それが「パンク」
パンクした瞬間、自転車は只の金属の固まりになります。
(ちなみにリム=車輪で走るのはやめましょう)
被災地では破片が散らばっている中の走行は、常にパンクと隣り合わせ。
その様な場面でも使用できる、タイヤの「ノーパンク化」があります。
株式会社 マステック様のリペアムゲル(参照)
私も興味があり一台「ノーパンクタイヤ(リペアムゲル)」の車輌にしました。
ノーパンクを導入してから1年ばかりでしょうか?
良い事も、悪いことも両方ありますが
利点としては
1.絶対パンクしない(こりゃ当たり前か)
2.空気圧の調整が不要
3.パンクセット(工具)の携帯は必要無くなる
問題点としては
1.車輪の重量が増える(重くなる)
2.漕ぎ出しが鈍い
3.空気に比べ少々堅い感じ
自転車を利用する際に、一々空気圧を見る必要が無いのは助かります。
また多少の段差もパンクの心配がないので怖くありません。
では全ての車輌に導入するか?
・・・それは考え物です。
14インチの車輌でも、漕ぎ出しは「んんっ?」と鈍い(重!!Σ(゚Д゚))
これが26インチ以上のスポーツ車で重いのは・・・どうなんでしょうか?
また都内は信号も多いため、ストップ&ゴーの繰り返しが続きます。
そこで毎度漕ぎ出しが重いのは、どうしてもストレスになります。
走り出せば気になりませんが、これでは軽くて良いタイヤを履いても楽しさ半減です。
(人間の感覚は少しの比重を感じ取れるのだと感心)
一長一短の「ノーパンク」ですが、12インチ以下の車輌なら効果はあるのかな?と。
(重量増も少なく、小径タイヤは空気入れも面倒なため)
また被害時の一輪車や車椅子などに効果はあると考えます。
最近はタイヤの性能も上がっていて、パンクしにくい(ケブラー入り)タイヤ、パンクしにくいチューブ等も増えています。
この様な物も選択肢として考えても良いと思います。
また現状の殆どのパンクの原因は「空気圧の低さ」から来るものだと、とある自転車屋に伺った事があります。
逆に適意な空気を入れていれば、そうパンクはしないとも仰っています。
面倒臭がらず、乗る前に「指でタイヤを押してみる」
それだけで随分パンクは防げるものです。
まぁパンクなどは、慣れれば10分もあれば殆ど直せるのですが・・・
(特殊な車輌でない限り)
本当は小・中学校でも、震災時の「安全指導」と共に「技術指導」もあっても良いのかな?と思います。
まぁ・・・教育現場からしたら
「これ以上仕事を増やすなヽ( `皿´ )ノ」と怒られそうですが・・・
地震の影響で電車等のインフラが届こっている現在。
最近見直されているのが「自転車」の存在。
震災後、自転車の売れ行きが好調と聞くが、電気・ガソリンに頼らない生活をどうするか。
今までは自動車をただ「便利だから」と言う理由で使用していたこと。
物流の中で「人間だけの移動」に自動車がそれほど必要なのか?
都市圏、とくに10~15㎞圏内で自家用車は必要なのか?
その1つの答えが出てきているのでは?と思います。
そこで今一度「災害に使える」自転車を考えてみる必要があります。
私が提唱したいインフラとして自転車は「折りたたみ自転車」の普及です。
縦折りの自転車は「省スペース」には望ましい
ただ走行性は・・・
前にドイツ人の方から
「日本は進んでいるね!こんなに折りたたみ自転車に乗っている人が多いなんて!!」
と聞かれたことがありました。
その時私は(;・∀・)ハッ?と・・・その後「殆どは只のファッションだ」と。
その答えに(;・∀・)ハッ?の表情のドイツの方。
走行性能が劣る折りたたみ自転車を「理由無し」に乗る方を不思議に思ったのでしょう。
(今思えば納得です)
自転車利用には交通網の整備、長距離での使用、地方での利用方法など考える事は多い。
※折りたたみ自転車はバスや電車などのインフラとの共存が前提ですが・・・
しかし緊急時に備え、社内に置き場を確保したり、各自治体で数台今回の事態に用意するなどの対策は良いのではないか。
限定される局面であると思いますが、一度考える機会になればと思います。
また都内の電車では「女性専用車輌」が普及してきていますが、私は「自転車専用」の車輌も普及すべきだと考えています。
(これは前々から色々な方に提言していることです)
オランダ、ドイツ、デンマークでは直接電車内に自転車を乗り入れられます。
(日本でも一部で存在が認められています)
この様な設備があれば「駅前駐輪」「放置自転車」の無責任が減少するのではないか?
そして気持ちよく自転車が走れる為にどうするか?
日本はアジア圏特有の「モーター車輌優遇」の国です。
これも一度精査する必要があると思います。
(道路公団の様な利権が大きく絡んでいる事は重々承知で)
震災は「何時も当たり前」が無くなり、「本当に必要なもの」を考える機会だと思います。
便利である「原子力」も絶対ではないのは重々理解できたはずです。
次は「化石燃料」も絶対では無いことを理解する機会ではないでしょうか?
もともと自転車で走る、移動することは楽しい事です。
ただ楽しく走るには、四季それぞれに色々と準備も必要です。
それは一見とても不便で面倒なことに思えます。
其処には「クーラーの効いた車内」や「効き過ぎた暖房の車内」では理解出来ない、自然のあるべき姿を見せてくれます。
冬は「寒い」
春は「暖かくなってきた」
なんの事はありません。
「あたりまえ」
もう一度今の節電の生活の中で、本当に必要なものは何か?
アクセルを踏む足から、ペダルを踏む足に変えて見るのも面白いはずです。
選択するのはその人それぞれですが。
tikitのフロントラックを取り付けてから購入予定だった
「自転車用フロントバック(取り付け金具付)」
自転車での長期旅行には必需品です。
その候補の一つとして考えていた完全防水で有名な「オルトリーブ」
ただその実物は自転車ショップを回るも殆ど店頭で取り扱っておらず、また気に入った色・形も有りませんでした。
またフロントバックとしては、些か値段が高いのも考慮する点でした。
そこで見つけたのが、イギリスの通信サイト「Wiggl」
自転車仲間に「安い」と伺っていたが、当初見た時は片言の日本語と英語表記。
支払の仕方も英表記で「こりゃ分からん・・・」と諦めていました。
しかし久々に覗いてみると「日本語OK!円OK!」の日本人歓迎のサイトになっています。
・・・ポンド安で日本人がお得意様になったのか?
さてWigglでオルトリーブのバックを見ると、日本なら2万近くする商品が9, 000円!!
(如何に関税とかあるかを考えさせられます)
早速発注してから4日ほどでイギリスから外国表記の荷物が届きました。(早っ!!)
色は落ち着いた茶系
生地はオルトリーブに珍しい艶消し
この色は見た事がない
ちなみに「Made.in.Gemany」
列記としたドイツ製品
フロントバックが届いてから3日くらい使用していますが、本当に楽です。
特に重い荷物が有る場合は、バックパック(リュック)より安定して走れます。
ちなみに何故「長期旅行」にフロントバックが必要か、理由は以下の2つ。
1.背中は放熱機関(風通しを確保する)
2.肩の血流を確保する
特に夏場の旅行でバックパックを背負うと、通常の数倍疲れます。
(これは実体験済みです→試してみると直ぐ分かります)
また身体の一部でも締め付ける行為が如何に負担をかけるか
これらを鑑みてやはりフロントバックは有ると大変便利。
まぁ形も格好いいし、オルトリーブのバックは取り外しも簡単なのも良い点です
フロントバックを2つ付けると何処かに旅行に行きたくなりますね。
さて最後に気になる「完全防水」の謳い文句。
旅行先で雨に遭うことを考えての購入でしたが、これってホントなのか?
基本雨の日は走りませんので、効果の程は分かりませんが試して見たい。
・・・で、試して見ました(風呂場で)
ちなみに当家のシャワー
かなり水圧が高いです(降水量50mmくらい)
2~3分ほどシャワーを浴びせてみましたが、水滴は付きますが中は一切濡れていません。
(ベルトはナイロン製なので濡れていますが)
これなら防水処理をしなくても下着など濡れる心配は無くなりますね。
しかしドイツ人はホントにBDを見てもドイターにせよ「自転車旅行が好きな民族」なのだと思います。
さて明日から長野は小布施での展示ですが、天候を見るにフロントバックが以外にも早く役立ちそうな予感がします。
年始の作品撮影が終わり、ふと一段落・・・
・・・っと言う訳には行きません
現在は次の展示の為の制作の日々。
そんな間でもフラフラとtikitで散歩(30~60分程度)しています。
さてtikitも昨年末に改装して1ヶ月ほど。
懸念事項のリアホイールの取り替え、変速機の交換でtikitの改装は多分これで一段落と言った所でしょうか。
(これ以上はお金が掛かるので・・・)
まず気になっていたリア(後ろ)のホイール&ハブの問題。
元々装備されていた物は回転の具合が悪く、改装するにどの様にするか?
また小径車の問題(ギア比)をどう稼ぐか?
この問題を解決する手段として「金澤輪業」のカプレオ・リアホイールを購入。
このシールドが施されたハブは本当に良く回る。
(指で回すだけで明らかに違いが分かる!)
流石MADE.IN.JAPAN!!
また金澤輪業さんは色、スポークなどを選べて痛い所に手が届く。
何気にエアロスポーク
※ただラチェット音が「チィキュ!チィキュ!」とカンパ音なのは気になっています。
変速機は元々付いていたのはスラムのグリップシフト。
(グリップを捻ると変速するシステム)
実は私、グリップシフトが嫌いなんです。
どうも変速呼吸が2~3遅れる感じがして、自転車との意思の疎通が滞る感じが嫌だった。
それをラビットシフト(指押し)の物に変更。
選択したコンポネートは小径車専用シマノ「カプレオ2011版」
実は2011年版は気なっていた点が改良が成されたのも購入する理由。
改良されたカプレオ・リアディレーラーはシマノ製のシャドー式
(幅を取らないのが特徴)
一度どのような構造になっているか手に取って見たかった
シャドー式の取り付けは初めてなので色々と試行錯誤でしたが、取り付け後の変速には問題なく実に快適。
あと元々リアディレーラーに付いていたプーリー(ギア歯)の回転が悪いので、シールドベアリングの物に交換。
さて改装して若干計量化(スリム)になりました。
リアホイール旧1156g→新1016g
リアディレーラー旧254g→新228g
あとは在庫にあったグリップエンドを付けて完成。
角(つの)を付けると攻撃的になりますね
フレームとの色の相性も良いのでは?
これで不満な点がほぼ改良されました
実際走っていて足を引っ張られる感じが無くなって快適そのもの。
初めからこの仕様なら良かったのに・・・と思わせる。
またこの設定にして「本気で走る事」が必要なのか?と新しい提示(発見)がありました。
青空の下で18~20㎞くらい、ゆっくり走るのも何とも散歩気分で楽しい。
どうも生き急いでいた感じが浄化される。
30歳も半ば、まぁゆっくり行きましょう。
そんな「ホッ」とする提示が新しい表現を生み出すような感じがしています。
(でも締め切りは待ってくれませんがね)
埼玉は春日部市にある「首都圏外郭放水路」
日本最大の地下貯水機能を見学に行くことに。
(ちなみに事前の予約が必要)
前々からその容貌を地下神殿など言われている「巨大建造物」が好きな私にはワクワクな場所です。
さて相棒のtikitを連れて春日部市まで。
そこから先、外郭放水路までは近くの駅からでも歩くのは少々大変な所にあります。
天気の良い中をスス~~イとサイクリング気分で首都圏外郭放水路に到着
説明は13時からの回でしたが、こんなお昼時、見学に来ている方は団体の老人会の方々。
老人会の中に一人若者(?)
こんな昼から優雅に見学など白い目・・・と言う事はなく、一時間半ほどの見学会。
説明のお姉さんから、この土地の立地条件、建設に至るまでの経緯DVD、模型を使っての施設説明と、何やら小学校の社会科見学の気分。
(実際多くの子供達が社会科見学に来ている)
また利根川から江戸川を跨ぐ途轍もなくデカイ施設ですが、建築費2300億円ほど。
説明を聞きながら「子供手当で10個同じ施設が出来るのかぁ」とか「F22戦闘機10機分かぁ」とか考えていました。
さて此処からお待ちかねの「地下貯水溝」へ行くのですが、地下110段以上の階段を上り下りして行く事になります。
(お年寄りの方の何人かは参加をリタイヤしてましたね)
さて厳重な扉をくぐり、階段を下った先には・・・
おおぉ~!!
デカイ!!!
ちなみに人と対比するとこんな感じ
併設されている貯水路こちらもデカイ!!
なぜこんな作りにしたかは、地下からの水圧で地盤が持ち上がるのを防ぐためとか。
この巨大な貯水路が一杯になる事は無いそうですが、2009年のゲリラ豪雨ではかなり溜まったのだとか。
まぁ日本の技術の偉大さと片鱗を見せつける施設です。
やはり日本の技術者さん達は偉い!!
見学時間は10分ほど、建造物を見ながら「何か作品に生かせるか?」
こう言う場所での展示をするならどうするか?
色々考えながら使えそうなアイデアは幾つか頭に入れておきました。
さて帰りの長い階段を登りながら、公共事業(インフラ整備)はとても大切だと再認識。
また技術は本当に一丁一石では出来ない(宇宙開発も)ため、一見無駄とも思える所に如何に投資できるか。
その先見の明があるのが先進国ではないか?と。
忘れていたが放水路脇の江戸川には長いサイクルロードが併設されている。
(帰って調べたら葛西臨海公園まで続いていた)
ここから下っていけば何処に行くのか?
正直ワクワク冒険気分がしましたが、明るい内に帰れなくなったら困るので、寒くなってきた道を素直に春日部駅までサイクル。
さて今年はこれが旅行納めかな?
あとは隠って制作三昧ですが、新たに取り付けたパーツの具合が良いので、そちらもインプレ出来ればと思ってます。
(時間がある時に)