国設知床キャンプ場→知床峠→羅臼→335号線→標津→中標津緑ヶ丘森林公園キャンプ場
走行距離 121km
平均速度 17.1km
最高速度 81.7km(人生最速!)
走行時間 7時間08分
最高高度 757Mの間(知床峠)
今回は知床峠を越えなければいけないため、キャンプ場を朝早く出る。
朝は生憎の小雨・・・今回の旅行に関しては天気予報がまるで当たらない。
目の前には「知床峠」!!!
今回は勾配が最大のヒルクラムになる。
小雨が降り続く中、レインコートを着込んでいるのに寒い。
吐く息は白い・・・
それでもクランクを回しながら、GPSの高度計と睨めっこ。
60・・・100・・・
くぅ~200・・・300mぅ~
300m過ぎた頃から霧が出てきて、目の前の視界が悪くなる。
それでも400m・・・500mまで上がってきたぁ~!!
正直風が追い風でなければ、もうダウンしていたはず。
知床峠は500mまで上がってくると、そこには本来眼下に素晴らしい風景が広がるはずも
すでに一面真っ白(笑!ひゃはぁ!)
この段間では、既に峠を越える事しか頭にない。
600mの世界に入った頃は残りのカウントダウンが頭を過ぎっていく。
600mを越えた頃には、手足は冷たくなり身体は凍え、ただ真っ白な中をひたすら上るだけ。
その中でも強風が霧を流していく幻想的な風景を垣間見つつ・・・700m・・・あと少し・・・
もう頂上付近は風が冷たく、手足は冷たさを通り越してジンジン痺れて痛い。
それでも750m!!頂上まで登り切った!!!
眼下には期待していた「羅臼湖」も見えず、ものすごい轟音の強風が吹き荒れる。
まさに映画の「ミスト」の世界がリアルにあった。
なんだか7月下旬なのに山頂には風花が・・・
山頂でトイレに入るも、扉が「ガタガタ」と揺れる、揺れる。
痺れた手足をさすり、上下考えれる限りの防寒をして風が収まるまで待つ
・・・・・・ダメだ、収まらん。仕方なしに再スタート。
小生の知床峠のイメージは唯々
「寒い」「痛い
」「辛い
」の三拍子のイメージを残しただけだった。
峠からの下りも視界が真っ白なため、少しづつ、少しづつコーナーを慎重に下る。
この時、車はほとんど無く助かった。
山頂から600~500m区間はまさにアッと言う間に過ぎていった。
でも心は「寒ぃ~」の一言。
しかし350mくらいまで下ってくると何やら神々しい光が・・・!!
300m辺りで青空!えぇ~!!山一つ挟んでまるで別世界。
数分前の山頂が嘘のようだ・・・
この完全装備が山頂の現実を物語っている
太陽の暖かさの中、寒さで凍えた身体を休ませる。
日向の世界がなんと素晴らしいことか。
路面が乾いていれば一気に下りを駆け抜ける。まさに弾丸の如く
(よい子はけして真似しないように)
この時に81k出ていたのか・・・下る際、怖くてメーターは確認なんて出来ません
羅臼まで下って、道の駅で昼食
あまりの寒さで未だ手足がビリビリしていて感覚が戻らない。
道の駅の売店のおばちゃんが心配してくれて、暖かい昆布茶を振る舞ってくれた。
すげ~温まりました 感謝
暖かい蕎麦でお腹を温め、しばらく日向ぼっこをした後、自転車を漕ぎ出す。
朝とは違って、暑いくらいの日差しが照りつける。
本当に午前中の出来事が嘘のようだ。
海岸線335号線を海を望みながらひたすら走る。
途中に北方領土である国後島の姿も。
色々な考えを巡らしながら、真っ青な海はここ北海道ならでは。
いつ来てもこのブルーには感動する。
あぁ~まだ自然が生きているんだなぁと実感。
標津から272号線に入ると追い風がビュンビュンと背中を押してくる。
正に風神の神に祝福されたかの如く、「ガンガン」ペダルを踏み込む。
自転車が風になる瞬間、風景が流れるように後ろを通り越していく。
風の味方を付け、止まることなく17時には中標津へ。
今夜のキャンプ場は山の中腹だが安くて良い。
小学生の一団が来ていて五月蠅かったが、これもまた良し
キャンプ場の受付にはリスの姿も。
一番近くの日帰り温泉に入り(今ひとつ)美味しいと聞いた回転寿司へ。
味は悪くないが今ひとつ。(写真撮る気も起きなかった)
まぁ今日はとにかく一日よく走った。そして疲れた・・・
明日は摩周湖。摩周湖上りがあるんだよねどうしようかな・・・・
出来れば明日はゆっくりしたいと考えている。
北海道旅行も残りわずか。十分楽しんで制作に生かしたいものだ。
呼人浦キャンプ場→244号線→斜里→334号線→国設知床キャンプ場
走行距離 94km
平均速度 16.8km
最高速度 39km
走行時間 5時間25分
最高高度 9~60Mの間
呼人浦キャンプ場で例の情報屋さんと朝から少々話し込む。
どうやら羅臼のキャンプ場が熊が出て閉鎖されたとの事。
その他自転車についてなど色々と喋っている内に8時半、慌てて出発。
網走市内を走っていると、ホントに運良くロードを扱っている自転車店を発見!!
しかもこんな朝早くからとは恐れ入りました。
ロングバルブのチューブを購入。店長さんに感謝★
網走から244号線を知床目指して走る。
途中244号線に並走している釧網線を横目に濤沸湖を抜ける。
霧も出てきて、濤沸湖の景色は釧路湿原と同じ情景になっていく。
なんだか専門学校時代、初めての北海道旅行を思い出す。もう12年も前の話。
走りは快調そのもの。その途中マウンテンのライダーと行き先が被る。
正直この辺りは距離の置き方に悩む。
今はのんびり走りたいので連むのは勘弁
(自転車はこの辺りの距離の保ち方が難しい)
オホーツク沿岸を望む道程は風が冷たく、レインコートは一日中着っぱなし。う~ん・・・
それでも11時半には斜里に到着
町中でテントのペグを購入後、美味しそうな定食屋を見つけたので入店
メニュー見て暖かい蕎麦と貝柱の天麩羅のスペシャル盛りを。
(テレビの取材も来ているようで)
寒い中だったので暖かい蕎麦&サクサクの天麩羅はgood!!
腹ごしらえも済み、334号線を走り出す。
しかし寒さが厳しくなってきて、身体も重く、午後からはペースを落とす。
斜里からはある程度の上りを考慮していたが、一本道の334号線はアップダウンの少ない道。どうやら明日は標高10mから一気に780mまで上がる事になりそう・・・
昨日のライダーさん情報は脅しじゃなかったかぁ。
途中オシンコシンの滝で爆流を見学。いやなかなか壮観、楽しめた。
寒いのでホットコーヒー(7月下旬ですよ)で一息。
ウトロまでの道を海を望みながらのんびり走る。
しかしここから見る海はとても美しい。
晴れていれば美しいエメラルドグリーンの海を望めることだろう。
岩礁の造形が美しい
自転車は何処でも止まれるのが良い。
名も無き花にも目が行く。
今夜のキャンプ場のウトロには3時半着。
高台のキャンプ場へ行き(勾配きつい)テントを張る。
キャンプ場でピスト自転車で北海道旅行している猛者を発見!
(2段しか切り替えがないとか)
そのピストさんと自転車談義で40~50分話し込んでしまった。。。
しかしピストで北海道旅行とは恐れ入りました
キャンプ場近くの夕日が見える温泉でのほほ~ん
(温泉内に鹿が居てビックリ!近くまで来るし)
ホントはこの温泉、晴れていればオホーツク海に沈む夕日が見れるとか。
う~~ん残念。
(でも温泉管理のオジさん&オバさんいい人だった)
夕食前にウトロの港を見ていると、近所の小学生に不思議そうな目で見られる。
う~ん、只の旅行者なんですけどね
夕食前は漁港近くの定食屋でほっけ定食&ビールで一杯(飲んでばっか)
流石港だけあって新鮮な食材に舌包み。う~ん満足、満足
さて明日はいよいよ知床峠!
多分今回の旅行最大の山場(まさに山!)になりそう・・・
上湧別五鹿山公園キャンプ場→238号線→サロマ湖→オホーツク自転車道→呼人浦キャンプ場
走行距離 90km
平均速度 17.7km
最高速度 45.7km
走行時間 5時間03分
最高高度 8~50Mの間
上湧別の蚊だらけのキャンプ場を急ぎ発つ。朝から少々寒い。
途中北狐の遺体・・・南無南無。
238号線に入るセイコーマートで朝食。
そこで昨日温泉で見たバイクフライデーが!
しかもライダーはアメリカ人の方
(バイクフライデーは2台所有とのこと)
カリフォルニアから来たと言う「マリオ・チッポリーニ」似の細身のお兄さん。日本語喋ってくれて良かった。
マリオ(仮)さんから途中サイクルロードが有るとの情報を。サンクス!
マリオ(仮)さんはこれから宗谷岬の方に行くとか。頑張れ!
238号線に入ってからはサロマ湖に添って走る。
しかしサロマ湖、はっきり言って海!
道沿いからサロマ湖を望むが湖とは思えない大きさ。
遠目から見る水質はそんなに良くないものの、サロマ湖は養殖をしている漁師の姿と相まって、何とも叙情的。
この間、自転車も238号線を走っている間に2回程空気抜けが。
パッチで補助しているが、結構大きい穴。
あと少し持ってくれれば網走なんだが・・・
終点サロマ湖シンボルの前で二人のライダーさんから知床峠の情報をゲットも自転車では結構きついとの事。う~ん、もしかして1000m越えより手強いかも
442号線に入るとマリオ(仮)さんの言っていたサイクルロード「オホーツク自転車ロード」発見!
う~ん素晴らしい。
2車線の自転車ロードを良いペースで進む。
天気はドンヨリとして曇りに。
まぁ雨よりはマシだが、晴れていたらオホーツク海を一望できただろう・・・
昼はレストラン「ところ」でホタテ定食を。
この辺りはホタテの養殖の産地とか。う~~ん甘い!!
ホタテ尽くしを堪能しました。
サイクルロードをのんびりと走りながら、菖蒲の咲き乱れる川縁を眺めながら
終点の網走湖まで。
この風景も自転車でなければ見れない。
まさに自転車旅行の醍醐味がここにはあった。
15時には呼人浦キャンプ場に着。
キャンプ場では株で食っていると言うオジさんとか、自称隠居しているオジさんとかに話しかけられる。
絵描きしてますと言ったら、なぜか話が盛り上がる・・・はてはて??
またテント横のライダーさんは情報屋とか。いやいや面白い話を聞かせてもらいました。
キャンプ場ですっかり時間を取られてしまい、あわてて網走刑務所へ。
いやマジで蝋人形怖い・・・そして恐ろしい北海道の裏歴史。
中はいやぁ~な感じ・・・
この奥は怖かった・・・
これ見ると絶対刑務所行きたくないものだと感じた。
刑務所前で60歳の自転車旅行中のお爺さんと話しかけられ、ついつい旅の長話を。
(しかし今日は話しかけられる日だった)
寒くなってきたので網走湖畔のホテルの日帰り温泉へ。
ここでコインランドリーで洗い物出来たのは本当に良かった。
ホテル内のラーメン屋で普通盛りのラーメン豚丼セットを頼んだら大盛りが来た~!!
って普通との事。
大盛りですよこれは。
でもお腹ペコペッコだったので、がっつり食べて元気復活!!美味ぁ~~い!!
自転車旅行は何が良いかって、やはりご飯が美味しく頂ける事。
しかも食べている実感が凄い。
食事に対して「ご馳走様」と心から言える瞬間が多々あった。
さてお腹一杯。ビール飲んで明日は知床近くのキャンプ場まで。
でも気がかりはタイヤ。
今日買い物できなかったの痛手。
網走で買い物出来ないと、多分釧路までお店はないだろう・・・
もう少しだけ保ってほしいものだ。
層雲峡→石北峠→39号線→西留辺蘂→242号線→上湧別五鹿山公園キャンプ場
走行距離 124km(初100k越え)
平均速度 18.9km
最高速度 57.3km
走行時間 6時間34分
最高高度 1051M(最高高度更新!)
今日は1000m越えがあるため、早めに起きて出発の準備を。
タイヤの空気圧が足りないため、空気を入れていたらバルブがへし折れた!えぇ~!!
慌ててスペアに変えてスタート。朝から幸先悪いなぁ
今朝も雨は本降り・・・一時は視界が真っ白になるくらいのスコール。
それでも層雲峡のセイコーマートで朝ご飯を店内で食べていると、次第に降り止んだ。
キャンプ場から1040m、とにかく挑む!
ギヤも下一つ残し、回す回す回す。雨が降る続く霧の中、頂上目指して、ただひたすらにペダルだけを回す。考えることは「上へ」「上へ」。
700・・・800・・・高度標識を越える度「あと200!」と声を張り上げて登る。
900を越えてGPSの高度計が1000mを越えた時、まだ自分もまだ若い!
と確信できた。
荷物満載の20キロは下らない自転車での1000m越え。
32歳にして良くやったと自分を褒めてあげたい。
石北峠の山頂で感動に浸っている間もない程雨が寒い・・・とりあえず峠を下る。
下りは気持ちよく走りたいと思ったが、下る際、雨は弾丸のように打ち付けてくる。
路面は雨で真っ黒。ブレーキはほとんど意味を成さない。
こうなると下りは恐怖そのもの。
風景を楽しむ間もなく、ただ慎重にラインを読んで下る。雨が痛い。
石北峠からの39号線、この一方的な下りでは常時30km以上の走行。
手足が冷さで疲れと合わせて身体にのし掛かる。
もうダメだ・・・と西留辺蘂のローソンで思っていた時、空が・・・明るくなってきた!
神よぉ!!
242号線の分かれ道からは、先ほどまでの大雨が嘘のような快晴。
色彩の鮮やかな北海道が戻ってきた。
しかし大雨の後の快晴・・・あまりの違いに二つの国を走っているような気分。
午前の大雨と違い、景色を楽しみつつ242号線のゆる~~~い下りを風と共に走る。
ただ走れる幸せをかみ締めて。
気分良く走っていると遠軽辺りで2回目のパンク!!!やっちまった。
サッサと直して、身体に燃料補充してスタート。
いやパンク修理慣れたもんだ。
予定をしていた上湧別には3時には着いてしまった。
やはり朝が早いと進む。
キャンプ場でテントを張るも、なぜか蚊!蚊!蚊!!の襲来!!
なんじゃこりゃ!!あとで虫除けスプレーで滅殺じゃぁ~~!!
取り敢えず上湧別温泉チューリップの湯に。
上湧別はチューリップで有名らしいのだか、5月に来ないと意味がない。
まぁ温泉にチューリップが浮いて居る訳でもないし良いのですがね。
サウナと温泉にまったり浸かり、施設内の料理屋で温泉定食
(天丼・鉄火丼・蕎麦の3種盛り)をガツっと食べて、休憩所で芋餅とビールで一服。
くぅ~生き返~る。
温泉内に何故か先生のリトグラフが(笑)
温泉を出ると、其処には「バイクフライデー」
一体何者?
明日は晴れると良いなぁ~
しかし今日は本当に走りっぱなしの一日でした。
明日はいよいよサロマ湖。知床と2大期待の所に来たのだ。
さて明日も早く起きて、網走までの道を楽しむとしよう。
旭川→39号線→273号線(並走)→層雲峡
走行距離 72.3km
平均速度 15.4km
最高速度 32.8km
走行時間 4時間42分
最高高度 654M(最高高度!)
旭川のホテルを連泊しようかと悩みつつ、雨の中スタート(はぁ~)
39号線を東へ。
パラパラと雨が降り続く中、旭川を後に。
途中で圧縮出来る衣類袋を買い(かなり欲しかった)とにかく走る!
今日は雨がパラパラでいいかなぁ~?と思っていたら愛別辺りでザーザー(泣)
一度休んで愛別で市役所前のボロッちいラーメン屋へ
(一度やめようかとも考えたが・・)
外見とは裏腹にお店の味噌ラーメンうま!!
何より暖かいものが有り難い。ズルズルと完食。
(ボロッちいなんて考えてゴメン)
愛別からは途中で発見した「自転車ロード」なる道に入ってみることに。
実は旭川から伸びていたのだか、不信感半分で利用しなかった。
(ミスって戻るのが面倒だったので)
ただ此処から39号線を自転車が走るには結構怖いので、とりあえずこの「自転車ロード」に入って見ることに。
入ってみてからは、とにかく快適の一言。
何より車に気を遣わないのがいい。
こんな道なら旭川から使うんだった。
快適な自転車ロードを走り愛山まで。
しかし表札に出ていた層雲峡までの道がない??
仕方なく39号線にもどり走るも、雨が最高に酷くなってきた!
うがぁ~!!
もう雨の中嫌々漕ぐ。もう嫌・・・
上川の273号線の分かれ道で層雲峡に行くか、白滝に行くかで悩む。
レインコートを着ていても身体が冷え冷えなので、出来るだけ早く温泉に入りたいため層雲峡周りのルートを選択。
層雲峡までは緩い上り。ギヤを一番下にして足を回しながら走る。
とにかく温泉!それだけを念頭に600mまで突き進む。
途中トンネルがかなり有り難かった(雨を防げるため)層雲峡までの273号線上りは絶壁が立ち並び圧巻。
霧と山渓のコントラストが幻想的な風景を醸し出す。
幻想的な風景を横目に、本当に寒い寒い思いをして
層雲峡に到達!(高度654m)
層雲峡のキャンプ場に陣を張り、とにかく層雲峡の温泉へ。
温泉での~~んびりと浸かり、冷え切った身体が芯から温まる
生き返るとは正にこの事。
途中寒さで何度死ぬかもと思ったことか・・・温泉は正に命の湯!!
温泉で十分休んで、施設内のイタリアンでビール&ハンバーグ。う~んgood
さて明日は上り下りで1000mまで上がる事に。
ハンガーノックに注意して、果たして1000m登り切れるのか?
明日も雨の予報・・・はぁ~寒いのはもう嫌だなぁ~