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『自転車』を主題に日本画制作をする作家Blog

アメリカから最後のアイテムが到着。

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フロントラック  tikit Front Rack double sided
これでtikitの全ての装備が整いました。

さて取り付ける際、手持ちに余っているシマノXTRのVブレーキを序でに装着しようとおもいましたが・・・
XTR独自の調整機能(長所)が思わぬ形で邪魔になります。

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フロントラックを付けなければ取り付けに問題ないのですが、これは盲点でした。

まぁ現状のブレーキでも問題ないので、これはリア用に回しましょう。


フロントラックが付くと「旅行使用のtikitらしい」感じになります。

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ちなみにフロントの重量は400グラム少々
もっと重いかと覚悟していましたが、此方は嬉しい誤算

ちなみにフロントラック用のバック・・・一つも持ってません
まぁ追々これに合うバックを見つける予定ですが。


さて!これで一段落!!
・・・って訳ではないのですε- (´ー`*)フッ


使っている内に色々と気になる所が多々出てきました。
今後はより使いやすい(私用に)ように改良して行く予定です。

実は幾つかの部品は発注済みだったり・・・(∀`*ゞ)テヘッ
まったく車ほどでは無いにしても、趣味とは「金食い虫」と改めて思い知らされます。
 


制作の合間(もしくは食事後)にtikit眺めながら、あれこれ思案中。

取り敢えず在庫の中から使えそうなパーツを見繕ってみる。
その中の1つ「ボトムブラケット(以下BB)」

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TANGE製のシールドベアリング
前に購入したが規格が合わなかったもの。
 

自転車は回転する部品を良くすると「体感」が変わるが、勿論BBも例外ではない。

BB変更のため、まずクランクを外していく。
たまに固定が堅い物があるが、クランク抜きであっさり取り外し完了。

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クランクだけで830グラム(少々重い?)
今後軽量化も考えなければ・・・

このままBBも・・・左側のロックを外し、さて右側も・・・
っとちょっと堅いですね。
ちなみにBBの規格は難解で、左側は正ネジ(つまり反時計回りでゆるむ)右側が逆ネジ。
まぁ常識です。(イタリアン規格は両方正ネジ)

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BB抜きをはめてレンチで締め上げるンですが・・・

しかし思ったより堅い・・・(;゚ Д゚)

再度BB抜きをセットして、力一杯回す!!・・・回らねぇ!!
軽くストレッチしてフルパワー!!・・・回らねぇ!!!
滑り止め手袋をはめて、レンチにタオル。全体重を掛けて・・・回らねぇ!( ゚Д゚)!!!

やるじゃない!!

マジ気合い入ってきました。
フレーム壊れるくらいの勢いでフルパワー&気合い!!

・・・駄目だ・・・ビクともしない・・・

これを繰り返すこと一時間余り・・・
一体アメリカ人・・・どんだけ締め込んだんじゃい!!
(絶対機械で締め込んだと思った)

手も痛いし・・・(;´Д`)
まぁ・・・今日の所はこれくらいにしてやる!(悪役の捨て台詞)


二日目

同じ工程を繰り返すも回らず。
実は逆回りではないか?との疑心暗鬼に取り憑かれる。
(実際2回程逆回ししたが動かず)
潤滑剤を染みこませ、再度トライも正に「ピクリ」とも動かず。
此処まで動かないと「ショップに任せる」と言う選択肢が脳裏を横切る。

だが・・・まぁ・・・今日の所もこれくらいにしてやる!


三日目

ネットで堅いBBの取り外し技法を徹底的に調べる。
あるショップでは動かないBB、これを「強者」と呼ぶらしい。
今、目の前の奴は正に「モンスター」

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(脳内ではモンハン2Gのテーマ)

取り敢えず「良い」と言われる事は全てする。

まずBB抜きが動く事が、力が逃げる原因の一つ。
これを動かなくする為にCDで挟むアイデアが在ったので拝借。

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よくこの様なアイデアを考えるものだ・・・

BB周りをショックハンマーや木槌で叩くと振動でゆるむとの事。
フレームが痛まない程度に叩く。

暖めるのも効果的との事。
アイロンが紹介されていたが、フレームが痛みそうなのでドライヤーMAX。

しかし動かず・・・(´Д⊂

脳裏には「絶望」の二文字と、どの店が良いかなどの逃げ思考。

だが!!G級ハンターは逃げない!!

隙間と言う隙間に潤滑剤を染みこませ、締め込んだレンチをハンマーで殴る!殴る!殴る!
脳裏を横切る、あのティガレックス二頭刈り・・・(゚Д゚)
ウカムルバス・・・残り1分 ヾ(゚Д゚;)ォィォィ

そんな「倒れろ!!」の思いで繰り返すこと、数十回以上。
 

グ・・・・ラッ・・・

!!!

フレームとBBの隙間・・・0.2~3ミリ動いたか??

更に潤滑剤&ドライヤーと叩きを繰り返すこと数十回。
0.2ミリが0.5ミリになった時、ユルッとレンチが回り勝利を確信しました。

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正に「死闘の末の勝利」

さてBBを外してまず心配したのが「BB周りが痛んでいないか?」
あれだけ殴れば、何処か悪くなっていないか心配しましたが、全く無傷。

新しいBBにグリスを付けて取り付け。
余りに「あっさり」付くので正直拍子抜けですが、前の物より明らかに良く回る。
(指で回すだけで分かる)

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取り付け完了!!

さて困難を乗り越え、無事取り付けが出来ましたが・・・
一つ言える事は「二度とモンスター退治はしたくないヽ(`Д´)ノ」
此処まで堅いBBは素直にお店に任せましょう。

ただ自転車の整備は自動車と違って「自分の責任」で出来る事。
終わったから言える事ですが、苦労も愛着の一つ。
悪くなった所を自分で理解し、直せることも大切ではないかと。

まったく・・・良い勉強でした。
 

      
ロードバイクのメンテナンス本は何時も御世話になります。

 

さて「tikitが欲しいとなっても、その車種・構成は様々。

私が選んだjust  the  tikit「BTO」


BTO
って何ぞや?(ウィキペディア参照)
まぁ簡単に言えば「好きな部品で構成できますよって感じなのか?
ホントBTOなら色々選べて楽しい!!

ただ自動車のようにオプションを付ければ値段が跳ね上がる
自分にあった必要性を吟味する時間(&懐具合)がとても大切。


まず車種だが「just  the  tikit」
多分スタンダードと言える構成。
値段も1350$(ドル)と下から二番目に安い。
(ちなみに一番安いOne Way-tikitはシングルスピード・・・つまり変速無し)
Vブレーキが基本仕様だが、別にキャリパー式を選びたい方は別の車種を。
余談だがキャリパー式tikitは選べるタイヤの種類が狭まる。(ブレーキ幅の問題)
購入者はtikitを「ロードバイク使用」にするか「MTB使用」にするなど車種の選定も大きく変わってくる。
その観点からもjust the tikitは一番無難な選択肢だと考えた。


それに付けたオプションは
①ヘッドパーツ 1 1/4" Chris King GripNut Silve $139

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自転車乗りならご存じChris King(クリスキング)こと「クリキン」

このパーツは後付出来ない(規格上)ので、注文時に付けなければ既存のヘッドになる。
また$なので12,000円ほどで導入出来るのも嬉しい。
(普通は軽く2万越えの部品)


② キックスタンド Direct mount , Blk Alloy kickstand $8

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スタンドもオプションになります。まぁ8$なのと在ると便利。


③ クイックトランジットバック 
BF tikit QuickTransit cover black Lycra RipStop $59

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簡単な輪行用の袋。収縮性があって使いやすいとの事例も。

日本は輪行袋に包まないと公的機関には乗せれないので購入。
外国なら注文しなかっただろうアイテム。


④ フロントハブ Hub -Sealed Bearing Silver front -Narrow 24o tikit $27

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前輪にシールド(簡単に言えば転がりの良いもの)を導入。

27$でシールドベアリングが使えるなら、かなりお買い得!!


⑤フェンダー tikit fenders w/ STRUT 16" set AFTERMARKET $48

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要は「泥よけ」前後

BF社の自転車は結構「当たり前」に付いているものをオプションで付けなければならない。
ただオプションだからか、結構良いものが付いてくる。
豆知識として泥よけをつけていると、畳んだ時に自立しやすくなる。(倒れにくい)


⑥フロントラック  tikit Front Rack double sided $120( 同色ペイント$20)
前輪に付ける「荷台」
(実はアメリカからまだ届いていない
これは早急に使うものでは無いので、最後まで導入を考えたが、後でいちいち取り寄せるのも面倒&送料が勿体ないので購入。
ちなみにフロントラック付けると「tikitらしい」と思うのは手前味噌か?

締めて421$
多分必要なものを厳選して付けたと思います。(後付出来ない&面倒等)


なお動画で紹介されている「高速変形」ですが、ハイパーフォールディング(ワイヤー固定式)を選択しなければなりません。
お値段$226(ワオォ~)
巷ではワイヤーロックのバランスや固定の弱さなど、幾つかの弊害が指摘されており、2万円=必要性を考えた場合、まぁ其処までの必要性は感じなかったので削除しました。
(これは後付したくても出来ない)

人によっては必要無いもの、また絶対オプションに欲しい機能も在るかと思います。
自転車で其れを選べる事も「Bike Friday社製品」の面白い所ではないのでしょうか?
(本来自転車はこれくらい選べて良いとは思いますが・・・)


さて届いて一週間。
実に快適な使用ですが、既に幾つか部品の変更を考えて「ウズウズしてます。
改造(男のロマン)出来るのも自転車の楽しみの一部なんですよね。

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今はノーマルですが・・・
さてどのパーツから組み込んで行くか・・・


ただ・・・余りtikitにかまけて、本業の絵画制作を疎かにしないようにしないと・・・


 

tikitを購入しようとして、まず悩んだのが

「本当にtikitで良いのか?」

tikit以外にもBD-1 (ドイツ製)BROMPTON(イギリス製)など多種候補にありました。
BD-1もBROMPTONも実際乗ってみて、実に良く出来た自転車と体感しています。
またコンセプトも「走行性」「折りたたみ」の両立が実に良く出来ている。

それでも何故tikitを選んだのか。

①フレーム素材が「鉄(クロモリ)」であること。
昨今アルミ素材の自転車が多い中、信頼度、剛性、振動吸収性はクロモリに勝る物はない。
(重量は上がるが)

②Bike Friday社はセミオーダーで調節してくれる。
身長、体重、股下で(もっと詳しくも出来る)自分の体型にあった設定で作ってくれる。
また車体カラーも豊富で、かなりのバリエーションが楽しめる。
(その色数は14色以上?)
仕立ての良い服を着るように、自転車もやはり体型に合わせて作ってもらいたい。

③折りたたみが楽なこと。
これは動画を見てくれれば一目瞭然。
特に目を見張る機能が「シートポストの上げ下げ」をしない事。
市場に出ている大半の折りたたみ自転車は、畳む度シートポストを上下しなければならず、その度に自分のベストポジションが変わる事が本当にストレスだった。
3mmでも変われば「??」になるポジションだけに、tikitは良く出来ていると感心した。

④旅行するのに適していること。
これはフロント(前)やリア(後ろ)にキャリアを付けれるかと言う事。
長期旅行にはバックパック(リック)よりキャリアバックを装備出来る事が好ましい。

⑤走行性に優れていること。
これはホントに良く走る。走行性に関しては一切の妥協がないBF社らしい所。
BD-1もBROMPTONも良く走るが、tikitは一~二枚上を行く。(←この点は大きい)

⑥余り多くの人が乗っていないこと。
これは多くの自転車乗りが望んでいる事じゃないだろうか?
車種と色を組み合わせれば、其れこそ自分だけのオリジナルが組み上がる(はず・・・)

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私は赤が欲しかったのでスタンダードカラーだが・・・


無論tikitにもデメリットもある。
①折りたたみが大きいこと。
前輪を畳めないので、畳んだ状態がBD-1やBROMPTONに比べて一回り大きくなる。
これを肝要するか、目的に応じて決めることになる。
②納入期が極めて不確定。
輸入ものなんで「欲しい」と思っても2~3ヶ月は待つことになる。
物欲ゲージがMAXの時に、手元に無いのは寂しい・・・
③外貨相場に影響される。
ドル$買いなので、必然的に円相場に左右される。
初期型のtikitを購入した方では1ドル110円程で購入された方もいる。
④サドル&ペダルは自分で用意する。
これは良し悪しがあるが、「このサドルが良い」と言う玄人には標準品は要らない。
逆に初めての自転車だと、サドル&ペダルを用意しなければならず、面倒と言えば面倒。


さて上記が購入に至るコンセプトなのだが、裏を返せば
※アルミの車体が良い。MTBのような前後にサスペンションなどが欲しい。
18インチ以上の車輪。堅牢なドイツ製品が良い等。
これならBD-1が最適な自転車と言えよう。
※とにかく小さく畳める。都内をゆっくり走りたい。イギリス製品が欲しい。
コンパクトなデザインが可愛い。今すぐ手持ちに欲しい等。
これならBROMPTONが最適な選択肢で上がってくる。


結局は使用者の「使用する目的」が一番基準となる訳です。

それらを踏まえて、敢えて言えることは
「私にとってtikitは素晴らしい自転車」と言う事実。

しかしこのデザインを考えたBF社のバイクデザイナーはどんな方なのか?
こんな素晴らしいアイデアを考える人に嫉妬半分興味大半です。

 

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何故か説明書と共に飴が付いてくる。
アメリカ式サービスなのか


 

注文から2ヶ月。
アメリカはオレゴン州からの国際便にて到着ヽ(*´∀`)ノ キャッホーイ!!

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tikitの種類の中で、一番王道(?)と言える
「just  the  tikit BTO」


実はtikitと言う自転車が気になっていたのは1年前から。
ただBike Friday社(以下BF)は余り公に販売して在らず、日本の代理店も2社のみ。
サイクルモードなどにも出展しておらず、極めて情報の少ない製品です。

何故BF社のtikitを選んだのか?

現在私が保有している折りたたみ自転車
「R&M(リーズ&ミュラー)社製・BD-FROG(旧式)」
その性能はコンパクトで折りたたみ自転車とは思えない走行性。
都内近辺で使用する際、大変有効な移動手段として利用していました。

ただBD-FROG・・・旅行車としてはどうか?
4~5日のツーリングで使用する場合、もう少し走行性の良いものが欲しかった。

そこでアメリカ横断なども出来るΣ(゚Д゚;)BF社の自転車に注目した訳ですが・・・
ただ・・・BF社の自転車は20インチ以上の折りたたみ自転車が殆ど。
またアメリカ横断しようと言う人(猛者)の自転車。
走行性は良くても、折りたたむと実際かなりの大きさになってしまいます。
(この兼ね合いが難しい

その折にBF社から発表された「tikit」

20インチのタイヤは要らない。でも12インチでは走行に不安がある。
16インチで走行性が良く、なにより驚く程早く折りたためる。
そしてデザイン(形)が良い。

2008年北海道で出会ったアメリカ人の方が使っていた旅行自転車もBF社。
その荷物満載のBFのNew World Touristとの相棒感。

「実はアメリカで2台持っているんだ」

彼の一言は、私が持っているアメリカ製への不信感を好奇心に変えました。
 

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オレゴン州から我が家へようこそ

3月末に心は決まりましたが、予算と対抗馬の存在に更に悩むこと半年が掛かりました。
 (次はtikitに至る選考理由を記載します)


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