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『自転車』を主題に日本画制作をする作家Blog
先月はどうも不調な日が続きましたが、その最中体調の良い時に観てきた「自転車映画」


僕たちのバイシクル・ロード、7大陸900日
http://bicycleroad.jp/index.html


上映館が余りに少ない、全くマイナーな作品。
私はその様な作品を好んで観に行くことがあります。(取材の意味もあります)


さて絵描きには余りご縁の無い「東京都写真美術館」

900-1.jpg
寒い日だったのを覚えています(;Д;)
 
巷に蔓延る「豪華な機材のみ」を傲る「素人の写真家(モドキ)」が大嫌いな私には足繁く場所では無いでしょう。
館内の上映施設は簡素ですが、上映作品の900日・自転車で旅するとはどの様な感覚か?
実に興味が沸きますヽ(*´∀`)ノ キャッホーイ!!


映画の内容は、二人のイギリス人が就職前の時間に自分の存在を探す。
(まさか本人達も900日も・・・と思ったでしょう( ^ω^ )ニコニコ)
その誰も出来ない事をする手段として「自転車で7大陸を走る」と言うストーリー。

・・・まず!!ハッキリ言って「自転車で旅行した方」以外に全くお勧め出来ません。

ただ少しでも自転車で旅行した方には訴えかける物が多分にあります。
(共感する部分が多いからです)

路面が少しでも荒れるとホントに走りにくい(身体で体感する)
暑ければ体力を奪われ、寒ければ足が動かない。(人体の不自由を知る)
追い風を願い、向かい風に悪態を付く(自然・地球と言うものを体感する)
暖かい食事はどれだけ心を和ませるか(逆に簡素な食事は心も萎える)
等々・・・

原始的な「人間である事」の楽しさ。
その面白さを自転車での旅は多くを学ばせてくれます。

最長40日程度の自転車旅行しかしてない私ですが、その楽しさ、苦しさを共有し感じる事ができるのは、彼らも又全ての自転車で旅をする人々と同じ悦びを表現できているから。
アクシデントには「あぁ~そうだよね」とか「やっぱりなぁ~」の共有は旅をした者にしか解らない匂いがあります。
(やはり男の子は旅をさせるべきですね( ̄ー+ ̄)キラリ)

900-2.jpg
さて上映後は無性に長期旅行に行きたくなりましたヽ(`Д´)ノ
(直ぐ感化されるのは子供な証拠)


やはり人に何かを訴えかけるには「体感したこと」が最高の画題だと再認識できました。
だから自転車を連れての旅は必ず(必須!)しなければならない。

さて、日本地図を広げると、まだまだ行ったことが無い土地が多々あります。
(世界地図ならなおさらです)
死ぬまでに何処まで自転車で旅が出来るのか???
900日とは逝かずも、多くの大地にその足跡を残し、その体感を作品に残せたら作家冥利に尽きます。

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先月からBLOGを更新出来ず、間が開いても見に来てくれた方々。
本当にありがとうございます。

先月11月は厄月と言うべき月でした。

長い間繰り返し苦しめられた「疲労の風邪」
久しく忘れていた「時間に縛られた勤め」

それらが1ヶ月少々。
その間に、本当に「自由に時間を使って」絵を描くことの悦びを実感(思い起こす)期日になりました。

先月思い出す事は・・・
体調が悪くなれば、描きたいと望んでもイメージ(想像力)が全く出ない事。
期日が迫り、頭は「何か作らねば」と焦っても、本当に何も動かない、動けない。
また他に時間を取られれば、制作時間が殆ど出来ない。
深夜、明日の事を考えれば「調子が良くても」筆を置かなければ成らないこと。
(これがどれほど悔しいか(´Д⊂ヽ

これらは作家として全く「生きている意味」が見出せない。
作る者として「生ける屍」とした言えない情況でした。

基本的に絵描きは「個人事業主」です。
体調が悪い
調子が乗らない
主題(方向性)が見つからない 

等々

そんな事は世間では「自己責任」の一言で卓上から放置されます。

その中で「絶対にして対を成さない個」を生み出す。

結して世界中の誰も「私と同じ絵」を描くことを出来ないと強く想う。
ゆえに全てを想像し、形作る者であり続ける。
作る過程はさながら「世界地図を作り出す行程」
自分が皇帝や王、いや・・・神とも成れる時。

箱庭である画面の絶対的な創造神。
そう錯覚するは度々あります。
それが孤高にして至高の存在を意味する「作家」

そんな神であるべき至高の存在に至れないなら、作家は只の愚者。

また風邪で寝込んでいた時、久々に思い出した事が有ります。

ある作家が「私は忙しく土日しが制作が出来ない」
そんな中でも堂々と「私はこんなに頑張っている( `ω´*)キリッ」
※井上君は時間があるのに、その程度しか作画枚数が出来ないかとお叱りに。

その時の私が何を思ったか・・・

怒り?
はたまた反省??
少ない時間で作れる憧れですか????

私が想ったのは「・・・何とも不幸な人だな」・・・と。
(これは過去の自分を重ねて)

一週間の内、土日、しかも100%使える時間など僅かです。

「土日しか描ける時間がない」

その慌ただしい最中、

前より多くの取材をして
新たな作画のイメージを作り
適正の紙等々の材質を選定し
描きやすい下地を作り
下図(イメージ画)を作り
本画(画面)に興して色を配色し
最高の画面構成して

誰も見た事の無い作品を作る。

・・・成る程、この人の絵が変わり映えのない「何処かで見たような絵」なのは、その様な事か。
(結局惰性なんです=魅力が無い)


作り出すと言う行為をバカにするな(# ゚Д゚)


想像を絶する苦悩の中で「画面を作る」
その様な楽な「惰性」の中で出来る訳があり得るはずがない。

その行為は莫大な経験と多大な実験に裏付けられた「時間の無駄」の上に成り立つ。
結して一丁一石成り立つ物ではない
(一過性の物はあり得るかも知れないが)

常に新たな表現を模索すれば、自然と時間に比例します。
(逆に切迫した時間しか無ければ惰性の表現を繰り返す事しか出来ません)
※時間があれば良い絵が描ける訳では無い=その話はまた別に。

私の知人に、「前回(前の絵)と同じ事(技法)をしない」と言う方がいます。
正直、私に取っては当たり前の事ですが、この事(表現の挑戦)をしない作家のなんと多いことか・・・

連作ならいざ知らず、常に「次に何が(表現)出来るか?」
プラス+の表現、先のをする行為をしない。
(きっと挑戦する事を怖れているのでしょう( ´,_ゝ`)プッ)
売れる、売れないと目御前の小事にばかり目を向け、狭地で受け入れられる物しか作らない愚か者。
(正に負の連鎖です)

絶対的な自己主張。
その折れないエゴ、推し進めるエゴ、絶対的エゴイストのみが最終的に世界を遇する存在に成る。

何故此処に至ろうしないのか?

小物(敢えてこう言わせて頂く)の感覚は良く解りません。


私は今後10年は「ある程度の貧困」は覚悟しています。
ただ作家としての貧困(惰性の愚者)として生きていくつもりは無い。

体調を万全に、むしろ体調不良も作画に生かせるように出来るよう。
やはり体調&時間が優雅な方が作画も自転車も楽しいのですから。

27cbfc15.jpeg
古い技法(マイナス)もプラスにするのが作家です(ノ´∀`*)

 
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※今回は少々長文&写真多め(写真はクリックで拡大します)
4日はサイクルモード2011を取材に幕張まで(遠いなぁ)

一年に一度の自転車最大の見本市に、初日からかなりの人手が・・・
(これ日曜どれくらい混み合うのでしょうか?)

ちなみにサイクルモードで試乗も楽しみたい方は
①事前にHPから試乗の申込用紙を記入して(会場での記入は面倒)
②myヘルメットは持って行くとGood(使い回しが嫌な人は特に)
③ウエットテッシュが有ると更にGood(気分の問題)


さて15時からの展示会ですが、、、人多いですねΣ(´∀`;)
並ぶのは苦にならないのですが、人ゴミが苦手な私としては・・・

・・・これも「取材」

そう言い聞かせて、いざサイクルモード2011へヽ(`Д´)ノ

kaijyao.jpg kaijyao2.jpg
・・・もう既に人が・・・ 
相変わらず外国メーカーのディスプレイは派手

初めに会場の配置図をもらって、暫し長考のち移動。
今年もスペシャライズドやBMC、はたはジャイアントなどの大手メーカーが出展していない現状には、ユーロバイクとの格差・・・
日本の自転車文化への軽視を感じ取ってしまいます。

その中でも今年目新しかったのは「オランダ大使館」

orada.jpg
まさか自転車先進国からの出展は嬉しい限りヾ(*´∀`*)ノ

orada2.jpg
特にこの「子供乗せ」自転車
 
早くこの様な自転車が、悠然と走れる国作り・インフラ整備が進む国家になればと夢想してしまいます。

初めは外国メーカーのブースをグルっと一回り。
相変わらず塗装ペイントのセンスは、国内のメーカーも見習って欲しい点が多々あります。
(この感覚・・・まぁ私ならこうするな( ´ー`)って所もありますが)

look.jpg
日の丸ペイントのLOOK695
こう言う遊び心は大切ですねv(´∀`*v)ピース
 
そんな中でのイタリアメーカー「Pinarello(ピナレロ)」のレトロバイク。

heddo2.jpg heddo.jpg
この古いヘッドマーク・・・デザインが格好いい
 
昔から良く思っていましたが「自転車のヘッドマーク」
最近はプリントシールの物が多くて・・・凄く残念に思っていました(´・ω・`)
またピナレロも今のデザイン含め、最近のヘッドロゴは格好悪いのが多いヽ(`Д´#)ノ
バイクデザインだけでなく、メーカーの顔である「ヘッドマーク」
もう少し(格好良く)考えて頂きたいと。
※私的にはビアンキやラレーの古いデザインが格好いいと思います。

外国(EU)メーカーを回って、次に向かったのは日米その他。
まず最初に目に付いたPacific(パシフィック)社のCARRY ME(キャリー・ミー)

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都内周りで欲しいかなぁ~と考えていた自転車。
マット・ブラックの塗装が格好良かった(´∀`*)

開きがあったので早速試乗です。
さてグルりと試乗コースを周回して・・・
ちょっと段差で・・・うわぁ!!ウイリーかよぉ(;゚ Д゚) …!?
流石8インチのタイヤ・・・段差に弱っ!!
剛性は随分良くなっているが、ブレーキの脆弱さと段差の弱さを考えると、再校正の必要がありますね。

で、次は同じ縦折り式のSTRIDA(ストライダ)を試乗。

06d7e60f.jpeg
こちらはブレーキがディスク型とあって、制動性は良いです。
 
走ってみても、少々窮屈な体制ですが走行性能は悪く有りません。(16インチですから)
ただ車重量は重い・・・(;><)

各ブースを見学しながら、次は折りたたみ自転車の代名詞「ブロンプトン」
コンパクトな折りたたみ自転車が欲しい人には最高の自転車です。

ae9c8498.jpeg
そのブロンプトンのハンドルが真っ直ぐの物。(ストレートハンドル)

乗ったことが無いので試乗してみました。
・・・う~ん・・・
なんだろ?
良いのですが、もの凄く良くない。(期待した程ではない?)
これならノーマルの物がポジション的に良い様な気がしました。

その後は各メーカーの面白そうな所を「嗅覚」に任せて見学。

bure-ki.jpg
ロードバイクにディスクブレーキ(邪道?)
キャリパーブレーキからの変革はありか??

moku.jpg
木製のアイテム達
材質の探求は日本メーカーの面白い所

titan1.jpg titan2.jpg
こちらはチタン加工のメーカー「Titania」
Panasonicだけでなく、チタン加工をこれほど美しく溶接するのは至難の技。

retoro.jpg
こう言ったレトロバイクも最近は気になっています。

bentu1.jpg bentu2.jpg
??
なんとメルセベス・ベンツの子供自転車。
これを購入する親の顔が見て見たい(;゚ Д゚) …

habudainamo.jpg
ハブダイナモも大夫お安くなってきました。(3万円強)

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60万円近いチタン&カーボンの電動アシスト自転車( ゚д゚)
・・・こんなアホなコンセプトの自転車を作れるのがPanasonicの強み
確かに走りは楽でしたが、このアイデアに完敗
 

そんな中、去年から気になっていた、ハブメーカーの「GOKISO」

gokiso2.jpg
一般販売もしていない、目立たないが職人気質を感じていたメーカーです。
(画家の嗅覚で)
 
実際、ごく僅かに試験販売しかしていないとの事で、その実力は未知数。
でも今年は試乗車も用意して、その一部を体感出来ます。

gokiso1.jpg
メーカーの用意した自転車が少々サイズが大きかったのですが・・・
そのGOKISO組込のホイールの実力は・・・

・・・気持ち悪!!Σ(゚Д゚;)

なんじゃ!!このヌルヌル感!!!
滑る感覚ではなく「ぬるぅーーー」と進む感じ。
変!正に変な感じがする。(お尻がムズかゆい)

走行後、メーカーの人と暫しその辺りを質問&討議。
その話の中で面白かったのが、地球に例えてのベアリング精度のこだわり。

「一流メーカーさんのベアリング、地球に換算してエベレスト程度の突起があるんですわ」
・・・ふむ、地球規模なら標高7000mも本当に微々たる物。
「で、ウチのベアリング、地球換算で奈良の大仏ほどなんですわ」
・・・・(゚Д゚ )ハァ??
・・・・それ殆ど突起が無いに等しいんではないんでか??
「でも、まぁその上があって、それ宇宙航空レベルの話なんですけど(笑)」

変態や!!!このメーカー!!変態やΣ(・∀・|||)ゲッ!!

その他、アホみたいな精度の話を幾つか聞いて、大変楽しませてもらいました。
(ちなみにハブ前後だけで15万との事.∵・(゚ε゚ )ブッ!!)
その「こだわり」に日本の技術メーカーの物作りの誇りが垣間見えました。
※必要無い程のこだわり=だから日本の技術屋は面白い

技術屋なら忘れてはいけない、日本が誇る自転車メーカー「SHIMANO」

simano1.jpg
毎年大きなブースを確保しています
 
今年も幾つか面白い物が出ています。
その中でも「電動シフト(電動変速機)」は今後の変速機器の感覚を多いに変える可能性があります。(試乗して改めて使ってみたい物と思いました)

simano3.jpg simano2.jpg
今年はULTEGRA (アルティグラ)の電動は普及の予感

simano4.jpg simano5.jpg
内装変速11段のALFINE
ハブの重量は少々感じますが、ノーメンテナンスでディスクブレーキ。
こう言った発想がシマノらしい

simano6.jpg simano7.jpg
懐かしのコンポも展示されていましたΣ(゚∀゚ノ)ノキャー
私が初めてのロードで使っていたシリーズ・・・懐かしいデザイン
(当時のULTEGRAを使っていました)


さて最後はロードバイクを試乗して帰宅。
最後の試乗はPinarello(ピナレロ)のDOGMA2!

doguma2.jpg doguma1.jpg
※フレームだけで・・・お値段なんと60万円程Σ(゚д゚lll)ガーン
 
昨今ドロップハンドルに飢えていて、久々の下ハン(下ハンドル握り)
やはりロードレーサーは良いなぁ・・・と言う想いと、所詮は試乗程度では本当の良さが解らない(フィッテングや走行距離の問題)と言っていたスペシャの店員さんの意見も、至極もっともだと。

さて3時間少々、ぶっ通しでの見学。
出展数が減ったとはいえ、視点を変えれば発見も多い事に気付きます。
結局、技術メーカーも画家も
「誰も出来ない表現と世界最高評価(Only one&Number one)」
※どちらか一方だけでは一人よがりしかならないので(´ヘ`;)
何度も挑戦して作り続ける姿勢が、今後も問われて来るなと背筋が震えます。

今後一度は世界最大のバイクショーである「ユーロバイク」に取材に行きたい(招待?)と、心新たに最高の作品制作に励めるよう、眼前の作画に頑張れねばと。

※後日(5日)私の16インチ折りたたみ自転車のBike Friday Tikit(バイクフライデー)を乗って、改めてこの自転車は良い物だと実感出来ました。
(まぁポジション&セッティグもしている事もありますが)
良く言われる
「100万円の自転車も乗らなければ材料の塊」
使い手も去ることながら、筆も自転車も「使って(表現)」こそ意味のある道具なんだと、再確認出来ました。


_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _


昨日はJAPAN・CUPを観戦に宇都宮へ。
朝は少々雨が振っている事もあり「どうしようか?」と思案していましたが、昨今描いている絵画のイメージ作り&構想の補正になればと取材に行く事にしました。

さて3年ぶり?の宇都宮ですが・・・特に変わり在りませんね。
会場の森林公園までの道筋も変わりなく、スタートの10時前には会場に。
(宇都宮の車道の悪さは相変わらずです(゜Д゜)

・・・しかし、数年ぶりのJAPAN・CUPですが、2011年は特に凄い人出でした。
久々のスター選手が来日となってか?(ミーハーは私もその一人ですが)
まるで宇都宮市民が総出で集まったかのような・・・

10時からのスタートのJAPAN・CUP。
選手の真剣な表情を観られるのは、本当に貴重な時間です。
(下の写真はクリックで拡大します)

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ジェネシス・ウェルスアドヴァイザーズ(オレンジのジャージ)がその後結果を残すとは・・・

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ものすごいスピードで駆け抜けて行きますΣ(゚Д゚)

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泥よけが無いロードでは前の車輌からの泥を受けまくり(´Д⊂ヽ

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久々の山頂。
・・・チャレンジレースではあんなに楽々登れていたのに(´Д⊂ヽ

jap7.jpg saigo2.jpg
本当に真剣な表情は「筋書きのないドラマ」
 

今回は決して良いコンディションでは無い路面。
その中、スター選手のバッソやクネゴがを泥に晒しての走行は鬼気迫るものがあります。
悪天候ではありましたが、この一瞬を見るだけで取材の価値はありました。

私は良く「自分の感じた瞬間」を切り抜いて画面を構成しますが、其れは自分が体感した「自分視点」
こうして人が走っていて「美しい」と感じる瞬間は本当に希少と再確認できます。


その様な中で幾つか残念な点もありました。
それは観戦のマナーが年々悪くなっていること。
これは漠然とですが、前々からヤジや観戦者の対応が目に付く事が増えていて、その結果として運営しているスタッフも厳しく成っている様に見えます。
昨今「自転車ブーム」などと騒がれて久しいこの頃ですが、いずれこの様な事になるのは?
と感じていましたが、あたかもその実感が現実になっている事は本当に残念の一言です。
※過去参戦した外国人選手の中には「日本人は本当に観戦マナーが素晴らしい」と言われていた時が有りました。


レースは序盤飛び出した選手を吸収して、ラスト1周まで解らない展開。
(これはコースの特性でもありますが・・・)
イワン・バッソは先頭について行けず、今年もJAPAN・CUP制覇は叶わず( TДT)
しかし最後の登りで日本人選手で今年ツールも走った新城選手がトップで残り500m!!

ゴール前で観戦していた横の人と
「来たショ!!マジ日本人でJAPAN・CUP来たショ!!!」
とか和気藹々と勝利を確信していたら・・・・

オレンジのジャージ!!
・・・ハース(ジェネシス・ウェルスアドヴァイザーズ)が来たぁーー!!!

まさかの追い上げスプリント(;゚Д゚)エエー

これだから真剣勝負のレースは解らない。
しかし其処が面白い所。

相変わらずの盛り上がりを歴て、22歳の新鋭がJAPAN・CUPを制する結果と成りました。
その後の表彰式は滅茶苦茶混み合うので、一路帰宅の途へ。

その後は会場の盛り上がりを尻目に「あのイメージが使えそうだ」とか「あの形は今描いている場面にどう使えるか?」等々、ホントに頭の中だけで、あれやこれやと形に成らない物が湧き出て、纏めるのに苦労します。
(此処が作家である自分視点=作り続けている者以外には解らない感覚ヽ( ´ー)ノ フッ

帰りはレース後の選手の後を追走しての走行。(風よけ)
また帰る道筋の沢山の自転車を見て

「これ・・・オランダやデンマークなら日常の光景なのか?」

とまだ見ない自転車先進国の道路事情を思い描いていました。
(この辺りもイメージの構成に役立ちます)


最後に絵描き(作家)の皆様は「取材」のその後。
直ぐに画面にその経験を画面に興すことが出来るのでしょうか?
私は「直ぐに」直結することは出来ません。(しません( ´Д`)ウムム--)

これを「寝かす」と表現しますが、少々時間置くことにより、イメージの不要な部分が削ぎ落とされて、本当に必要な部分が残る。
(本当に必要な部分は最後までイメージとして残る為)

実際、今描いているイメージは2ヶ月前のしまなみ海道のイメージです。

体感したイメージは2ヶ月程度では色あせない。

其れこそが、作家が体現し感動を共感し与える存在たる由縁ではないでしょうか?
(残せる感覚は日々新たな体感する触覚が無ければ全く無意味ですが・・・)

今回只観戦していた人とは違う「作家」視点での表現がどの様に生かされるか?
此処が新たな表現を模索する画家の腕の見せ所(*´∀`)フフフ…
此処を精査してバッソや新城に負けない熱い表現をする。
これが「井上越道」言う作家が「自転車を描く」最大の理由に成り得る。

他を圧倒して蹴散らす。

これは自転車レーサーも画家も変わりない。
世界最高と言う「一位のみを目指す」姿勢は死ぬまで変わらない。
後は90歳くらいまでペダルを踏み込むだけ。

まぁ90歳までガチ漕ぎする必要はない。
私の中では30年後、つまり65歳で他の作家と称する存在を蹴散らし「世界最高」を有する。
(30年後は1mm先でも先にゴールする=御堂筋くんのように)

これ、結して夢物語では有りません。
(笑いたい方はどうぞ苦笑してくださいヽ( ´ー)ノ

後は30年後、イワン・バッソとワイン片手に日本での思い出を語れればと。
その為の試行錯誤は厭いません。

さて、、、クロッキー(アイデア)作り&作画も益々面白くなりそうです。
是非今後の作画にどの様な影響が出るのか?

「観察し新たな表現を模索し作り続ける者」だけが表現出来る世界にこうご期待ください。

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先週4日まで開催されていました「波濤の會」上野松坂屋にご来場頂いた方々。
ご鑑賞ありがとうございました。

今回はTORAシリーズを展示させて頂きましたが、会場に足を運ぶことが出来ず、どの様な評価を頂けたのか?
また28日は懇親会の為に来場しましたが、そこで松坂屋のマスコットキャラ「桜パンダ」ともご対面。

hatou2011-1.jpg
会場が和む事こと請け合い

さて波濤の會の巡回先に、九州は小倉井筒屋で11月9日から15日まで開催します。
(私は諸事情の為、来場は出来ませんが・・・(´Д⊂ヽウェェェン

今後どの様な評価を頂き、また今後に繋げていけるか。
日進月歩の作画制作も日々ですが、少しでも面白い物が描けるよう「試行錯誤」を繰り返して、次回にお目見え出来ればと思います。


hatou2011-2.jpg
こんなのがお待ちしていますヾ(*´∀`*)ノ

 
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趣味:
自転車と作画制作
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