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『自転車』を主題に日本画制作をする作家Blog

此処を見て頂いてる皆様には、随分とご無沙汰をしております。
特に生活が大きく変わる訳でもなく、日々「楽しいこと」は山盛りです。
この毎日、自分のこと(だけ)に追われる日々には・・・最高の時間です。
(自己責任は男の仕事=誇り)



一昨年(2012年)銀座スルガ台画廊で開催しました、三人展「爽風会(そうふうかい)


※今年度は新たに小田倉由紀さんを加えての展示会になります。


爽風会(2014年度)

会場:銀座スルガ台画廊
会期:5月12日(月)~17日(土)
開場時間:11時から19時まで(最終日は17時30分まで)
※DMを送らせて頂いた方(関東圏)にはお手元に届いている頃と思います。


(井上越道)
の来場(予定日)初日12日、水曜の14日、最終日17日14時頃から来場する予定です。

お時間が合う方、また銀座界隈に足を運ぶ機会がありましたら、是非スルガ台画廊にてご高覧下さい。



(参考までに)今回の出展作品は(前回同様に)4点(小作品2点・やや大きい作品が2点)になります。

自転車と言う乗り物は「自分の力『個人の力量のみ』で表現できる」
※絵を描くことに良く似ていると感じます。
逆にどれだけ苦しくても「自分の足」でしか進めない。
機材がどれだけ良くても、身の丈『以上も以下にも』走れない。
その実感は・・・宛ら「人生の様」だと、ペダルを踏むと感じます。
その自分=自転車と言う、己と向き合う画題に相対し、試行錯誤をした作品の数々。

この気持ちの良い風が吹く5月の中旬、展示会名の如く「爽やかな風」を、作品を通して感じて頂ければ絵描き冥利に思います。



来週2月26日より日本橋三越で開催される「波音(はおん)の会」



会期/2014年 2月26日(水)~3月4日(火)
会場/日本橋三越 本館6階美術サロン〈最終日は午後4時閉館〉

詳しくは三越のHPをご参照下さい。
http://www.mitsukoshi.co.jp/store/1010/art/info01.html



(井上越道)の作家来場日は、最終日の3月4日を予定しています。
__________________________

この波音の会は、Wave2012華波の会の流れを汲み、今回新たな出品作家を迎えての展示になります。
出品作家17名の多様性に富んだ、個性が魅せる「波音の会」
観て頂ける方には、何かしら好みの作品が見つかることと思います。
日差しが暖かな予報の2月末日、お近くにお越しの際は、是非ご高覧いただければ幸いです。


告知が遅くなりましたが、ShinPA!!!!!!!!展が2月15日からおぶせミュージアムで開催しています。

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ShinPA!!!!!!!!展(第八回)
会場・おぶせミュージアム・中島千波館
http://www.town.obuse.nagano.jp/site/obusemuseum/shinpa8.html




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2014年 2月15日(土)~5月13日(火)※会期中無休
開場9時から17時(4月より18時まで)
入館料・一般500円/高校生250円/中学生以下無料

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2月15日の初日にはShinPA展の出品作家によるギャラリートークも行われました。
(私用の為、私は参加できませんでしたが=展示して頂いた方ありがとうございます)
今回出品している33名、その個性が異なる様々な表現に、この研究室の面白さが詰まっています。
ShinPA展は出品する度、私自身も楽しませて貰える展示になっています。
その錚々たる大作での表現に、気に入った表現、面白さや愛着を感じる、そんな一期一会の楽しみを求めて頂けれと思います。

今現在は雪の影響で、交通機関等に不都合があるかと思いますが、お近くにお越しの際は是非ご高覧頂ければ幸いです。
※私は3月末から4月頃、来場を予定してます。




以下、私が今回の大作を制作する上で思案した(迷走した)ことを記載しておきます。
※後で私が見返して、大作の制作に迷った時の復習する為。


(長いのでお時間のある方・興味のある方は雪の夜長にでも)




先日から都内に雪マークが出ていましたが、内心は「言う程振らないだろう」と。
・・・で、朝起きて、アトリエから見る景色に「あぁ・・・降ったな」っと。


ただ幾ら降っても、私の大学時代は「雪国」山形県での4年間。
大抵の関東圏の大雪は「降り始めた?」程度の降雪量。
それも昼が過ぎる頃から「だいぶ吹雪くなぁ(´ヘ`;)」って感想と、暖房の効きにくい冷え冷えのアトリエに「本日店じまい」
※山形の雪はもっと重く、余り吹雪くと言う光景はなかった。(その分積もる)

午後からはPC作業と、温かい緑茶で読書を楽しみながら「雪見」を楽しむ。

ラジオから流れる交通規制に通勤に苦労される方、受験生に端は都知事候補の方々と、恨めしく頭上を見ているのでは(?)と思いますが、久々の雪景色は「絵描き(創造性を大切にしている人)」にはワクワクさせるものがあります。
※ここがゆとりがある生活なのか?の境界のように思います。

そんな「雪の中を楽しみたい」その想いに駆られ(吹雪く中)散歩に外出。
只・・・この様な雪は久々、山形の芸工大時代は当然に持っていた「長靴」などは・・・持ちあわてなく(;´Д`)
当然、雪かきのスコップなどもあるはずもない。
※あぁ~雪国からすっかり離れたなぁと実感します。

さて、防水靴を履いて「サクサク(ギュギュ)と踏みしめる感触は懐かしさも感じます。
そう言えば大学時代、描いていて悩んだ時、頭を冷やしたいと雪の中、よく寒中散歩していたなぁ(´∀`*)
そんな20代の想い出も懐かしく30分ほど雪の中の散歩を楽しむ。
※寒中散歩をする前、予め熱めのお風呂を入れておくことをお薦めします。

 
座布団がキノコになるって・・・結構降っています(;´Д`)

 
お昼からアッと言う間に降り積もります(;´∀`)


こう言う自転車を見ると・・・親に恵まれない子供(虐待)に見えます。

途中公園で雪遊び、ベンチで雪空を見上げて、日常に面白いことは多いけれど・・・それを見つけることは難しい。
あの20代の学生の時に「自分の絵」を求め悩んだ日々を想い出します。
そして「本当に絵描きで生きていけるのか」「生涯画家で要られるのか(妥協しないか)


この雪の中でも営業している理髪店の外灯が、何か情熱的で美しい。
(この店主もやりたい夢を叶えた人なのだろうか?)



轍も人の歩いた後もエンボスのように見えて・・・
「絵に使えないか?」と考えてしまいます
(∀`*ゞ)


あの20代の時の散歩は「不安」と言う雪に足を取られながらも、一つ一つ積もる雪のように積層した経験と知識を蓄え、そして「夢を諦めない」
その歩みで今ある「絵描きでいる自分」なら、あの雪の中、漠然とした不安でいた20代の自分に肩を叩いて言いたい。


君が望んだ孤高で高慢な『自分らしい』絵描きでいるよ」と。


この雪空を見上げ感傷に浸り、自分の人生を振り返り、本当にこう思います。

「今も絵描きで(続けていて)良かった」(自分に恥ずかしくない)
※貴方は10代~20代の自分に対して言えますか「夢を追っている(叶えた)」と( ̄ー ̄)

 
何か初心に返ったような気分になりながらも、20代の自分に決して恥じない。
あの雪の中で何度も望んだ「世界一の画家」
そんな夢を諦めない生き方を続けていきたいと、帰りは足元に気をつけながら、真白な雪に誓いを新たに「世界一」の絵を描いていかねば・・・40代の自分に笑われます。
※風呂あがり、久々に大学時代の絵を見てみました。


トトロも見つけました(´∀`*)
夢を追えない人には・・・トトロも見えないのでは?




ぼちぼちと確定申告の時期ため、帳簿の整理をしなくてはいけませんが(;´Д`)
私の出費の3大明細「画材」「出張費」そして「書籍」

基本「本に関して」は雑食なので(絵を描くのに役立つなら)ジャンルは問いません。
まぁ本屋で見かけて「嗅覚に引っかかる本」は財布が許す限り(ノД`)購入しています。
※ベストセラー本と敬愛出来ない人の薦めは殆ど触手が動かない(読まない)

そんな私が昨年一番心象に残った一冊がこちら↓
仕事は楽しいかね?
そう言えば・・・昨年のベスト書籍は「采配」だったかな?
こう言った時、Blogの記載は役に立ちます。

実はこの本、昨年買った本ではありません(-_-)
確か2年程前、少々制作に悩んだ時に購入した一冊でしたが、当時数ページ読んで「面白くない」と本棚に閉まった一冊です。

それが昨年6月頃、長雨で外出も億劫な一時期。
製作中、ある一つのテーマに悩んでいた時・・・この「仕事は楽しいかね?」を本棚から取り出して、ペラペラと読み始めると・・・不思議と引き込まれました。


さてお薦めの内容を記載する前に、この本を「お薦めしない(できない)」方がいます。
それは・・・
1.現状に満足している人(現状を維持したい人)
2.今の状況を余り変えたくない人。
(悪い意味で捉えて欲しくないのですが・・・)
こう言った(ある意味幸せな)方には、余り意味が無い書籍ではないかと?

逆に「開業しよう!!」とか、そろそろ独立を考えている方。
また現状に不満があり、何かを変えたい、変え方が分からない人には「一読の価値」アリです。

にしても、私の文章力(ボキャブラリーのなさ)では、この本の魅力は1/100も伝えれないと思います。

ですので、私(絵描き)なりに影響を受けた「現状を進めたい(変えたい)」
そう今現在、試行錯誤して「描いている」絵描きが読んで、絵描きとして影響を受けるとするなら・・・・

この本、最大のフレーズは「試すこと」


若い頃なら何度も考え・・・否!!今でも自問自答し続ける

「自分らしい絵」とか「自分にしか出来ない表現」
(現状で完成したと思っている画家は屍と考えて良い)

こう言った事で悩んだ時「どのように試したらいいのか?」「本当に試しているのか?」
真剣に考え、そして今現在も行動している方なら・・・
この書籍に書いてある幾つもの金言は、一度は考え、行動に移したことがあると思います。

試すと言う意味では(私自身が実際とった事柄)画材一つ取っても・・・
(形式上)日本画家である私が日本画材以外に、油彩もアクリル製品も合成樹脂など『市販品』は一通り使って(相性など見て)特殊な染色素材や自然素材なども試して・・・一番良い色調を試行錯誤する。
紙も筆もナイフもブラシも、使う道具はジャンル問わず「興味を引くもの」は試し、その材質や産地を調べ、その特性から様々なメーカーを試しに試し、使い、研鑽して「また試す」
それでも「今のままで良いのか?」と日々最善と思う方法(材料)を試行錯誤する。
※画家なら当たり前過ぎて…記載することが恥ずかしい(ノ´∀`*)位の当然の事

そう言った実験(試すこと)で、年間「何百枚」しか描いていない私でも、この本のマックス老人が語る


「試してみることに失敗はない」

「あらゆる物を変えて、さらにもう一度変えること」

「試すことは簡単だが、変えるのは難しいこと」

「新しいアイデアは新しい場合に置かれた古いアイデア」等など・・・


こう言った金言に・・・
一度ならず「そうだ!」と頷き、そして「あぁ~そうだよ(ノД`)それは・・・」と痛いところを突かれ、最後に「まだ試すことは一杯あるな(´∀`*)」と前向きに考えることができる。

決して「自分らしい絵」が現状維持で続くのではなく、日々様々な事を試すことで「自分らしい絵」が更新されていく。
※「試している」方から聞く、その素晴らしい創造性ある意見もマックス老人と被りますね(ノ´∀`*)

本当に試している(楽しんでいる)のか?
画面を前に迷った時・・・画面から離れ、足元から見つめ直すために目を通す。
「仕事は楽しいかね?」「ベスト書籍」として、私の机に生涯鎮座していることでしょう。

最後に、この本を読んで「さて!もう一仕事頑張るか!!」って伸びをした時、必ず自分に問いかけるようにしています。




「仕事は楽しいかね?」っと。





※Amazonの批評も御参考までに( ̄ー ̄)
※ちなみに「仕事は楽しいかね?」の2巻が出ていますが、私は読んでいません。
 2巻は管理職での人との関わり等が(目次で)読み取れましたが、それはまだ先のお話。





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