どうなっているのでしょうね?
大変気になります。
幕張には毎年これを取材する以外には来ませんが、久々の千葉県。
海浜幕張を降りると「千葉ロッテ」と「ハングル文字」にイラッとしながら、トコトコと会場へ。
14時からの開場でしたが、まず試乗受付の人数が多く驚き。
サイクルモードは毎年来てますが、試乗パスをもらうのにこんなに並んだのは初めて・・・
昨今「自転車ブーム」なんて煽るメディアもありますが、そうなんだ!と勘違いする光景。
さて14時半頃入場しましたが、なんか去年より更に出展数が少ないような・・・
それでも海外ブランドの試乗には長蛇の列。
LOOK、ピナレロ、ビアンキ等を冷やかしながら、取り敢えず目に止まった物を見て回る。
まず今年気になるメーカーの1つ「カンパニョーロ」
今年末にカンパ(変速機メーカー)がシマノの電動変速機に遅れる事2年、欧州でようやく電動変速機を発表し、今回日本で公開するはずが会場には試作品もなく、唯々残念。
(もしかしたら土・日曜で発表があるかも)
取り敢えず「買うこと」も「障る事」も無いであろう高嶺の花・・・ カンパの最上位変速機「スーパーレコード」の感触を確かめる。
ちなみにスーパーレコード一式32万円ほど・・・昔はもっと高かった
まぁ好みもありますが、やはりシマノの方が「カチッ」と変速が決まると思います。
カンパ・シマノのどちらか選ぶなら、私なら迷わず「DURA-ACE(シマノロードの最上位変速機)」を選びます。
しかし会場を見て回るも・・・余りに去年より見る物がなく、正に流し見になってしまいがち。
大阪会場は更に出展が少ないので、目当てのメーカーが無いと意味がないかもしれません。
今回はむしろアパレル関係やバックなどの備品等の展示が自転車を見るより面白い。
展示では自転車主張していない普段使いにデザインの良いものも幾つか見かけました。
(特に女性ものはおしゃれになってますね)
こう言うのを見ると、自転車の入口が低くなっている事を実感します。
防水バックのオルトリーブ
一個は欲しいアイテムです
塗装が美しいストライダ
絵描きなんで、ついつい塗装に目が行きます
遊び心がありますね
さてせっかく並んでもらった試乗パスですが、まず気になる1つPacific社の「Carry-Me」
都内で使用するなら一台あっても良いかな?と思っていた一台。
まさに「ご近所用」ですが、思ったより走りが軽いのを体感出来たのは収穫。
ちょっとマジ漕ぎしたら「グラッ」と揺れて怖かったのも、少し考慮する必要がある自転車でした。
あとは気になる物と言えばシマノ(変速機メーカー)が今年出した内装変速機ALFINEの11段変速機。
シマノの担当者には色々とコンセプトなど聞けて面白かったが、内装は泥汚れなどの影響が受けにくいNOメンテナンスの利点は大きい。
ただ軽くなったとは言え・・・若干重いか?(値段も重い・・・)
これも搭載された試乗車があれば良かったのですけど。
2時間も見て回っての感想は、今年はマイナーチェンジの印象が強い。
毎年オリジナルのコンセプトを持っている会社も多く、幾つか「これは面白い発想」と思えるものがあるが、今回はそれが殆どなかった。
それでも今年の一押しは近藤機械製作所のハブ「GOKISO」
これは本当にばったり出会った、今回驚きのプライスと言える商品。
小さなハブに実に多くのアイデアが盛り込まれた、正にMEDA・IN・JAPANと言える機具。
詳しくはWebサイトで見てもらえると分かると思う。
久々に心底「欲しい」と思えるアイテム。あとはお値段が幾らするのか?
聞き忘れた・・・
さて今年はスペシャライズドも無ければ、キャノンデールもBMCも無い、ロードフレームのメーカーで興味のあるメーカーはほぼ全滅。
後は長期旅行に欲しいと思っていた「ランドナー(旅行用自転車)」
本来自転車はオーダーで作ってもらうのが一番良いのだが、フレームビルダーに頼むと半年待ちと大金が掛かるのが定石。
ただ国内のメーカーならpanasonic(パナソニック)が短期間のオーダーで作ってくれる。
panasonic?
そう聞くと家電のイメージが先行するが、panasonic=松下電器が自転車制作では老舗なのは自転車業界なら常識。
これは松下幸之助が幼少期に自転車屋に丁稚奉公していたことも大きいのだが、その技術力は素晴らしい物が多い。
(チタン加工などパナソニック=日本製と言えるお家芸)
その旅行車の中のセミオーダーのOSD6に試乗。
13㎏の車体は正直重いか?と思ったが、太いタイヤとクロモリの剛性あるフレームとの相性は抜群。
思いのほか楽に走れるので「これなら北海道も楽に走れるなぁ~」と物欲が沸々と。
昨今長期旅行に行けていないので、時間とお金に余裕が出来たら、これに乗って1~2ヶ月の自転車旅行は悪くない・・・
どこか気持ちが楽しくなる自転車です。
外も暗くなって、3時間程で切り上げましたが、今年は少々不作と言える展示会でした。
しかし見る物は少ないとは言え、やはり国内最大の展示会。
GOKISOのような日の当たらないが素晴らしい製品(私の作品の様な)も見つける事ができて、いやはや日本の技術力と創造性の底力を感じる事が、何よりの収穫でした。
帰りの車内で色々とアイデアをグラグラと練っていましたが、やはりこう言う展示を見ると一度で良いので大阪のシマノ本社の工場を見学してみたいものです。
(有名な作家になったら見せてくれるのでは?)
最近は15時過ぎると寒くなることが多く、ヒタヒタと冬の予感
自転車で走る際も、一枚ウインドブレーカーを持って行くか?
はたまた軽めの上着を着るかで悩ましい季節です。
(来月は手袋も必要になるか?)
さて相変わらず都内は走りにくいと感じる。
特に路上駐車は車だけでなく、自転車にとっても「害悪」以外の何者でもない。
そんな中で見つけた記事がこちら。
自転車レーン:6600キロ可能 主要道8割に設置容易
あぁ~・・・当たり前の事をやっと議論するんですね。
今は机上の空論ですが、今後この議題が現実するよう、谷垣さんみたいな「自転車マニア」には頑張ってもらいたい。
勿論、私も引き続き世論には訴えて行きますがね。
あとは「自転車の講習・免許制」と「自転車の重量税」が追加されると、この国の自転車事情も「先進国」と言えるようになりますね。
(何をもって先進国とするかは長くなるんで割愛)
自転車道の前例としてデンマークやオランダが挙げられますが、やはり一度は自身で体験してみたい。
そこで感じた空気はどの様な形で作品に還ってくるのか?
そんな事を考えていると、ふと本屋で見つけた雑誌が今の癒しになっています。
(しかし先立つものが無いので海外旅行は難しい・・・)
海外での展示や評価など、夢は大きくに心に在りますが、つくづく「時間とマネー」のバランスは難しいと実感する日々です。
雨降ってから、一気に秋めいてきました
今日は曇り気味ではあるが、少々肌寒い感じが「自転車日和」
久々にマジモード(レーパン&ジャージ)で河川敷に。
ナイトランは随分走っていましたが、やはり昼の明るい時期に走るのは気持ち良い。
特に視界が開けているので「思いッきり踏める」
ハンドルをグイグイと引きつけ、前傾姿勢のダンシング。
風を切り裂く全て拾う聴覚
反射を捉える鋭利な嗅覚とそれらを洞察する視覚が頭で回転する感覚。
直線に入れば、ペダルを壊すくらい踏み込む。
いや「ペダルをぶち壊す」
この「ロードレーサーで走る」と言う感覚を久々に感じる事ができました。
やはり視界が暗いと、どうしても流す感じになっていたなぁ~と実感。
(まぁ普通怖くて踏めませんがね)
まぁホントこの感覚は真夏の間、随分ご無沙汰していたなぁと。
動物的に攻撃的な感覚が薄まると、比例して描いているものも「緩い」感じが出てきます。
緩い絵も良いのですが、久々に感じたこの攻撃性は大切にしたい。
あとこの気候は、これだけ走っても汗をかかないのも有り難い。
そして昼から社会人を横目に道を独り占め感が、又良い
(意地悪い発想ですが・・・これには勤めていた時分に「自由に走れない・描けない」ストレスが未だ根底にあり、作品に随分悪影響を与えていたジレンマが根強く残ってる証拠ですね)
やはり作り手は攻めてこその世界。
展示も近づいてきて、今は自転車レースで言う「ゴール前のスプリント」
傍観者を蹴散らし、真っ先にゴールラインに飛び込む。作品を前に最後の一漕ぎです。
帰って見たらハンドルが下に曲がっていました
どんだけ振り回したのか・・・
ちょっと調べ物をしていたら、こんな記事を見付けました。
折り畳み自転車で重傷事故2件 ハンドル折損、消費者庁
実はこのA-bike 、巷で見かけて気になっていました。
重量5.5~5.7㎏は大変魅力的な重量です。
ただ構造的にどうなのか
そして随所に使われているプラチィックな素材も疑問がありました。
そして「made.in.China」
結果的にやはりと言うか・・・パチモン(偽造)大国。
ちょっと調べると、出るわ出るわの粗悪品、偽物自転車の数々
前に挙げた「一万円の自転車」の記事。
結局そこに行き着きます。
これは自転車に限らず、使う道具は「作る側」の意図や目的「使う側」の知識や技量が伴って、初めて道具として価値が出る。
(これは絵画にも言えること)
例を挙げるなら、巷で100万もするロード自転車を持っているオッサンを見かけるが、その
自転車を見ても正直全く羨ましくない。
100万と言う自転車の価値は「レース機材」としての価値。
その道具(自転車)をレース競技に使うなら意味があるが、所有満足だけの「オブジェ」ならランスとTREKの職人に謝れと。
むしろ身体を絞ってから、使う目的に合わせて使用するのが「100万の自転車」の価値。
使い方を間違った高価な道具程、可哀想なものはありません。
だから私も上級者用の自転車に乗る資格が無い。
それを購入したなら「目的に合わせた価値」を自身が作り出さなくてならないからだ。
「そんな堅苦しく考えなくても良いんじゃないの?」
そんな事を言われた事もありましたが、そのような方(傍観者)は意味も知らず、苦心して作った方々の心意気も酌めない、正に無知なる評論家。
その様な方と「作り出す者」である私を同列に語って欲しくもない。
だから筆一本でも大切に使ってやりたい。
良い道具は、その「道具の価値」を作ってくれた職人の心根も合わせて、使わせて頂くのが「保有者」の義務なのだと。
そして今回それを心底考えさせてくれたA-bike。
今後購入する事は無いが、何時もの反面教師Chinaと合わせて感謝、感謝。