前日の予想通り、本日は雨
ホテルでのんびり食事後、雨の中を京都駅に移動。
実は京都駅には大型の荷物を預ける専用の所があります。(さすがは観光先進都)
しかし寒い・・・
まずはバスの案内所で路線図をもらい、昨日行けなかった「金閣寺」まで。
暖かい車内は有り難いが、ただ「旅をしている」感じが余りしません。
さて雨の金閣。
日の光が無いので金がしっとり、箔につや消しを施したような風合い。
妙に「日本画らしい」
艶の無い金閣の魅力。これは新しい発見でした。
また一階部は開口されていたのも初めて見ました。
なんか傘に雨が当たる音と金閣との兼ね合いが心落ち着く。
しかし絵になる風景だが、描きたいかと言えば不思議とそう思わない。
その後は徒歩で近くの竜安寺へ。(自転車なら直ぐなんですがね)
石庭が有名ですが、竜安寺は庭園の方が好きなんですよね。
山門の紅葉はまだ色づいていた
石庭は写真で見るよりずっと小さい。
この庭は哲学を表していると言うが、私自身は哲学、宗教に頼るほど心貧しい生活はしていないんで「おとといきやがれ!」と心の中で悪態をついて退出。
さて結構竜安寺にも紅葉が残っていて、端に行けばもっと秋を見られるかな?
雨の寒さが嫌で「もう帰ろうかなぁ~」と思いましたが、せっかくなので秋を辿って嵐山まで足を運ぶことに。
嵐山で加山又造先生の龍雲図が限定公開されているとの情報をうけ「天龍寺」へ。
嵐山はホントに寺院が多いんですが、その中でも絵画の展示もあるのが有り難い。
途中の宝厳院も展示がありましたが、こちらは興味ないのでスルー。
「今日は雨とあって庭園の苔が大変綺麗ですよ」と受付のおばちゃん曰く、確かに紅葉の赤と苔の若葉緑のコントラストは自然の不思議を目にする良い機会でした。
その後、本命の龍雲図を見に天龍寺に。
巨大な本堂の天井に一面描かれた一匹の龍。
加山先生が晩年描かれた最後の大作とのことですが、これを一年で仕上げるとは・・・
いやはや・・・凄いの一言です。
(本尊の仏像よりこっちを拝んでしまいます)
寒い本堂で一時間ほど見学して嵐山散策。
雨の降る音をBGMに野宮神社、撮影などに使われる竹林の道を散策。
趣のある社
人力車が行き行きする事も
山をグルリと登り、大堰川に下り渡月橋へ。
東海道五十三次の風景ですね
ただ橋面は舗装されているんです
ホントは嵐山には川沿いにサイクルロードが併設されているが、今回走れないのは残念。
またリベンジする機会を見つけるつもりです。
さて冬は本当に暗くなる時間が早い。
(何故か写真は三倍明るく撮れている)
最後は何処に行くか?
マップと相談して、苔が綺麗だったんで、苔の庭が綺麗と聞く「苔寺(西芳寺)」へ。
・・・此処って一般公開されていない??
どうやら事前に申請が必要な所でした。う~~ん残念。
流石に桂離宮は遠いし、近くの「鈴虫寺(華厳寺)」へ足を運んで見る。
坂のきつい山門、決して大きな寺院では無いのに人!人!人!
なんだか此処のわらじ地蔵が願掛けに良いみたいで、他力本願の願掛けの人集り。
中では7000匹の鈴虫の音色とこのお寺の生い立ち(鈴虫の育成)願掛けの方法や仏法の基本的な考えを和尚様から拝聴。
(よくある当たり前の感謝の心とかの話でした)
願掛けするほど他力本願な人生歩んでないんで、帰りにわらじ地蔵さんには「お疲れさん」の心と「まぁ人の願い聞くのも程ほどに」と労いをかけて京都駅へ。
さて久々の京都でしたが、勉強できた事あり、考えること(宿題)も見つかり、これを纏めて行く事が肝要。
やること(課題)が見つかる事は本当に有り難い。
後は雨に濡れた自転車を清掃したい&若干の不具合も整備しなくては・・・
・ ・ ・ あぁ~在った!願掛けしたいこと!!
今描いている絵を手伝ってくれると助かります。
(これこそ他力本願だ!)
所用で前日から京都に宿泊。
12、13日は取材も兼ねての京都見物。
さて予定に追われていて、ろくに計画も立てていない・・・が!
取り敢えずtikitを組み立て、軽快に漕ぎ出す。
まずは前回撮影で入れなかった「二条城」
現在制作している四曲屏風の構成のヒントを狩野探幽にご教授頂こうと。
龍馬伝の影響か? それとも日曜だからか?
人の多さ・・・外国人(特に韓国人・中国人)が多いのはご愛敬か
さて久々の二条城・・・面白い!!
何か修学旅行で来た時は「つまらん・・・」しか感想がなかった場所だが、教養が多分についた今はじっくりと探幽や狩野派の画面と語ることができた。
今描いている絵画にも通じる点もあり、やはり「古きを辿り、新しきを知る」大切です。
整備された四条通りをのんびりと移動。
京都は本当に車が多いので、自転車での移動は「快適」
お腹も空いたので天下一品の本店で遅めの食事を取り、千住博先生が学長を勤める「京都造形」のテキスタイル展示を見学。
人の出入りもしやすく、しかも使い勝手が良いスペース。
今回の展示は京都造形の院生が多かったが、幾つかの捉え方は指導者の実地経験に裏付けられた視点が垣間見れる。
その後は大学のラウンジも見学したが、京都造形・・・良い指導者を集めている。
やはり大学は教員の質が大きな比重があると実感しました。
さて此処から金閣寺に向かうか・・・それとも先に近代美術館の上村松園展を見るか?
何となく気分で近代美術館の方に移動。
・・・?
南禅寺まで800m・・・
歩きなら行かないが、自転車なら近くなので行ってみるか。
水路閣は日本画の題材にも取り上げるんですよね。
(私も画題に取り上げた事がありますし)
京都も端に行けば行くだけ秋の気配が色濃く残っています。(12月ですが)
水路閣の上にある南禅院の山門から見える紅葉
まだ秋の気配があります
まったり秋の残り香を取り込んで・・・あれ?段々暗くなってきました。
近代美術館に行く途中で見つけた「観峰美術館」(普段は書家の美術館)
実は今回一番面白かった展示です。
特に土を使った絵は日本画と共通する点が多くあり、また独特の色使い、モチーフは多神教の面白さを垣間見る事ができました。
観峰美術館を出た時は外は暗くなっていました。
慌てて閉館ギリギリの近代美術館で上村松園の展示を走り見。
実は余り良く覚えていません・・・
建築が好きな「国立博物館」
現在は改装工事中です
京都は見る所も多いが、閉館時間も早い。
あと地図が無いと大変不便。
なので京都駅では必ず観光マップはもらいましょう!
京都の観光案内所は「今一番」が分かるので一度は立ち寄ると、親切に説明してくれる。
京都駅で幾つかの資料をもらってホテルに移動。
さて明日は雨とのこと
自転車でフラフラ出来ないとすると、色々と考えなければいけませんね。
さて週末に京都に行く事となり、新しい相棒「tikit」を連れて行きます。
連れ出すに際し、気になっていた「ブレーキレバーの短さ」と「グリップの交換」
それに伴い「Vブレーキの変更」をしておきました。
tikitに付いていたブレーキレバーは1.5フィンガーと言う規格。
これを3フィンガー(2倍長くなる訳ではない)に交換。
→
まぁ私は決して手が大きい訳ではないのですが、さすがに初期装備のレバーは短かった・・・
後は・・・これまた初期に付いていたグリップを、使いやすい定番「エルゴン」に交換。
FROGにも装着していましたが、使って分かる「手に優しい感じ」
これぞ正にエルゴノミックデザイン。
ブレーキはシマノ製最強のXTR
このような良い部品を弄っていて思ったのは「最高の部品は調整もしやすい」
正直Vブレーキをシビアに調整するのは面倒なんですが、XTRは独自の調整機能がそれを楽にしている。
勿論ブレーキの効きは最高。
(余り過剰に効き過ぎるのも問題ですが)
やはりXTRは良いので、フロント(前)にも付けたいのですが・・・
(前回取り付けできない事が判明)
それは画家なりのアイデアと機転、そして今までの経験で取り付けました。
さて取り付け後は試走を繰り返し、サドル等の微調整を繰り返して調整。
購入後70~80㎞走ってみて、大夫自分にあった感じになってきました。
・・・でも最後の部品が届いて無いんですけどね・・・
制作でも少々煮詰まっていた頃、取材を含め新しいアイデアに恵まれることを期待して
コイツを足に色々と散策してきます。
アメリカから最後のアイテムが到着。
フロントラック tikit Front Rack double sided
これでtikitの全ての装備が整いました。
さて取り付ける際、手持ちに余っているシマノXTRのVブレーキを序でに装着しようとおもいましたが・・・
XTR独自の調整機能(長所)が思わぬ形で邪魔になります。
フロントラックを付けなければ取り付けに問題ないのですが、これは盲点でした。
まぁ現状のブレーキでも問題ないので、これはリア用に回しましょう。
フロントラックが付くと「旅行使用のtikitらしい」感じになります。
ちなみにフロントの重量は400グラム少々
もっと重いかと覚悟していましたが、此方は嬉しい誤算
ちなみにフロントラック用のバック・・・一つも持ってません
まぁ追々これに合うバックを見つける予定ですが。
さて!これで一段落!!
・・・って訳ではないのですε- (´ー`*)フッ
使っている内に色々と気になる所が多々出てきました。
今後はより使いやすい(私用に)ように改良して行く予定です。
実は幾つかの部品は発注済みだったり・・・(∀`*ゞ)テヘッ
まったく車ほどでは無いにしても、趣味とは「金食い虫」と改めて思い知らされます。
制作の合間(もしくは食事後)にtikit眺めながら、あれこれ思案中。
取り敢えず在庫の中から使えそうなパーツを見繕ってみる。
その中の1つ「ボトムブラケット(以下BB)」
TANGE製のシールドベアリング
前に購入したが規格が合わなかったもの。
自転車は回転する部品を良くすると「体感」が変わるが、勿論BBも例外ではない。
BB変更のため、まずクランクを外していく。
たまに固定が堅い物があるが、クランク抜きであっさり取り外し完了。
クランクだけで830グラム(少々重い?)
今後軽量化も考えなければ・・・
このままBBも・・・左側のロックを外し、さて右側も・・・
っとちょっと堅いですね。
ちなみにBBの規格は難解で、左側は正ネジ(つまり反時計回りでゆるむ)右側が逆ネジ。
まぁ常識です。(イタリアン規格は両方正ネジ)
しかし思ったより堅い・・・(;゚ Д゚)
再度BB抜きをセットして、力一杯回す!!・・・回らねぇ!!
軽くストレッチしてフルパワー!!・・・回らねぇ!!!
滑り止め手袋をはめて、レンチにタオル。全体重を掛けて・・・回らねぇ!( ゚Д゚)!!!
やるじゃない!!
マジ気合い入ってきました。
フレーム壊れるくらいの勢いでフルパワー&気合い!!
・・・駄目だ・・・ビクともしない・・・
これを繰り返すこと一時間余り・・・
一体アメリカ人・・・どんだけ締め込んだんじゃい!!
(絶対機械で締め込んだと思った)
手も痛いし・・・(;´Д`)
まぁ・・・今日の所はこれくらいにしてやる!(悪役の捨て台詞)
二日目
同じ工程を繰り返すも回らず。
実は逆回りではないか?との疑心暗鬼に取り憑かれる。
(実際2回程逆回ししたが動かず)
潤滑剤を染みこませ、再度トライも正に「ピクリ」とも動かず。
此処まで動かないと「ショップに任せる」と言う選択肢が脳裏を横切る。
だが・・・まぁ・・・今日の所もこれくらいにしてやる!
三日目
ネットで堅いBBの取り外し技法を徹底的に調べる。
あるショップでは動かないBB、これを「強者」と呼ぶらしい。
今、目の前の奴は正に「モンスター」
取り敢えず「良い」と言われる事は全てする。
まずBB抜きが動く事が、力が逃げる原因の一つ。
これを動かなくする為にCDで挟むアイデアが在ったので拝借。
BB周りをショックハンマーや木槌で叩くと振動でゆるむとの事。
フレームが痛まない程度に叩く。
暖めるのも効果的との事。
アイロンが紹介されていたが、フレームが痛みそうなのでドライヤーMAX。
しかし動かず・・・(´Д⊂
脳裏には「絶望」の二文字と、どの店が良いかなどの逃げ思考。
だが!!G級ハンターは逃げない!!
隙間と言う隙間に潤滑剤を染みこませ、締め込んだレンチをハンマーで殴る!殴る!殴る!
脳裏を横切る、あのティガレックス二頭刈り・・・(゚Д゚)
ウカムルバス・・・残り1分 ヾ(゚Д゚;)ォィォィ
そんな「倒れろ!!」の思いで繰り返すこと、数十回以上。
グ・・・・ラッ・・・
!!!
フレームとBBの隙間・・・0.2~3ミリ動いたか??
更に潤滑剤&ドライヤーと叩きを繰り返すこと数十回。
0.2ミリが0.5ミリになった時、ユルッとレンチが回り勝利を確信しました。
さてBBを外してまず心配したのが「BB周りが痛んでいないか?」
あれだけ殴れば、何処か悪くなっていないか心配しましたが、全く無傷。
新しいBBにグリスを付けて取り付け。
余りに「あっさり」付くので正直拍子抜けですが、前の物より明らかに良く回る。
(指で回すだけで分かる)
さて困難を乗り越え、無事取り付けが出来ましたが・・・
一つ言える事は「二度とモンスター退治はしたくないヽ(`Д´)ノ」
此処まで堅いBBは素直にお店に任せましょう。
ただ自転車の整備は自動車と違って「自分の責任」で出来る事。
終わったから言える事ですが、苦労も愛着の一つ。
悪くなった所を自分で理解し、直せることも大切ではないかと。
まったく・・・良い勉強でした。
ロードバイクのメンテナンス本は何時も御世話になります。