長い間「旅に出たいなぁ~」と思い続けていました。
で、今回は「空の高い所で美味いビールを飲みたい」
「武田信玄の足跡を辿る」をテーマに自転車で出発することに。
朝4時後半の電車に乗ろうとしましたが、朝からお腹の具合が悪く、スタートから出遅れ。
(なんか旅の始まりは何時もこんな感じ)
しかし運良く八王子で松本まで乗り換えなしの一本電車があったので飛び乗る。
ここからは4時間ほど「ゴトゴト」と揺られながら松本まで。
急げば特急とか使いますが、自転車の旅は「のんびり」が基本。
土地の風景・風土を自分のペースで見て回る。
こう言った思考がホント製作にも多大な影響を与えます。
途中の富士見・見渡す限り山!山!山!
いやぁ~半そででは寒いんですが…
しかし昔、武田軍の行軍はこの山越えを幾つも行っていたのか…
甲府を出てからはホントに葡萄畑がいつまでも続く。
(静岡の茶畑に通ずる所あり)
なるほど…これがワインの原料になるのか…
車中にてそんな事を色々考えている内に「松本」到着。
松本城は私用で近くまで来る度「見てみたい」と思っていた国宝の城。
松本駅で観光案内所で地図をもらい、いざ!出陣!!
駅からお城まではちょっとあるので自転車移動はお勧め。
で、走ることしばらく…
間違ってこちらから入っていきました。
うおぉ~~デカイ…
そしてなんと勇壮で美しい天守。
堀の周りは市民の憩いの場になっていまして、一服してから城内へ。
中の写真はありませんが、ぜひ一度見てみる価値あり!!
まさに国宝!!
天守閣までの道のりは日本建築の凄さをまざまざと見ることが出来ました。
天守閣で気持ちいい風に吹かれ、時の重みを感じて帰陣。
お昼時にはお腹の調子も良くなってきたので、信州の蕎麦を突付くことに。
ちょっと贅沢に「天ぷら蕎麦」
老舗120年との事ですが、味はまぁ蕎麦(って感想しかないです)
天ぷらは揚げたてで美味しかったです。
さて松本を後にして、今度は諏訪湖を見たいと思っていたので「上諏訪」まで移動。
ここでも駅前で観光マップをもらい、諏訪湖途中の「高島城」を見学に。
高島城…概観はカッコいいのですが、中はただの資料館。
おまけに建築構造は鉄筋…
伏見城を見に行った時と同じ「ガックリ」感が…
でも天守閣からの眺めは良いです。
諏訪氏もこうして天守から諏訪湖を眺め、武田軍と相対していたのか思うと感慨深い。
帰りは諏訪大社にて先々の事をお祈り。
(大社までの途中、道に迷って小学生に道先を教えてもらう事に…)
森に囲まれている上諏訪の本社は、平日にも関わらず多くの参拝者が来てました。
この辺りには諏訪の信仰の厚い人々が多いと実感。
さてここまで走ってくると足もバテバテ。
今夜はさっさと宿に行くか…と小淵沢から八ヶ岳の清里まで。
しかしここからのローカル線…本数が少なく暫し待たされることに。
高原の清里は星が綺麗に見える所でも有名。
(国立の天体観測所が近くにある)
また日本一のビール職人が作る「タッチダウンビール」がお目当てで来る方も。
生憎と今回は台風の影響か空は曇り。
(宿のお婆ちゃん曰く、二日前が綺麗に見えたとの事)
星は見れませんでしたが、今夜はこのタッチダウンビールを片手にマッタリ寛ぐ。
もちろん全てある4種類のビールは飲みました。
今回は四種類!隠しダネも有り
スタートは「デュンケル」
腸詰め盛り合わせは美味!!
ここの腸詰めも誠に美味なんですが、お勧めは「ブロッコリーのピクルス」
程よい酸味と香りにビールが止まりません。
(ピクルスの汁をガーリックトーストに漬けてもGOOD)
マッタリとビール片手に作品のことを考えていると、店長さんが仕込み途中の秋・冬限定の「アルト」を飲ませてくれる事に。
(アルトは飲めないんですか?とか途中で聞いていた為、気を利かせてくれました)
仕込み途中の一次発酵のビール(ビールになりかけのもの)を飲むのは初めて。
まだ甘さが残る麦汁は確かに「これからビールになります」と主張していて面白い。
さすがに少々飲み過ぎたか(?)帰りは千鳥足で宿でバタンキュー
高原の澄んだ空気を満喫して今夜は就寝。
でも窓を開けていたら夜はかなり寒かった…
(途中おきて閉めました)
さて明日は国立観測所から甲府に向かいます。
華波の会が始まって、足繁く通う東京駅。
(基本自転車で移動なんでJRは分からんのですよ)
最近気になって仕方ないポスターがこちら。
自転車輪行が流行ってきたのか?
またポスターのような不埒者が多数居て、急遽JRが張り出したのか?
実は三越までの道程、右側走行(逆走)の爆走自転車がベルを「チィリーーーン!!チィリーーーーーン!!」と鳴らしまくってあわや牽かれそうに
歩道は歩行者が最優先。
歩道を走る際、自転車は走らせて頂いていると言う気持ちで居て欲しい。
(基本歩道は走らないが原則)
逆に車道は自転車が本来最優先なんですから。
ホント「社会のルールは守りましょうよ」と強く叫びたいです。
我々自転車乗りがマナー良く交通ルールを守れば、巡り巡って自転車専用道路とかって話しになるんですから。
豚インフルエンザの影響で外出は出来るだけ控えていましたが、渋谷のアップリンクXで「ロード・トゥ・ルーベ」の上映延期を見つけて出動。
パリ~ルーベを走る「クラッシックの女王」と言われる自転車レース。
昔に作られた石畳の上を走る事で知られるレースです。
一般の方なら「優雅な石畳を走るイメージ」でしょうか?
でもその実昔(ナポレオンの時代)から変わらない状態の石畳の道。
道とは名ばかりの正に悪路!!
昔パリの凱旋門で見たガタガタの石畳の道。
あれを自転車で走破する事を考えると「無理」としか考えられない。
パリ~ルーベの別名は「北の地獄」
完走する事が褒められる自転車レースのドキュメンタリー映画。
観た感想として他のレースでは味わえない「冒険心」が満ちあふれていました。
小生の中では戦略的なイメージのある自転車ですが、この「パリ~ルーベ」は正に別物。
己の身一つで自転車と共に悪路を制覇する。
落車の恐怖や雨、泥に塗れ突き進む。
何か勇気を試されているような感じを受けました。
このレースがヨーロッパの人達に愛され続けるのは「騎士道」のような物が有るのではと。
また映像を見ていて、自分の作品に通じる物も多々見つかりました。
このような光景を目の当たりにしている。
なるほどヨーロッパ圏の方に作品の受けが良いのも納得です。
帰りは暑いので昼からパブで一杯飲みながら思考整理
昼から飲めるのは最高!!
あとは現在行われている知人関係の画廊を見て回る。
gallery-shorewood 金木正子展(~6月18日まで)
ギャラリー和田 伴戸玲伊子さん(~30日まで)
特に判戸さんとは久々の顔合わせ。
(何年以来かな・・・??)
前の職場を早期に退職なされてからの活躍、やはり出来る方は違いますね。
色々と作家として貴重なご意見を賜れ、勉強になりました。
さて小生も先々を見つめて、創作活動を進めて行かなければ。
ルーベの悪路を突き進む、あの騎士ように。
13日に長野の搬出から帰ってきて、気付けば10日が過ぎていた
・・・いや
・・・・ホント
・・・・・・自分でも良く分からないうちに時間が過ぎている。
頼まれ仕事を全て終わらせ、やっと自分の時間が戻ってきました。
今日は現在開催されている「Tour of Japan2009」の最終ステージが大井埠頭で開催中。
いざ!大井埠頭へ!!
・・・・と思っていましたが
しかし生憎の雨。
う~ん・・・自転車で行く予定が・・・
(なんか今日寒いしねぇ)
仕方なく今年は東京MXの放送を家で見る事に
(表彰でグレッグ・レモンが来ていて驚き)
来年小生は、この大会は伊豆か富士山の山岳ステージを見たいなぁ~とか思っています。
大会に出る外国人選手は正直・・・ですが、選手にとっては登竜門的な大会です。
日本人もこの大会からツールやジロで活躍する選手が出てきて欲しいものです。
現在イタリアでは「ジロ・イタリア2009」が開催中。
こちらは開催100周年で熱い戦いが行われています。
このレベルの大会が100年も続いている事に、ヨーロッパ社会に自転車文化が根付いている事が良く分かります。
今大会ジロで応援中のバッソはトップから3分差の現在6位
う~ん今年の優勝は難しいでしょう。
これから7月は「ツール・ド・フランス」そして「ブエルタ・ア・エスパーニャ」へ
自転車レースが一番盛り上がる夏の季節を迎えます。
いずれはこの「世界最高峰」と言われる大会を観戦取材に行きたいものです。