府県で評価される作家である必要があるかな?とか。

その為には、今回拝聴した「斜めのご意見」も面白く生かせて行ければと。

まずは自転車に乗って風と相談しながら思考を整理して行きます。

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予備校時代(一浪)に通った懐かしい「東海道線・名古屋駅」

 

18日より日本橋高島屋で開催されている「21世紀の目展」
その出品者の中島千波先生のギャリートークを拝聴しに日本橋へ。

実際中島先生のトークを直に聞くのは初めてではないだろうか?
何時も「先生からの指摘を私が受ける」または「私からの質問を先生が受ける」
このような意見交換はあっても、作品を通しての先生自身のトークは如何なるものか?

14時から始まったギャラリートークは来場者の方々で一杯
作家本人による作品に対するアプローチは、やはり本人ならではの視点が面白い。
(と言う事は小生のトークでも同じ事を思われているか?)
その中でも中島先生は流石にトーク慣れしたものでした。
要点を突きつつ、ユーモアを交えていて、何とも聞きやすい。
(声の性質や間の取り方も有るのかも知れません
周りを見ても年配の方から若い方まで上手く捉えているなぁ~と感心しきり。


しかし絵描きの方でもトークの苦手な方もいるではないか?
この様な方は他者に対し一体どの様に作品の意図を説明するのだろうか?
(作品に語らせれば良いと仰る方もいましたが・・・)
前にイギリスの方に「日本人は作品のレベルは高いが、プレゼンは何時も説明不足だ!」と指摘された事があります。
確かに自身の作品に対して一番理解しているのは作家本人でしかない。
その一番の理解者が上手く説明出来ないと言うのは如何なものか。


さて小生自身に当てはめて、どうだろうか?
(流石に中島先生のように上手くは喋れませんが・・・
何度か機会を頂いて、人前で喋る事には慣れてきた(?)と思いたいのですが、常に作品に対してばかり気を取られて聞く人にとっては少し堅い感じだろうか?
先生のトークを聞いて、回りを見て臨機応変に話す内容を調節出来れば良いなぁ~とも。
まぁ来場者の方が何を期待しているかのを感じて話せれば苦労は無いのですが・・・
トークもまだまだ勉強ですが、今日の事は今後のトークの参考にさせて頂きます。
(トーク上手くても作品が良くなければ絵描き失格ですが)


立ち読みしたら面白かった。

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